ジルベスターメニュー

旅から帰ってきて早々、何故か我が家は人生相談室と化しています。昨日も仕事の後、深夜まで二組が入れ替わりに我が家にやってき、相談ごと。なんだか忙しい年明けです。

さて、今日の晩はやっと家でクリ子と二人でゆっくりできる時間ができたので、ここらへんで我が家の旅のご報告をさせて頂きたいと思います。

この3年ほど毎年、大晦日の日に旅に出かけ、元日、二日とオーストリアの雪景色を楽しむのが我が家の暮れから新年の過ごし方となっています。

大晦日の日は移動や、その前日までの仕事で疲れているというのもあり、無理をせず大晦日の晩のディナー、そして年明けをホテルで過ごすようにしてます。って訳で今回、ホテル側が用意してくれたジルベスターメニュー。まずはマグロの前菜。マグロの表面だけを軽く炙ったお刺身、マンゴーとワサビ、そしてバルサミコクリーム添え。これ、どうせ刺身ってメニューに書いてあるけれど、カルパッチョのようにうっすく切ったマグロが出てくるのかと思ったら、本当に新鮮なお刺身でした。そして表面だけ香草をかけて炙ってあるのがなかなか憎い。想像以上のお味に、これ以降のお料理に期待がもてます!

2品目は里芋とジャガイモのクリームスープ。これ里芋が入っていることでコクとまろやかさが出ていて、今回のコースメニューの中で一番私が気に入ったお料理。どのお料理も見かけは大したことないのに、味に一捻りも二捻りもしてある業に、オーストリアの料理の質もこの数年上がったものだと、実感しずにはいられないほど美味しかった。

3品目はお口直しに青リンゴとバジリコのシャーベット。この組み合わせが意外でメニューを見た時、本当に美味しいの?と不安になりましたが、意外や意外!これがかなり合います!!さっぱりしていて本当にお口直しにはもってこいなシャーベットでした。

さぁ~いよいよお肉。牛肉のステーキにジャガイモのピューレと野菜の付け合せ。このお肉、ウィーンのレストランで食べるお肉より美味しいかも?!オーストリア人にこんな赤いお肉で大丈夫なの?ってぐらいレアーで柔らかく美味しいお肉でした。またジャガイモのピューレがこれまた普通じゃないんだな。一工夫してある繊細な付け合せでした。

お肉の後は見かけデザートかと思いきや、これが違った。洋ナシのパイ包みにフランスの薫り高い熟成させたチーズがけ。これがね、甘いお菓子のように見えて、このくさ~い?チーズとチーズの塩分がなんともインパクトがある料理でした。これだけは唯一、私には感動がなかった一品。もう少し改良の余地があるような気が・・・。

最後のデザートには3種類のチョコレートムースにワインでコンポートにしたチェリー添え。いや~こんなに食べたのだから、もうデザートは無理です!!と思ったら、やっぱり手の込んだ美味しいものだったら食べられるのね?!

今回のこの大晦日のコースメニューを3時間かけて頂きました。美味しいお料理にワインを楽しみながら年明けのカウントダウンを楽しみ、年明けと共に、ウィンナーワルツと花火を楽しむのがオーストリア流の年の明け方。その後もみんなでシャンパンを飲みながら踊って、新年のお祝いをした昨年の大晦日。一年も無事終えられて良かった・・・。

ブログを見に来てくださっている皆さんがいて下さるからこそ続けることができるこのブログ。大した記事は書いてませんが、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

by Oyumichen

旧市街の夜景 in Rovinj

毎日のように晩になると街に吸い込まれるように、ロヴィニの旧市街に繰り出していた私達。

遅い夕食を摂る事もあれば、海岸沿いのBarでカクテルやワインだけ飲んで夜を楽しむ日も。そうかと思えばナイトクルージングに申し込んで、夜の海に出かけたり・・・気の向くままにロヴィニでの夜を堪能していました。

夜が更けると更けるだけ、人が増えていく街、ロヴィニ。

旧市街を囲むようにして海岸沿いにはレストランやアトリエが並ぶ。この街は基本的に夜の12時までスーパーやブティック、時計屋、すべての店が開いているので、まずは日が沈んで涼しくなった頃に街に繰り出して、アトリエやブティック、土産屋なんかを覗いてバカンスならではのゆっくりとした時間を過ごす。

夜の9時前だとまだレストランで食事を摂ってる人もまばら・・・9時過ぎになるとぞくぞくと人がやってきて、どのお店も大繁盛!

