春分の日、されどこちらはまだ冬

日本じゃこの最近、4月下旬のお天気だの、桜の開花が予定より一週間も早かっただの・・・春を感じさせるそんな便りが多い。

日本の春らしい映像を見て、指をくわえている羨ましそうにしている奴がここに一人。それは何を隠そう・・・私だ。

今年の冬は私にとって何故かものすごく長く感じる。この冬は雪が毎日降ったかと思うと、その後は毎日雨、そして強風とあまりよろしくない天気が続いていて、ウンザリ。そろそろ春が来てほしいのだが、オーストリアの春はそんなに甘くない。

本格的に春がやってくるのは5月。ってことはまだ一ヶ月半ほど、こんな天気に振り回されるのか?!っと思うとどこかに逃避したくなる・・・・

ちなみに今日もパラパラと雪がちらつき、最高気温も5度以下!・・・こんな時期は、ちょいと花屋にでもいって、春らしい花でも買おう~!!

文化やマナーの違い

ウィーンに住んでみて初めて知るマナーの違いというものを痛感する時がある。

例えば、初級編ではご存知の方も多いと思いますが、日本ではお箸文化な為、器は手で持って物を食べる。決して口をお皿の方に近づけてはならないと教わる。ヨーロッパでもお皿に口の方を近寄せて食べることはタブーだ。姿勢良く、口とお皿の距離のバランスを保ちながら綺麗に食べるのが、いいとされている。どんなに小さな器やお皿でも持ち上げてはいけない。それは皆さんご存知だろう。

だけど例えば、日本では鼻を公の場でチンとかむのは失礼だとされるのに大して、こっちではあまりなんとも思わない。それよりいけないとされているのが、鼻をすすることだ。日本では公の場でできるだけ鼻をかむことをさける為、鼻をよくすする。それが日本式マナーなのだ。

それが場所が変わってここにこれば、街で鼻をかんでる人はよく見かけるが、鼻をすすっている人は見たことがない。鼻をすすることがエチケットマナーの違反だとされているオーストリアでは日本でつちかんだ鼻をすするという行為をすると、かなり白い目で露骨に嫌がられる。

だけどこれはこっちにきて生活してみないとわからないこと。母国では良かれと思ってやっていたことが、国が変われば、マナー違反になる。こういうところが海外生活での難しいところである。その国で体験してみなければわからないことがいっぱい。

そういや体験で思い出したが、先日、日本からこられた方から日本のティッシュを頂いた。そう、あの柔らかくて繊細なやつ。こちらでは一般的に紙に近いほどの分厚さと固さで、一回鼻をかんだだけで捨てるのが勿体無いぐらい、丈夫で大きなはなかみが主流だ。そのはなかみにいつの間にか慣れてしまっていた私は、頂いた日本の柔らかいはなかみで鼻をかんだら、見事に鼻息でやぶれ、はなかみの中で抑えたかった液体は、みごとにはなかみを破ってつけていた皮手袋にびしょり。汚いし、かっこ悪いし・・・って何より自分でびっくりしたのが、私ってそんな勢いよく鼻をかんでいたんだ!ということ。日本に住んでいた時は、鼻息ではなかみを破るということはなかった。それが場所が変わって、分厚い頑丈なはなかみに、鼻をかむことがエチケットに反していない国ではいつの間にか勢いよく鼻をかんでいたようだ。

だけどこんなことも、久しぶりに日本のはなかみでかんでみて初めて気付くこと。慣れというものは怖いものだ。

自分の血液型?

日本では、物心ついたころから、自分の血液型というものに何かしら反応していただろう・・・小学校の頃なんて、A型は几帳面、O型は大らか、B型は変わった人が多いというだけで、ナニナニちゃんはきっとAやわぁ~とかナニナニちゃんは大雑把でほんで明るいし、絶対Oやわ~とか友達と話たもんだ。

私自身、生粋のA型。変わり者と言われ下手するとB型?なんて言われる性格だが、そんな私でも几帳面な部分はあって、まず自分の服は全部箪笥の中にびっちり綺麗に一列に並んでいないと嫌な人だ。そしてクローゼットの中もすべてがまっすぐ同じ角度で服が吊っていないとイライラし、何回も吊りなおす人だ。そうかと思えば、なんでそんなにお~ざっぱなん?!と言われるぐらい料理も、掃除も何もかも大雑把。そんな訳のわからん掴みどころのない私の性格。だけど私自身はやっぱりA型の何者でもないと思う。個人的には、人と違ったものを狙う性格なので、BやAB型に憧れたのだが・・

だけどこっちに来てビックリ。半分近い人が自分の血液型を知らない。おい!突然交通事故とかにあって輸血が必要な時とかどうするん?とか、それじゃ、産まれてきた子が誰の子かわからんやん?なんて思ってしまうのは私だけだろうか?

オーストリアの人は自分の星座についてはほぼ90パーセントの割合で皆、自分の星座を知っている。そしてその星座の人はこんな人格が多いとか・・。私には星座占いとかが全く興味ないので、最近まで、私の星座がドイツ語でなんて言うのかも調べもしなかった。そうすると、みんなが私の誕生日の日を聞いてきて、あ、それだとナニナニ座ね!ってちゃんと当てるんだから、すごい。

日本では星座よりも血液型というものに反応するのに対して、こちらでは確実に血液型より、星座に興味を持つ。

そんなオーストリア人、いまだにクリ子の血液型を知らず。彼本人自身もわかっていない。あのなんとも言えない変わり様は、私はAB型か、B型だと確信しているのだが、結果は?? ちゃんと母子手帳には書いてあるらしいのだが、クリ子の母子手帳自体どこかへ??クリ子の母ちゃんに聞いても知らないらしい・・・

さてはて彼は一体、何型なんだろうか?そんな自分の亭主の血液型を知らない人がこっちには多かったりして?!