日本とオーストリアの出産と育児の違い

こちらで出産、育児をしていく上で随分日本とオーストリアでは違いがあることに驚かされます。今日はそんな中から特にビックリしたことをちょいとご紹介。

まず出産編。主治医の先生によって考えも違うと思いますが、かなりの割合で出産予定日を過ぎても陣痛がこない場合、陣痛促進剤ではなく、まずひまし油をこちらでは飲みます。私の場合は出産予定日より早い出産となったのですが、主治医の先生が出産予定日にはバカンスに行ってしまう・・ということでその数日前にひまし油を飲む羽目になったのですが、これ最悪。これを飲むとかなりの割合で下痢をもよおすのです。下痢をもよおすことで陣痛を促進させるらしいのですが、このひまし油、昔はムッソリーニが拷問の為にひまし油を飲ませて、何人かそれで亡くなったというやつです。それをこちらではカクテルにして飲むのですが、そのカクテル、なんとコニャックと牛乳と蜂蜜を混ぜて作ります。え?!それまでお酒一滴も駄目だって言ってたのに、ここにきてコニャックですか??なんだかオーストリアの医学が信じられなくなってきた瞬間。

そしてもう一つ。こちらでよく言われるのですが、陣痛がきたらまずリラックスの為に赤ワインをグラス一杯飲んで、お風呂に入る。そしてパパになる旦那さんも赤ワインをグラス一杯飲んで緊張をほくしてから、車で病院へ行くというもの。こんな信じられないことを実践した友人数人!さすがオーストリア。

そしてここからが育児編。生後5日後ぐらいから外に散歩に行くことを勧められるのもかなりの驚きですが、我が家のルーべ、私のお腹から出てきて、おぎゃ~と言った後、お風呂に入れてもらうこともなく、ただおくるみに包んでもらっただけ。あまりにもツルンと綺麗に出てきた場合は新生児の体を洗わないらしいのです。その方が羊水が体を保護してくれ免疫力もつくらしいのですが、その後も驚きの連続。一度も退院するまで出産してから体を洗ってもらっていないルーべ。看護婦さんにいつルーべをお風呂に入れてもいいですか?と聞いたところ3週間後!!と言われてしまいました。あまりの驚きに何度も”この子、この世に生まれてきてから、まだ一度も体を洗ってないんですけど・・・。羊水ついたまんまなんですけど・・・”と言うと、看護婦さんは笑って”赤ちゃんっていうのは砂遊びでもしない限り、汚れることなんてないのよ!!だから洗わない方が免疫力がつくのよ!!そんなに洗いたければ、洗ってもいいけれどへその緒が取れて、おへそが乾燥してからにして頂戴!!”と言われてしまいました。

それを我が家の姉に言ったところ”あほか!!さっさとお風呂に入れてあげ!!”と言われてしまいました。結局その後小児科の検診でもお医者さんにへその緒が取れてからにして・・・と言われてしまい、ルーべの初風呂は出産してから15日後。ビックリです。

そして先日、また小児科に検診に行ってきたのですが、ルーべの眉毛のところだけなんだかちょこっと肌が黄色のです。それが気になってお医者さんに聞いてみたところ、母乳からくるものらしいです。気になる黄色いところにお風呂に入る1,2時間前にオリーブ油かアーモンドオイルでも塗って、それをお風呂に入った時にふき取ってあげて!!”と言われたので、またか!この原始的なオーストリアの医学方法・・・なんて馬鹿にしてたのですが、実際やってみるとこれが綺麗に取れること。なかなか馬鹿にはできません。

何時代の話よ!って思うオーストリアのこれらの方法。医学がかなり進んでいる部分と、今だに古いしきたりや方法を信じて行っているあたりがなんとも面白いです。これからもビックリさせられることが多々出てくるのでしょうね。またその時は紹介させて頂きますね。

我が家のベビーカー事情

こちらでは出産して退院をしたら、その日からベビーカーで外にお散歩に行ってね!と看護婦さんから言われます。え?生後5日でもう外に出すんですか?なんてビックリしていたのですが、ルーべも退院後3日目から毎日のように外へ出かけてます。

そんな時に大切なのがもちろんベビーカー。子供がいない頃はなんでヨーロッパのベビーカーはこんなに大きくで重装備なんだろう??そしてなんでこんなに値段がするの?ここまで必要があるの?なんて思っていましたが、実際子供が産まれ、よく散歩にいくようになってからベビーカーが何故ここまでしっかりしているのかが納得いきました。

まず石畳が多いヨーロッパ。生後数日の赤ちゃんを乗せて散歩に行くのに、ベビーカーの足がちゃんとしていなければ、ベビーカーの足が石畳に取られて、前に進まなかったり、つんまずいたり、振動がすごかったり・・・なので大抵のベビーカーのタイヤはかなりしっかりしてます。

そしてベビーカーそのものが持ち運び式のベットのようにゆったりとしていて安定感があるものが多いです。これも生後数日で外に連れて出す文化だからこそ必要になってくるのでしょうね。その他にも色んな機能がついていたり、日傘のような付属品も沢山あったりと日本のベビーカー事情とだいぶ違います。

そこで私達が選んだのが今、日本でも少しずつ見かけるようになったバカブーというオランダのベビーカーブランドのもの。日本ではこのブランドのBugaboo.bee(バカブー・ビー)が主ですが、こちらでは生後間もない頃から外へ連れ出すということからBugaboo. Cameleon(バカブー・カメレオン)が主流で、私達もカメレオンを購入しました。

何故ここのベビーカーにしたかというと足回りがしっかりしていることと、どのベビーカーより軽量っていうところに惹かれたところかな。買った当初はなんでベビーカーごときでこんな大金払わなくちゃいけないんだよ~。これだったら一生もんの大人用のいい自転車が買えるじゃないか!!なんて怒ってましたが、実際ルーべと散歩に行くようになってこのベビーカーでよかったゼ~と思う毎日。さぁ~ルーべ、明日もこれに乗ってお散歩に行くのだ!!

我が家のベビーベットっ事情

我が家には段差がひとつもないバリアフリーで各部屋の扉も観音開きになる為、足にコロコロがついてるとどこでもスイスイと物を運べます。

って訳でルーべのベビーベット、彼が産まれる前に色々と見て回ったのですが、唯一その中で足にコロコロがついていたのがこれ。Stokkeというノルウェーのブランドのベビーベット。

コロコロがついてる上にちゃんとストッパーもついていて、子供の成長に合わせて、大きさが変えられるという優れもの。生後6ヶ月からはこれに付属品をつけ、ベビーベットを大きくし、最長で10歳ぐらいまで使えるベビーベットです。

色も3色あり、白、明るめの生成り、クルミ色とあるのですが、白だといかにもベービーって感じがして長く使えそうになかったので、私達が選んだのはクルミ色。10歳までは使わないとは思いますが、でも3.4歳ぐらいまでは使いたいと思っているので、これだと他の家具なんかとも調和がとれるかな?と思って選びました。

そしてもう一つが、Z家代々使われているこのゆりかご。クリ子もこれで寝てたというから、えらい年期が入ってますが、ベビーベットに比べてコンパクトなので、居間やキッチン、色んなところに簡単に運べるので日中はこれを使ってます。揺らすこともできるので料理中とかはかなり重宝。

でも早いベースで成長するルーべ、このゆりかごが使えるのも後2ヶ月ぐらいかな?