花に囲まれた生活

我が家は今、花で溢れている。バラからいい香りがするかと思えば、今度はフリージアから春の香りが・・・そうかと思えばユリや睡蓮から品高い香りがしてくる。

家の中で行くとこ、行くとこ、お花が飾ってあるとなんだか疲れた心もフワァ~ンとピンク色に染まるから不思議だ。とっても豊かな気持ちになれる。

これ全部、私のお誕生日祝いにクリ子や生徒、それからお友達から頂いたお花達だ。心のこもった花束に綺麗という感情だけではなく、その花束、それぞれが持つ、そこに生まれた人のつながりやプロセス、私の歩みが現れているのかと思うと、どうか枯れないで、永遠にこの花が保たれますように・・・と願うだけど、それは無理なのかなぁ・・??

お花が一日でも長持ちするように水切りをコマ目にして水も毎日換えてあげなくちゃ!

関係

先週の金曜日に突然、クリ子のお母さんである義母から私に電話があった。”Oyumiche~n、確かアナタの誕生日って今度の月曜日だったよね?!私達、アナタをお食事に招待したいんだけど、この週末いつか時間空いてない?”

“そんなのいいよ~だって今度イースターの時にも会うし・・・”と答えのだが、お母さんはそれでもお母さん、お父さん、そして私、クリ子と4人でご飯を食べに行きたいと言う。

一緒に食べに行くことよりも、こうやって誘ってくれるだけでも私はすごく嬉しかったし、気持ちが救われた。

分かってるんだ。ここに込められてる義母の気持ちを。この最近、私の心が義母、そしてあの家族からちょいと離れて、孤独なことを。だからあえてお父さんとお母さんの4人だけでゆっくりとお祝いしましょうってことになったのだと。

いい歳して、人に甘えるな!と言われそうだが、いつも突っ張って生きてるだけに、どこか甘えられるところが欲しいのは正直なところ。だけど私の今にはそれはない。クリ子以外、甘えられる存在というのはなかった。でもクリ子とは夫婦。やっぱり甘えるところあれば、彼を支えなくてはいけないところももちろんある為、母と子という風な甘え方はできない。

だけどさすが4人、子供を育てたことのことはある。あのお母さんはちゃんと私のことを見てくれていたのだ。あのお母さんの言葉に傷付くことも多々だが、だけどこうやって私のことを娘のように心配してくれ、私の為に時間を割いてくれようとする彼女の母としての思いやりに触れただけで私は心細さや、不安がだいぶ緩んだ。

Oyumichenの食べたいもの、そしてお店を言ってくれたら私達そこに行くから・・・・なんて言葉をお父さんとお母さんに頂き、結局、私の大好きなお父さんとお母さんの家の近くにあるギリシャ料理を私はお願いした。

いつもなら、嫁、そしてやはりよそ者としてクリ子の兄弟に気を遣い、ほとんど話しに口出ししないで聞く側なのだが、今回はいつもの家族会などで話す内容とは違う視点で色んな話をみんなでして盛り上がって・・・本当に嬉しかった。

お父さん、お母さん、私いつもZ家の子供達の輪には入りきれなくて、寂しくってどこか居場所がない思いをしてきたけれど、私はアナタ達の嫁だけど、それでも私のことちゃんと娘として認めてくれてるんだね。ありがとう!

大人数でいると私なんて出る幕もなく、いつもチョコンと座ってるだけで辛いけれど、でも今回、こんな風にして私のことを大切に想っていてくれる気持ちがよく伝わってきて私、すごく気持ちが救われた。ありがとう!!

最後にいつも他の兄弟の目もあるので決してできないが、今回はお父さんとお母さんの真中でお誕生日の記念写真を撮らせてもらいました。

クリ子のお父さん、お母さん、こうやって私のことを気にかけてくれてありがとう!本当に嬉しかった! By 娘より

うれしいサプライズ!

今日、思いがけない嬉しいサプライズに出くわした。火曜日はいつも昼の12時過ぎに家を出て帰りは夜の9時。山を登り~下り~また登り~また下り~と繰り返し、休む間もないまま、レッスンをし、次の仕事場へ向かうという一日だ。

そんなけだるくなりそうな一日。さて最後の仕事場に向かいますか~!って時にカタリーナがレッスンの後にどうしてもついて来てほしいところがあると言う。そこに何やら忘れ物をしたらしく、取りにいかんくてはいけないらしい。まぁ~いいさ。私もちょうどあの家には用事があったからさ。ってな訳でカタリーナと何故か彼女の兄、マティアスまでが一緒にその家に向かうになった。もう晩に近いのに・・一体この子達は何をサラの家に取りにいくのだろう・・なんて思いながら、サラの家(サラの3人の子供達にもレッスンをしている為、この家族のことは私自身、よく知っている)へ行き、扉を開けると・・・なんと!!!!!!

15人ほどの子供や大人が集まっているではないか!それも扉を開けたと同時に、ハッピィ~パ~スディ~の合唱だ。火曜日のレッスンの生徒達がレッスンの後、皆でサラの家に集まり、私の為に部屋をデコレーションしてくれ、その上、お母さん達がバースディーケーキやお菓子などを用意して下さっていたのだ。

私は教室でレッスンをしてる訳ではない。ほとんど出張レッスンが主だ。だから生徒、一人、一人の家を一軒、一軒回って仕事をしてる。それなのに、みんな転々バラバラのところから、明日まだ学校やお母様達はお仕事がある平日の晩に私の為にみんな集まってくださり、お祝いして下さった。

この生徒達は皆、今日レッスンを受けた子達。お母さん達からこれはサプライズだから、絶対、Oyumichen先生には言ってはいけないよ!と言われてらしく、じゃぁ~また来週ね!来週までしっかり練習しておくんだよ!なんて言ってお別れしたのに・・・実はその何時間後にこんなところで私のことを待ってくれているとは!

涙が出そうなぐらい心から嬉しかった。そしてこの企画してくれたサラ、ありがとう!!

この一年、教えることにやりがいもあれば悩みや問題もいっぱいあり、しんどい日々が続いた。自分に任された仕事に自問自答をしながら、自分の音楽を教えるという信念のもと頑張ってきた。だけどつまづき、考えさせられ、悩み、この最近、これでいいのか?と少し、自分自身の教え方に自信がなくなっていた。

それがこんな風に教え子やご両親から私の誕生日を祝って頂き、靄がかかった心が一遍にパァ~と晴れた。お母様方からは”わが子の為に一生懸命、力を注いでくださってありがとう!これからもよろしくお願い致します!”と言って頂き、ちゃんと私のレッスン方針を理解して下さってるのだと、とても救われた気持ちになった。

サラ、トッド、ネート、カトリン、クレア、ベン、そしてソフィー、サムにミッチにカタリーナにマティ、それにお母様方、こんな風にお祝いして頂き、私は教師としても人としてもとても幸せ者です。心から感謝しております。有難うございました!(写真は子供達やお母様が用意して下さったプレゼント。オーストリア人、アメリカ人、チェコ人、日本人なんて一人もいないのに、この日の為に私の名前を日本語でどう書けばいいんか、調べ練習をしてくれていた。とっても綺麗にひらがなもカタカナも書けてるよ!ありがとう~!!)