誕生日

母ちゃん、先週の金曜日が誕生日だったんですが、あまり体調が優れないチビ達、仕事とボーイズの相手で母ちゃんのことなんて気にかけてられないくり子。お友達や義両親からたくさんのお祝いの温かいメッセージを頂いたのですが、肝心の我が家の家族は誰一人としてお祝いの言葉を言ってくれなかったあまりにも空しい誕生日。あまりにも虚しいので昨日自分にお誕生日プレゼントを買ってみた母ちゃん。ちょっと気が晴れた!!

さて一ヶ月ほど前、みんなが体調を崩す嵐の前くり子と母ちゃん二人の誕生日デートをしました。2月生まれのくり子。そして3月生まれの母ちゃん。今年は家を買ったこともあって、我が家節約が強いられているので誕生日を二回祝うことはできないので、一回で済ませる凝縮型。

行ったところはクリスマスブランチでもお世話になっているPlais Coburgの一ヶ月に一度だけやっている日曜ブランチ。いつもは子供をつれてここのブランチに来ているので、一度くり子と二人だけでゆっくりとここのブランチを楽しんでみたいと子供達には日本風の母ちゃん手作り弁当を持たせて、それでテンションをあげさせ3時間ほどアニーに預かってもらいました。

現実離れした優雅さが楽しめます。窓からいっぱい自然光が入ってくるのも嬉しい。

大満足の誕生日ブランチ。くり子からの誕生日プレゼントはもらえなかったけれど、今年は仕方ないかなぁ・・・。また家が落ち着いて余裕ができたらその時はくり子さん、宜しくお願いします。(笑)

最後にこの最近、母ちゃんの誕生日に恒例になりつつあるくり子がブランチの時に取ってくれた母ちゃん酔っ払い~元気にやってます報告。また今年もこの後しばらく雲隠れ~!!

お祝いのメッセージを下さった皆さん、ありがとうございました。子供達が体が壊していただけに皆さんからのメッセージがとても嬉しかったです。

抗生物質のちから

この数日、腰が治ったかと思えば、腕のつけ根から腕全体がしびれるように痛い。こうやってパソコン打つのも一苦労。そんな話を友達にしたら、椎間板ヘルニアかもよ!なんて言われて母ちゃん、かなりブルー。近々子供達が元気になったら病院でみてもらわなくては・・・・。次から次へと出てくる体の不調。やっぱり歳には勝てません。

さて我が家のボーイズ、まだまだ次から次へとやってくれます。前回ブログを更新した日にスカイがまた体調を崩してます・・・なんて書きましたが、風邪をぶり返したのかとも思いきや、その晩から高熱とひたすら下痢。それまで便がでていなかったので、座薬を入れたので、それでお腹を壊しているのかと様子を見ていたのですが、2日経っても治まらない。そしてその二日間、食事も摂らなくなって、牛乳しか飲まなくなったので、これは危ないと思い、いつものかかりつけの小児科で見てもらったら、ちょっと心配だから大きな病院で見てもらって・・・とそのまま大病院へと送られてしまいました。

そして血液検査から腸や便の検査をしてみるものの、結果は扁桃腺が腫れていて、そこから来る熱と下痢らしい。でもやっと出してくれました、抗生物質!!これを母ちゃん待ってたんです!!

基本的に子供に熱が出た場合や痛みを訴えた場合、オーストリアでは子供がおられる家庭なら必ず家にあるある飲み薬を飲ますのですが、これで熱や痛みが治まれば、家でしばらく様子見っていうのが多い。オーストリア人、そしてかかりつけの小児科の先生もみんな抗生物質にかなり躊躇。できるだけ抗生物質に頼らない療法をします。悪い菌を抗生物質で殺さず、自分の体で自力で菌を殺す・・・という考え。だけどこれだと治るまでに時間がかかるんだよ・・・・。子供の体力も消耗するし、日本人の母ちゃんとしては抗生物質で早めに対処したいのが本音。だから今回、抗生物質が出たことに母ちゃんホッとしました。

抗生物質を飲み始めて一日後には食欲も少しずつ戻ってきて、いつもの笑顔も戻って、改めて抗生物質の凄さを実感した母ちゃん。

これで安心して寝れる日が来る・・・なんてホッとしてたら、今度はルーべが嘔吐した~!!上から下から親は掃除が大変~!!今年の冬はどうなってしまったんだろう?我が家??もうそろそろ長いトンネルから抜け出したい!!

