夕暮れのお散歩(クロアチア)

いつも腹時計がグゥーグゥー言い出す昼の3時ぐらいに海から引き上げてきていた私達。一体、夕日が沈む頃の海はどんなんなんだろう??とある日腑と思い、夕日が沈むような頃を狙って海岸沿いを歩いてみた。

私達の宿泊先から街の旧市街まではおよそ8㌔。一時間ちょっとのコース。夕日の移り変わりを見ながらするお散歩。

これはここを訪れた観光客達が遊んで作っていったものなんだろうけれど、その後ろに沈んでいく太陽がなんとも言えない。

景色も少しずつ変化していくので、歩いていてとっても楽しい。何よりこんなに美しい景色を見ながら歩いていると8キロっていう距離はアッという間。

海岸沿いにもローマ時代の名残が残っていて、あ!こんなところにも!!っていう発見が嬉しい。

こんな素晴らしい景色が待っているのに、ここを散歩している人はわずか。それもみんなめいめい、本を読んだり、ボケ~と空を眺めていたり、静か~にこの風景の余韻に浸っている。

船がゆっくりと向こう岸に向かって進んでいく光景を眺めてるとなんてのどかなんだろう・・

海岸から見る景色に見惚れながら歩いているうちにいつの間にか街に着いた。この日は歩行距離10キロを十に越しているけれど、そんな疲れを感じさせないぐらい素晴らしい景色を自分の目で、そして心で見ることができた。

アドリア海 (クロアチア)

ウィーンはすっかり秋めいてきた今日この頃。空の高さもちょっと張り詰めた空気も秋の到来を告げている。明後日は最高気温が13度までしか上がらないなんて聞くと、いよいよかぁ・・なんてちょいと暗くなってしまう。3日前までのクロアチアとの気温の差に体がついていかず、今日なんかは温泉に行って体を温めてきたほど。いや~クロアチアの暑さが懐かしいです!

って話はクロアチア旅行に戻って、クロアチアの海と言われるとほとんどの人が水は綺麗で美しいんだけど、海辺は岩がごつごつで砂浜がないのがねぇ・・・っとイメージする人が多いのでは?

そうです!クロアチアの海辺はほとんどが岩で歩くのが痛い・・・。そして砂浜で寝そべるようなところはほとんどありません。今回が2回目のクロアチア・アドリア海旅行。でもね、それでもこの海にはなんとも惹きつけられる魅力があるのよ・・・。

やっぱり海、そして景色が綺麗なことかな?ギリシャの海もイタリアの海もいろんな海を体験したけれど、でもクロアチアの海はやっぱり私にとっては捨てがたい!もちろん、小さい子連れさんには向いてはいないのは確かだけど・・・。

クロアチアに着いて2日目までは海も穏やかでとても快適な海生活を送ったのですが、3日目から満潮になったせいか海面水位は上がるし、波も荒くなり泳ぐのはなかなか大変。それでもちょっと休んだら、また海に入りにいきたくなるのよねぇ・・・。

って荒波な為、ここからみんな飛び込んでいたんだけど、それにはかなりの勇気がいる。ウィーンに帰ってきてから気づいたこと・・・それは、上半身が打ち身のように胸から腕からお腹まで痛かった。きっと荒波に打たれながら泳いだせい・・・。

この最近はハリウッド俳優なんかにもクロアチアの海は人気があるようで、色んな新聞やニュースであの人、この人がクロアチアのここに別荘を買った~なんていうのがよく載っているぐらい、やっぱり人気が高いリゾート地。

あ~また行きたい!!

Rovinj(ロヴィニ)

イストリア半島にあるいくつかの観光地、そして漁港の中でも比較的大きくて歴史のある街、その一つがRovinj(ロヴィニ)。

私達二人にとって一週間近く海岸で泳いで日光浴をするだけではちょいと退屈するので、今回バカンスでイストリア半島を選んだ時に、歴史のある古い旧市街の綺麗な町並みが見れるところをクリ子に選んでもらった。

ロヴィニは歴史上、イタリアと大きなつながりがあるので、ここではイタリア語とクロアチア語が公用語となっていて、ナポレオン戦争から第一次世界大戦まではオーストリア帝国の一部だった為、街の人のほとんどがドイツ語も喋ることができる為、あまり東欧に来たって感じがしない。

この街の歴史は古く古代ローマ時代のころから存在する街で、ここには沢山のローマ人が住んでいた。

ロヴィニはヴィネツィア共和国が支配するイストリアの重要都市の1つであり、街は市壁で要塞化されていた。その市壁の一部がこれ。バルビのアーチ(Balbi’s Arch)といい、1680年に建てられたらしい。

オーストリア人やドイツ人、そしてイタリア人にとてもポピュラーな夏のバカンス地。この時期は観光客で溢れかえっている。そしてお土産やさんも沢山。

この街はちょっとした丘になっている為、小道も勾配が激しくずっと昔から歩きこまれた街の石畳は、すべてつるんつるん。サンダルで歩くとすべってこけてしまいそうになるから要注意。そして小道からもう一本入るとそこにはこんな急な階段がいくつもある。ここを毎日、おじいちゃんやおばあちゃんが食料を抱えてスタスタと歩いていく姿はとても逞しい。