やっと待ちに待った週末がくる。今週は長かった~。3月に入ってから実はまたドイツ語コースに通っているOyumichen。毎日びっちりと朝からドイツ語を3時間習い、いつも使っていない頭をフル回転させる。聞き取りと会話は十分ついていけるのだが、読解力にかける私。だってすべてが横文字なんだもん。アルファベットに慣れているアメリカ人やその他ヨーロッパ人などは読むことに関してはすごく速い。あ~待ってぇ~私まだ最後まで読めてへん。だからあともう1分頂戴!!ってな感じだ。
午前中はびっちりドイツ語で、午後はレッスン、晩は何かと用事があって家に帰ってくるのが遅い私達。その後、軽くご飯を食べヘトヘトになりながらドイツ語の宿題をする。この一週間は風邪をひいていたこともありこれがつらかった。寒気がするので毛布に包まりながらくしゃみや鼻水にと忙しい。鼻ばかりかんでいては宿題が進まない。両鼻に一枚のティッシュを牛の花輪のように詰め渡しどうにか空いた両手で単語を調べたり、書いたりと宿題を進めていく。クリ子~アナタの牛さんの花輪がボトボトになったから新しいティッシュとってきて~。クリ子曰く、”ほんまの牛みたい~”
なんでここまでしてドイツ語を学ぶのか?それはクリ子と結婚した以上、私はここで生きていかなくてはいけない。クリ子と日常話をする分には問題はない。だけどさて教え子のお母様や仕事でドイツ語を喋るとなるとかなり自分のドイツ語が不安だ。できる限り綺麗なドイツ語で喋りたい。失礼に当たらないように話たいと思うと思うほど、口が貝になってしまい喋れなくなる。これではいけぬ!と思いドイツ語コースに申し込んだのだ。クリ子~3月からドイツ語コースに行く事にしたから。自分の稼ぎから通うねんからいいやろ?って聞いたら、え?なんでドイツ語コースに行くん?いや~あんたと暮らしていくと決めたからには私もっとドイツ語勉強しなあかんと思って・・いつもこれであってるのかな?間違ってるのかな?って思いながら話しているのってストレス貯まるねん。だから少しでもドイツ語の知識を頭に入れようと思って・・・と言ったらクリ子から思いがけない反応が返ってきた。
えっ!もしドイツ語が上手になったらこれ以上にしゃべるん~?冷蔵庫から物を取り出そうとしていたクリ子の手が止まる。何が言いたいん?私そんなに家でうるさい?そんな喋ってる??クリ子冷蔵庫を見つめつつ、ウッ、アッ・・・大丈夫・・・と言うが横顔を見たところ顔は固まっている。
クリ子のショックよりもはるかにクリ子のこの反応にショックをうけた私。え?私ってそんなにうるさいん?そんなに喋ってる??ショックとこっちで生きていかなくてはいけない私の苦労をあまり理解していないクリ子に腹が立ち、そうかい、そうかい、じゃあ~黙ってるわ。なんも喋らへん。反応がなかったりなんにも話してくれへんのがどんなけ退屈でおもしろないか思い知ったらええわぁ~。だけど本当にこの日はショックだった。
だけど何故私がドイツ語をまた習おうとしたか?というとそれは上に書いた理由もあるが一番の気持ちはクリ子と結婚してこの国で生きていかなくてはいけない以上、彼に頼るのではなく自分の足で自立をしたかったからである。周りを見回しても国際結婚のほとんどが残念ながらいい結果に終わっていない。私は冷めているのかもしれないがクリ子と結婚を決めた時点で今は幸せで彼が私の一番のパートナーだと思っているが所詮は他人。どうなるかわからない。だから自分の足で自立してできるだけ生きていき、何かが上手くいかなかった時、クリ子のせいにするのではなく、自分の責任において自分の行動によって招いた結果なのだという納得がいくように自分を持っていきたいと思っている。その為にはやはりドイツ語が必要だ。だけどクリ子にこのような私の考えをいうと彼は悲しむだろう。もっと僕を信じてくれ!と。そう、今は上手くいっていても一つのボタンを掛け違えただけでガタガタガタとそれまでの過程が簡単に崩れていくのが国際結婚。そうならないようにパートーナーに甘えて生活するのではなく私がちゃんとこの国で自立してこの国での生活を楽しんでいればもし何かが崩れ出した時、その崩れの速度を抑え、色んな視点から物を見、解決法が見つかるかもしれない。先がどうなるかわからないのが人生。だけど悪い方に進まないようにいつも相手を思いやり、心がけ、努力するのも私は必要だと思う。