Oyumichen

１２月６日は聖ニコラウスの命日である。この日を子供達はすごく楽しみにしてる。だってニコラウスさんは良い子のところにしか来てくれないから。悪い子のところには鬼みたいな顔をしたクランプスがやってくるのだ。

今日はオーストリアは祝日でお休みだった。毎年Zens家ではこの日にニコラウスのパーティーをする。出迎えてくれたのはサラニコラウス。”ホッホッホ～いい子はいるかな～？”姪っ子サラはみんなの為に仮装して待っていてくれた。おひげはティッシュで頭にのっかてるのはランチョンマット？？

そしていい子の為にいっぱいお菓子が用意してあった。Zens家ではどんなに大きくなっても子供は子供なのである。みんなチョコレートや色んなお菓子をもらい、毎年私もどれだけいっぱいのお菓子をもらったことか・・・

みんなでケーキやお菓子を食べた後はサラとゲームタイム。この遊びもクリスマスにちなんだ遊びだった。

そしてこの遊びに飽きたら今度はトランプ

そしてサラが最近習い始めたというギターをお披露目してくれた。サラはすごく無邪気で可愛い子だがこの子なりに色々と苦労しているのである。今日ぐらいはみんなでサラのしたいようにしてあげようよ！

サラやん。今度はなんですか？？アナタのお背中に羽が生えてますわよ！

ちょっと前から拝借。あ～アナタ今度は天使さんになったのね！！

バレリーナのような幽霊みたいな天使さん。この日は新しい金の靴を履いてみんなに見て見て～～っとご自慢の靴を見せまわっていた。 サラいつまでも子供らしく生き生きした子でいてね。それから演奏会終わったら一緒に遊ぼうゼ！

ちまたでは今や某本舗のゆずとんからしがブームらしいが私の中では世の流れからだいぶ遅れて今頃”柚子こしょう”のブームの到来が来ている。私が”柚子こしょう”に出合ったのはちょうど一年ほど前だったろうか？日本に帰省していた際、姉から勧められたのがはじめてだった。”この冷奴にこれをチョビッとつけてみ～なかなかいけるで！”。なんやこれ？まぁ。。言われたとおりやってみよう・・そして一口食べてみた。なんか新しい試みやなぁ。。おいしいんかどうかはわからんけれど新鮮やわぁ。。こんな食べ方もあるんやなぁ・・と思った。そして一ヶ月の日本滞在を終えこっちに帰ってくる際、姉が私に’柚子こしょう”を一瓶持たせてくれた。”ほんまは家ようにこ～たんやけどあんたにあげるわ。持ってかえり～”。ありがとう優しい姉よ！！

そしてこっちに帰ってきて半年ぐらいしてから日本の味が恋しくなって”柚子こしょう”の封をあけてみた。よっしゃ！これでなんか日本風味のもん作ろう！！確かその時作ったのがパスタだったような気がする。もう半年も前にチョビっとお豆腐にのっけて食べただけだから”柚子こしょう”本体の味を忘れてしまった。だけどイメージは”柚子！”だった。頭の中にはもうこれは柚子風味のものとしかインプットされていなかった。ささみに柚子にちょっとお醤油をたらし・・・そうや胡椒も入れよ～！！って出来上がったパスタは唇が腫れるぐらい辛くて涙を流しながら食べた。（柚子こしょうがこんな辛いものだと知らずティースプーンに山盛り一杯も入れてしまったのだ）そして後で瓶を見てみるとゆず”胡椒”って書いてあるやん。”胡椒”・・・そら辛いわ。あれほど辛いものを食べたのは初めてというぐらい喉から唇からどこからどこまでもが痛くなり休憩を取りつつ食べた。

そしてそれ以来しばらくもう”柚子こしょう”は要らん。こりごりや！って冷蔵庫の眠っていた。だがある日、どこかのサイトでオリーブ油にニンニクをいれて炒め、そこにジャコをいっぱい入れてまた炒め、最後に柚子胡椒とお醤油を足し、それにパスタを絡め、その上に水菜をのっけるってのが載っていた。これはおいしそうだ。今度こそはいけそうだ。ってなわけで青菜がなかったので青菜抜きのパスタになったがこれがかなりいけた。ジャコからいい出汁がでるのだ。これ私の中で今かなりのブーム。１０日に一回ほど食べたくなる味だ。明日はどこにも出かけないぞ！って日にこれを食べる。アッという間に一瓶終わりそうな勢いだ。日本に帰ったらまた是非買ってこよう。今度は”柚子とんからし”も一緒に。

おまけ・・・上の写真はハルシュタットという街のクリスマス市。ここではホットワインをちゃんと大きなお鍋でそれも薪で炊いていた。この日は寒かったのでこのお鍋の周りに手をかざし、体を温め二杯もホットワインを飲んでしまった。

先週末から私達の帰りは毎晩夜の１１時半前。お腹をペコペコにして帰ってくる。あ～このままベットに行けば太らずにすむのに・・・と思いつつも私一人ならきっと軽いものを少しつまんだだけでベットに行くのだろうが、クリ子が居てはそうはいかない。お腹すいた～お腹すいた～何食べる？？スパゲッティーにする？？それとも他のもんがいい？？昨日は私があまりにも疲れていたのでクリ子がスパゲッティーボロネーゼを作ってくれた。それだけでもボリュームがあるのに前日に食べたチーズホンデューが残っていたためクリ子がスパゲッティーの上にそれものっけた。これかなりマッチしておいしかった。普通のチーズをかけて食べるより、そら何種類ものチーズが混ざったものに白ワインや色んなものが入ってるこのチーズをふりかける方がそらおいしいわ。だけどカロリーが気になるところ。

そして今日はかる～く晩御飯をすませようと思っていたのに、クリ子が僕今さっき日本語勉強してん。”何をおいても・・・”というのがキーワードだったらしい。クリ子が作った文。”何をおいてもOyumichenが作った料理が一番！”こやつ～上手いこというなぁ・・・クリ子の言いたいことはわかってる。この最近晩御飯は軽いものですませたりクリ子が作ってくれていたりした。だから私にちょっと愛情がこもった料理を作れ！ということなのだ。わかりましたがなぁ・・・何が食べたい？？ハンバーグ？？よっしゃ！作ろうじゃないか・・・ってな訳で１１時半前に家に帰ってきてせっせと一から作りましたがな。チーズをのっけたハンバーグに赤ワインソースをつけ、そして冷蔵庫にあった白菜で付け合せを作り、ほいよ～クリ子できたよ～！！食べはじめて５分、クリ子の手が止まる・・・すでにお腹がいっぱいなのだ。あんなにお腹すいた～って言ってたくせに！！どんなにキミの胃は小さいねん。その瞬間クリ子は何か感じ取ったようで勿体無いお化けがこんように僕全部食べるから安心して～って私の顔色を伺いながら言った。私そんな恐ろしい顔した？？

クリ子のお弁当も作ったし、ご飯のタイマーもかけたし食器も片付けたから今日はもうこれでおしまい。家に帰ってきてまだ一時間しかたってないのに、クリ子はもうソファーで就寝中。そろそろ寝る準備でもしますか・・・だけど今さっきご飯食べ終わったばかりで私寝ていいのだろうか？？ますますブタさんの道まっしぐらだ。