料理を作らなくていい贅沢

結婚してから、いや親になってから毎日の料理を作るのが毎日の日課と課せられ、やや負担になっている母ちゃん。喜んで毎日食べてくれたら作り甲斐があるってものですが、栄養バランス考えながら子供の食べてくれそうなもの毎日考えて作っても、ほとんど食べてくれない日も多々。そしてそんな残りものでご飯を済ませる毎日。

でも旅に出るとそんな毎日から開放されるのも旅の贅沢。食いしん坊夫婦にとって旅先のホテルで出る料理の質は大事なポイント。

宿泊していたホテルでは毎晩2時間ほどかけて5つからなるコースメニューが出てきます。料理の材料にもこだわって出てくる料理はどれもとても美味しい。

旅の後半は毎日夏日だったので、夜は外のテラス席で頂いたのですが、我が子を持って5年。年に1,2度昼間にくり子と二人でご飯を食べに行くことがあっても、夜に二人で食事に一切でなくなった母ちゃん達にとって、こうやって大人の雰囲気のあるところで美味しいご飯を頂けるのはとても嬉しい。

酒飲みの母ちゃんは甘いものが結構苦手なんですが、ここのデザートは大人仕立てで糖分も脂肪分も控えめ。そしてお酒やスパイスを利かせるところはガツンと利かせてあるので、母ちゃん喜んで頂きます。

デザートを頂く頃にはもう日もどっぷりと暮れて外は真っ暗。お食事と一緒に湖に夕日が沈んでいくのも見るこの時間が母ちゃんにとって日常のバタバタを忘れさせてくれる旅の最高のシーン。やっぱり夏のバカンスはこれが楽しめるから大好き。

夏も終わり

ついに夏休みも終わり。今日から新年度の始まり・・・って訳で今日から新しい一年の新学期が始まりました。

さて今年は天気もよかったこともあって存分に夏休みを楽しみました。何よりこの夏は子供達といっぱい一緒に時間を過ごせたことが母ちゃん嬉しかった。8月半ばには家族でザルツカンマーグートにちょこっと旅ににも行きました。

これが事実上の本当のバカンス。仕事も幼稚園も休んで、母ちゃん家事も放棄。み~んなでうゆっくりとさせてもらいます。

ホテルの前にフッシュル湖があるんですが、まだ子供が小さいので我が家はひたすらホテルの温泉プールで楽しみます。

ヨーロッパ人のバカンスってひたすらゆっくりと時間を過ごすのが大半で、皆さん朝起きてジョギングしたり、散歩したりしてからゆっくりと時間をかけて朝食を食べて、それからはひたすら温泉に入っては、プールサイドで本を読んだり、カクテル飲んだり・・・そしてまたプール。そして夜は何時間もかけてディナーっていうのが一般的。これを一週間、もしくは二週間続けるのだからすごい。

母ちゃんとしてはこうやって子供達とずっと一緒に時間を過ごせるバカンスの間に、いつも考えるのが親達に時間がある時(じっくりと子供達に向き合って時間を作ってやれる時)に子供達を何か成長させてやりたい!という思い。今回はスカイをいっぱいプールに入れて泳がせてやること。そしてルーべの浮き輪の数を減らしてやること。

ルーべは今まで両腕に輪っかになった浮き輪を三つずつつけてたんですが、それを二つもしくは一つに減らして泳ぐことに挑戦。今まで浮き輪の数を減らすことにすごく抵抗していたのに、最終的には一つだけでも泳げるようになって少し逞しくなったルーべ。

最後には湖で泳ぐことにも挑戦したルーべ。湖は思った以上に冷たくて、ほとんで水に入っては入られなかったけど、ルーべにも母ちゃんにもいい体験ができて嬉しかった・・・。

 

 

母ちゃんと日本

子供が二人になってからの日本帰国は子供中心。母ちゃんもくり子もあと数年は日本を満喫するってことはお預け。とくに母ちゃんにとってのこの日本で過ごす時間は試練であり何事も勉強・・・。

もちろん日本の家族に会えるのは最高に嬉しい!!そして母が作ってくれる料理を食べると心底ホッと気持ちが落ち着く。こっちではいつも子供達の残り物で晩御飯をすませている母ちゃんからすると実家はパラダイス!!

気づけば今までの人生の半分をウィーンで過ごしている母ちゃん。正真正銘の日本人で祖国は日本。でも中身はもうなんちゃって日本人。自分の気づいていない間に自分の概念にある日本人の考える常識がずれていたり、感覚が違ったり・・・。日本の家族と過ごしている日常や日本の社会の人と過ごす時間で、母ちゃん、毎日のようにハッとさせられちょっとした感覚の違いに落ち込む。

母ちゃん、日本人なのに・・・日本にいると自信喪失する自分がいる。もちろんウィーンでは母ちゃんは外国人で成人するまで日本で過ごしていた母ちゃんにとって、自分の根底を作ってのはやはり日本社会で培われたもの。だからウィーンではいつも色んなことが分からない。こういう時はどうすればいいの?どうするべき??毎日ハテナだらけの不安な毎日。子供ができるとそれはなおさら。

この数年、20年も海外に住んでると日本もこっちでの生活もどちらにも自分の拠点が置けずにどちらの国でもソワソワしている自分がいる。

昨年は、あまりにもそれで日本で自信喪失して落ち込んだので、今年はそれを回避する為に、日本じゃこういう時みんなは普通にどうやっているんだろう・・と分からないことがあったら、とりあえず母ちゃん、人に言う。聞く。そしてそこから色々と学ばせて頂く。

日本に帰るとあ・・・と自分の行動にショックをうけたり、人の小さな一言にあ・・・母ちゃん、もう普通の日本人じゃなくなってる・・・と自分を責めて落ち込むことが多々あるんですが、それも仕方ない。その現状を認めて、自分のプラスになるように、そこから学んだものを吸収して自分のものにしていかなくてはいけない。

ハーフである子供達は母ちゃんより今後ずっと自分の居場所や差別や偏見というものと戦っていかなくてはいけないのだから・・・。

そういう意味で母ちゃんの日本帰国は、この数年精神的に大変だけど夏の一ヶ月日本に帰ることで、その先一年の課題と目標が立ついい勉強の機会になってます。今年も沢山のことを日本で学ばせてもらった。母ちゃんにとって今年の日本帰国は充実していて、大満足!!日本よ、ありがとう~!!