海洋共和国 アマルフィ

ソレントから始まるアマルフィ海岸。それはサレルノまでの約40Kmにも渡る海岸線。その40Kmの道のりの中にいくつもの街が点在するのだが、その中で一番の観光の中心地になるのがアマルフィ。

私達はちょっとカフェ休憩に立ち寄っただけだったが、思っていたよりこじんまりとした温かい感じのする街だった。

この街での一番の見所はやっぱりドゥオーモ。偶然にも、ドゥオーモを見上げるように広い階段がある、その広場でお茶をした為、この階段、そしてドゥオーモの美しいアングルを眺めながらの贅沢な時間を過ごすことになった。

ソレントやポジターノなんかから比べると街の行政と言えばいいのだろうか?そういうものがしっかりしているように思えたこの街。

ここでもレモンを使ったケーキやリキュールがいっぱい売られてたいたところをみると、ここもまたレモンの名産地なのだろう。

ちょっと立ち寄っただけのアマルフィ。きっと日本に住んでおられる皆さんの方がアマルフィに関してはよくご存知なのではないだろうか?なので、何も勉強していかなかった私がここで語るのは何なので、今回はこれぐらいで・・・・。

古代都市 ポンペイ

2000年以上も前から人類はこんな生活をしていたのか、と思うとそれからの人間の歩みがすごくちっぽけに思えてくる。

ローマからおよそ一時間ほどのところにポンペイはある。

ヴェスーヴィオ火山の噴火によって失われた古代都市、ポンペイ。災害前のポンペイの人口は1万5000人ほど。神殿から裁判所、行政機関、スポーツジム、共同浴場、居酒屋や売春宿まで、現在の日常生活とほとんで基盤は変わらないものが、2000年以上前からあったと今の人は信じられるだろうか。

なによりびっくりするのが、この時代にもう水道管が引かれていたことだ。これによって裕福な家庭や、公共機関に水が供給され、水道の蛇口をひねると水が出てきたという。実際、ここを回ってみて色んな場で今となんら変わらない手洗い場、そして給水場を目にしたが、これが本当に2000年ほど前の生活なのかと疑いたくなる。私の頭の中では井戸水を汲んで、生活している図しかなかったので、これはかなりショックだった。

今でも噴火によって灰の下に埋もれてしまったこの街の発掘、研究は進んでいるのだが、あまりにも広大な土地と建造物に、先はまだまだ長い。

共同浴場なんて、ハンガリーやその他の国でも見られる昔からあると言われる100年ほど前にできたと言われる温泉施設となんら変わりのないぐらい、中の設備が充実している。そして壁に施された彫刻から、大理石でできた床や湯船、太陽光線をうまいこと取り入れた天井・・・何もかも驚かされるものばかり。

この街を見て歩くだけでまる一日はかかってしまうのだが、保存状態がいい為、昔の街並みがそのまま残っており、そこから2000年前の生活をするだけで楽しく、飽きない。

今回、この旅行で色々なところを回ったが、どこが一番行ってよかったか?と聞かれると私はきっとここポンペイを挙げるだろう。それぐらい私にとっては考え深いところだった。是非、また発掘が進んだ10年後、20年後にここを訪れてみたい。

青い洞窟

母がクリ子に青い洞窟に入ったら、シャッターチャンスは一回しかないからね。狭い洞窟を一周グリって回ってくれるだけだから、狙って写真撮ってね!なんて言っていたのだが、その前にカメラがほぼ沈没してしまい、さてはて・・・・

カプリ島を一時間半ほどかけて回ったところで、青い洞窟の入り江に出てくる。洞窟の入り口はたった高さ1メートルあるかないか。なので、この入り江みたいなところで大きなボートから小さな手ごきボートへ移動。って言っても海の上での乗り換えだから、大きなボートに小さなボートを近寄せて、バランスを取りながら小さなボートに乗り移るのだが。

なんて原始的な乗り換え方なんだ・・・まさか、こんな風にして乗り換えるとは思っていなかたったので、ビックリ。でもなんでこんなにいっぱいの船がここで待ってるの??

え?!もしかしてみんなこれ洞窟の入場待ち?この後、船は炎天下の中、小一時間ほど海の上で順番がくるのを待ちました。(この前日までは荒波だった為、1週間以上も青い洞窟への入場が許されなかったから、この日はすごい人だったのかな??)

本当にめちゃくちゃ狭い入り口はほぼ、体を寝かしながら入ってもそれでも壁にぶつかりそうだ。だけど、それをクィっと入ってしまうと、そこには自然の神秘だとしか言いようのない風景が広がる。下から照らしだされたような青さ。

ずっと見ていなくても、一瞬でもこの透き通ったブルーを見ると、それだけで脳裏にくっきりと焼きつく。これは地盤沈下で海面の下に沈んでしまった洞窟の開口部からこの透き通った水を通して、太陽光線が入る為で、その光が水深14メートルほどしかない底に反射して下から照らされたような光を照らしているのだ。

運がよかったことに、私達の船長さんは、ゆっくりと船を洞窟の内部すみずみまで回ってくれるそんな優しいおじさんだったので、他の船に比べてゆっくりとじっくりと洞窟の中を見ることができた。

それでも数分の出来事だが、この鮮やかに放ったブルーの色は、きっとどんなことがあっても一生、脳裏に焼きついているだろう。それぐらいハっとさされる神秘がそこにはあった。