一瞬頭をよぎる・・・

今日のウィーン、日中の最高気温マイナス1度。先週ちょこっとだけ暖かくなってこのまま春になってくれればなぁ・・と思っていたのですが、甘かった。そして我が家の春もこれまた甘かった・・・ただいまスカイがまたカゼをぶり返し中。今日もまた寝不足になる覚悟がいりそうです。(笑)

さて昨日の話の続き。アニーの病気がひどくなってないことを祈って、その日の午前中にアニーの顔を見にいった母ちゃん。まだこの時点ではアニーは母ちゃんと喋る元気があり、母ちゃんまた夕方に仕事が終わってから顔を見にくるから、何か足らないものがあったりしたら、買い物していくから行ってね。なんて会話をして家でもヒィヒィ悲鳴を上げてるヒヨドリ3人のもとに戻ったんですが、母ちゃんがレッスンしている間に留守番電話が入り、”息ができなくて、かかりつけのお医者さんに見てもらったんだけど、ここから一人で家に帰るのが不安・・・”というメッセージが入っていたので、仕事が終わってすぐに電話すると、誰に電話してもつながらなかったから、タクシーの運転手さんに手伝ってもらって今は家に帰ってきたらしい。母ちゃん、症状の具合を聞いて、急いで薬局に行って色んな薬を買って夕方アニーの家に持っていったんですが、母ちゃん、アニーが気管支喘息を患っているとは知らず、彼女を見た途端これが何も役にたたないことが即座にわかった。

ルーべからきっともらってしまったウィルスで喘息がひどくなって、昼にお医者さんに行った時の心電図で呼吸がほとんどできてなくて、酸素が体にほぼ行き通ってない状態。呼吸をする度にまるで赤ちゃんが側で泣いているかのような雑音がはっきりとアニーの呼吸から聞きとれる。この後、ものの10分でアニーの状態が深刻になり、もうこうやって母ちゃんと二人で何かしてる場合じゃない。救急車を呼ぶしかない!!何せ彼女は81歳。一気に状態がどうなるかわからない!!

でも呼吸困難で喋ることも何することも大変な彼女なのに、自分で救急車を呼んで、自分の状態、加入保険の番号から、すべてしっかりと伝える彼女。救急車が届くまでの間、座っているだけが精一杯なアニーなのに、自分が飲んでいる持病の薬なんかを全部自分で用意していく逞しさ。それを母ちゃんはできる限りのサポートをし、荷物をカバンにつめ、アニーの娘さんに電話をして、今の状況を話した。

電話での救急隊員の対応は、まずとりあえず家に行って、そこで治療をしてそれでも危険なら病院に運びます・・ということだったんですが、救急隊員が点滴と酸素マスクをつけてくれても状態が落ち着かず危険だったので、そのまま救急車で病院に運ばれることに・・・・。

アニーはその一時間ほど前に何かあった時の為にと、彼女の家の鍵を全部私にたくし、一人でいるのが怖い・・・と言っていたので、救急車に乗って母ちゃんもついて行く!!とアニーにも救急隊員にも伝えたのですが、アニーが頑固として”大丈夫!!一人で行く!”と病人の本人が言うものだから、救急車から救急隊員に追い出され、救急車が目の前から去っていった・・・・。

救急車が発進する前に、運ばれる病院だけは教えてもらえたので、その後すぐにアニーの娘さんに電話をして、状況をすべて伝えた。この後のことは医師でもある娘さんに任せて、とりあえず家に帰ることにした母ちゃん。あ・・・どうしたらいいんだろう・・・。

その後、とりあえず家の病人3人を寝かし、母ちゃんはその後、病院に駆けつけた娘さんからの電話をひたすら待った。家の3人の熱がある程度安定していたので、もし何かあった時にすぐにアニーのこともできるように、身支度をして連絡を待っていたのですが、夜の9時半過ぎのメールで”まだ母は待合室で寝かされて検査の順番を待っている・・・。まだあと2,3つ検査が残っている感じだから、もうOyumichenは寝て!!”と書いてあったので、このまま検査が終わるのは夜中だろう・・・だとすると今日はとりあえず一晩入院することになりそうだから、後は病院に任せよう!と母ちゃんも早めに床についた。でも頭の中はもしこれで肺炎を併発したら、取り返しのつかないことになるかも・・・という不安がよぎり母ちゃん、結局一睡もできず・・・・。

翌日、朝一番から一番聞きたかった声の人から電話がかかってきた!!それもいつもの元気な声で!!結局、検査が終わった深夜、病院に空きのベットがなく、仕方なく救急車でまた家に帰されてしまったらしいアニー。一人でその後寝て、今だいぶ元気になったから心配してると思って電話をくれたアニー。

そして彼女が最後に言った言葉、”今日、何時に子供達連れてきてくれる?!”

ルーべとスカイのことが大好きでそれが生甲斐になっているアニー。だからこそ喜んでどんな時も面倒をみてくれる。でもアニー、そして我が子達が元気になるまでは子供達はアニーのところには連れていけない!!とりあえずまずは完全に元気になってもらわなくては!!!

しばらく家で安静のアニー、咳きがでないように喉によくって、栄養が摂れるスープを毎日いっぱい作って、アニーのところに持っていった母ちゃん。

3日後には完全にいつものアニーに戻ってくれて、母ちゃんほんとホッとしました。実は救急車で運ばれた時点でアニーと母ちゃん、二人とも口には出さないけれど、最悪のことも考えてた。。

今はとりあえずみんなが無理をせずに少しずつ元気になっていつもの笑顔が戻ってきてくれていることが母ちゃんとても嬉しい!!このまま我が家にも春が訪れますように・・・。