私達もこのバカンスではイヤというほど魚介類を食べました。決して安くはないけれど、ボリュームだけは半端ではありません。これはその魚介類一皿、2人分と言われるものの一部。これの倍以上の魚介類が出てきます。でも残念なことにすべての味付けが一緒なので、食べていると飽きてくるのが問題。日本のように一品ずつ違う調理法や味付けにしてくれれば・・・。せめてお醤油があれば・・なんて思うけれど、ここはヨーロッパ。大抵の料理はオリーブオイルとニンニク、あとは塩胡椒で味付けてあるか、フライ。

こんな料理を毎晩10時過ぎに食べるもんだから、もう見る見るうちに太っていき、ウィーンに帰って来たときにいつもの部屋着をきて鏡を見た時の焦り加減はすごいもの。そして私のダイエットと日焼け後のケアーに追われる今日この頃。楽しかった分、その代償もかなりなものです!(笑)

これをもって夏のバカンス in クロアチアのお話は終わらせて頂こうと思います。長い間お付き合いくださり有難うございました。

アパートメントを選ぶわけ

日本は8月も終わるというのにまだ猛暑。だけどこちらウィーンはまだ8月の終わりだというのに、もう気温9度。シトシト降る雨の中の気温9度は寒いです。秋の到来をイヤでも思い知らされる日。先週まで39度の世界にいた私達にとってこの30度の気温差での生活は正直言って、体に堪えます。

な~んて寒い一日だったウィーン。先週まで行っていたバカンスの写真を見ると、日差しの入り加減が暖かそうで、なんだか懐かしい。

こんな素朴なサラダでも、暑い時に食べると体がすごく欲してておいしい。これらすべて私達が自分達で今回旅した間に宿泊先で作ったもの。私達は基本的に3泊以上一定のところに宿泊する場合、ホテルではなくアパートメントタイプのところを選ぶ。

それはまずホテルより間取りが広いこと。普通のホテルだと長期滞在の場合、部屋の狭さが気になってくる。そこで私達が選ぶのがアパートメント。大抵キッチン、居間、寝室、そしてバスルームがついているタイプが多いのだが、今回泊まったところは寝室が二つ。そして夏の旅に欠かせないのがバルコニー。やっぱりバルコニーがあるのとないのとでは開放感が違う。それで全部で大体80平米。これだけあると用途によって部屋を使い分けられるので、生活にメリハリができて過ごしやすい。

そしてもう一つ大きなメリットは、好きな時に自分達のあった料理が食べられること。基本的に料理をするのが好きな私達にとって、その地の市場やスーパーの食材を見るのはとても楽しみなこと。ウィーンから用意していったこだわったオリーブオイルや塩、胡椒などの調味料をつかって旅先の土地で作られたワインや食材を自分達の目で見て買って調理する。簡単な料理なんだけど、やっぱりそこで作られた新鮮なものはそれだけで美味しい。

朝食だけは今回、宿泊先でいつも用意して頂いて、後は好きな時間にお腹がすいた時に自分達の気分で今日は、この料理を作ろうとか、日に当たりすぎたからビタミンたっぷりの野菜に果物をいっぱい摂ろ~うなんて言いながら、自分達のペースで食事ができるのが気楽でいい。

私達は今回、昼だけ自分達で作り、夜は街にお腹が空いている時は食べに、そうでない時は飲みに・・・そうやってバカンスの間も胃がもたれないように、自分達で体のコントロールをしながらバカンスをより楽しむ工夫をした。

ホテルよりも値段もかなりリーズナブルだし、いつもホテルで決められた朝食や夕食の時間に合わせて行動するストレスもないし、私達にとってはアパートメント暮らしはとても快適なもの。

私達にとって夏と冬のバカンスには欠かせない生活のスタイルです。