何が正しくて、何が正しくないのか?

今回、イースター休暇を日本で過ごそうと予定していた私達。何ヶ月前から飛行機のチケットを予約し、この日を楽しみしていた。そんなある日、突然日本に信じられないほどの惨事が起こった。

それ以来、みんなが悩んでいる。何が今の日本にとっていいことなのか?それは人それぞれだと思う。私自身、今でも正直悩んでいる。日本に飛ぶべきか?飛ばないべきか?何故ならば、こちらに住む人達は今だ、日本行きに否定的だから・・・。その度に心が乱れる。

でも私の気持ちとしては、こんな時だからこそ日本の素晴らしさ、日本は大丈夫だ!ということを自分の目で確かめたい。こちらの人が心配するのがやはり原発の問題。個人的な意見は色々とあるけれど、ここでは述べるべきではないと思うので差し控えさせて頂きますが、私はもともと計画していたものを、日本に帰ることが今の社会にとって迷惑にあたらないのであれば、帰らせてほしい。

誤解を招きたくないので、これだけは言わせて頂きますが、こちらに住むオーストリア人は日本の復興に心から応援しています。そして放射線に関してもそんなに悲観的ではない。ただこちらに住む同じ日本で育った同国の人から、日本行きをストップさせられるのは、とても心が動揺する。私を心配してくれるが為に言ってくれる助言。だけど今の私にとってはこれによって心がドンっと突き落とされる。

だけど私は決めたのさ。何がよくって何が悪いのかは、今の状況では結論は出せない。でも私は、こっちに住んでるからそんなことで悩んでいられるのであって、私の家族も友達も私の大切な人が住んでる日本でみんな、前向きに生活していこうと心がけてるのさ。そんな家族を、友達を、そして日本に私は背を向けることはできない。

何ヶ月前からも予約していた飛行機のチケットが今回の件で欠航になった場合、クリ子は今回の日本行きは諦めようと言っていた。でも実際、昨日欠航が決まった時、彼は私に何も言わず、違う航空会社のチケットを二人分手配してくれた。日本行きをやめるのでもなく、私だけを日本に飛ばすのでもなく、彼は当たり前のように私達二人分を手配してくれた。彼の何も言わないけれど込められた気持ちに感謝をすると共に、二人で日本の元気になろうとする姿、日本の素晴らしさをこの目で確かめたい。

私達二人にできること、それはいつも通りに生活して、日本に帰って日本の姿をこの目で見て、日本のいろんなものを満喫すること。クリ子にいっぱい日本のいいところを見せてあげなきゃ!日本の復興への道のりは長いかもしれないけれど、私はず~っとここで、日本は強いよ~大丈夫だよ~。いい国だよ~ってことを発信していきたい。

今日の記事が個人的なものに申し訳ございません・・・・(っていつもって??)

自分なりの答え

地震が起こってから10日。復興に向けて動き出したとは言え、まだまだ色々な面で大きな問題を抱えています。特に原発においては予断の許さない事態がまだ続いており、毎朝起きたと同時に祈る気持ちで日本のニュースを見ています。

私自身、この一週間仕事場で会う人に日本のことを聞かれ、その度にナーバスになる心を必死で隠して、日本の今の状況をできるだけ正確に説明してきました。日本とこちらオーストリアでは特に原発においては大きな温度差があります。どちらがYes。どちらがNoと答えを出せる問題ではないと思います。毎日この話題になると気が沈み、何不自由していない生活にも関わらず、気が病んでいきそうなこの一週間でした。

日本の報道、または新聞、ニュース、またはネット上で今、私達にできることを多く語ってられるので、私はここであえていうつもりはありません。

地震、津波、そして原発・・・このことを考える人が多くなると多くなるほど、人の意見も色々出てきます。それは当たり前のことです。だけど何事においても今、できるだけ正確な情報を手に入れ、それに対して一人、一人が自分で答えを出して行動していくしかありません。

私達はこちらの家族、そして友達から反対されながらも、予定していた日本行きを飛行機さえ飛んでくれれば、決行することにしました。なんでこの時期に飛ぶの?今じゃなくても、もう少し落ち着いて安全になったら日本に行けばいいじゃないの!と色んな人から言われますが、私が日本から背をそむけてどうする!何より大切な大切な友達との約束があるのですから・・・・。

このブログも被災された地域の方々が、今まで何人も見てくださってました。地震以降はアクセスがなく、ご無事でおられることを心から願っております。またいつかこのブログを見て下さることがあった時、いつも通りのブログであれるよう、ウィーンのホっとできる写真を私なりに明日からゆっくりですが、掲載していきたいと思っております。

一日も早く、日本が希望を持って前に進める時が来ることを祈って・・・・・。

今回の地震について

今回の地震、津波により被災されました皆様、心よりお見舞い申し上げます。また亡くなられた方々に対し、心よりお悔やみ申し上げます。

今回の東北地方太平洋沖地震の被害が分かってくるにつれて受け止めがたい現実に身震いがし、被害状況をニュースで知るのが怖くてなりません。ここオーストリアでも連日、このニュースが大きく取り上げられ主人の家族、会社、友達、仕事関係から心配して電話が絶えませんでした。私のように海外に住んでいて自分の母国でこういうことが起こった時に何もできない歯がゆさが情けなく、ただただ被害が拡大しないことを願うばかりです。今朝少しでも日本の復興のお役に立てればと災害支援基金への寄付を少しばかりですがさせて頂きました。

そして海外では今回の震災に関し、被災された方々の日本人の冷静な対抗と行動に称賛がおくられております。これからも各地で色々な問題が生じてくると思いますが、皆様の冷静な対応が日本の復興に繋がっていくと信じております。そして一人でも多くの方が早く救出されますように心からお祈り申し上げます。