ちまたでは今や某本舗のゆずとんからしがブームらしいが私の中では世の流れからだいぶ遅れて今頃”柚子こしょう”のブームの到来が来ている。私が”柚子こしょう”に出合ったのはちょうど一年ほど前だったろうか？日本に帰省していた際、姉から勧められたのがはじめてだった。”この冷奴にこれをチョビッとつけてみ～なかなかいけるで！”。なんやこれ？まぁ。。言われたとおりやってみよう・・そして一口食べてみた。なんか新しい試みやなぁ。。おいしいんかどうかはわからんけれど新鮮やわぁ。。こんな食べ方もあるんやなぁ・・と思った。そして一ヶ月の日本滞在を終えこっちに帰ってくる際、姉が私に’柚子こしょう”を一瓶持たせてくれた。”ほんまは家ようにこ～たんやけどあんたにあげるわ。持ってかえり～”。ありがとう優しい姉よ！！
そしてこっちに帰ってきて半年ぐらいしてから日本の味が恋しくなって”柚子こしょう”の封をあけてみた。よっしゃ！これでなんか日本風味のもん作ろう！！確かその時作ったのがパスタだったような気がする。もう半年も前にチョビっとお豆腐にのっけて食べただけだから”柚子こしょう”本体の味を忘れてしまった。だけどイメージは”柚子！”だった。頭の中にはもうこれは柚子風味のものとしかインプットされていなかった。ささみに柚子にちょっとお醤油をたらし・・・そうや胡椒も入れよ～！！って出来上がったパスタは唇が腫れるぐらい辛くて涙を流しながら食べた。（柚子こしょうがこんな辛いものだと知らずティースプーンに山盛り一杯も入れてしまったのだ）そして後で瓶を見てみるとゆず”胡椒”って書いてあるやん。”胡椒”・・・そら辛いわ。あれほど辛いものを食べたのは初めてというぐらい喉から唇からどこからどこまでもが痛くなり休憩を取りつつ食べた。
そしてそれ以来しばらくもう”柚子こしょう”は要らん。こりごりや！って冷蔵庫の眠っていた。だがある日、どこかのサイトでオリーブ油にニンニクをいれて炒め、そこにジャコをいっぱい入れてまた炒め、最後に柚子胡椒とお醤油を足し、それにパスタを絡め、その上に水菜をのっけるってのが載っていた。これはおいしそうだ。今度こそはいけそうだ。ってなわけで青菜がなかったので青菜抜きのパスタになったがこれがかなりいけた。ジャコからいい出汁がでるのだ。これ私の中で今かなりのブーム。１０日に一回ほど食べたくなる味だ。明日はどこにも出かけないぞ！って日にこれを食べる。アッという間に一瓶終わりそうな勢いだ。日本に帰ったらまた是非買ってこよう。今度は”柚子とんからし”も一緒に。
おまけ・・・上の写真はハルシュタットという街のクリスマス市。ここではホットワインをちゃんと大きなお鍋でそれも薪で炊いていた。この日は寒かったのでこのお鍋の周りに手をかざし、体を温め二杯もホットワインを飲んでしまった。