父の日

オーストリアでは今日は父の日。昨日クリ子のお父さんに電話して聞いてみる。明日何か予定ある?誰かお父さん達訪ねてくる??もしよかったらケーキでも作って明日訪ねようと思うんだけど・・・

え?!それだったら折角だしみんなでバーベキューしようよ~というお母さんの提案で今日はバーベキューと相成った。

IMG_5114.jpgこういう日の用意は何故かこの家ではお父さんの仕事。わぁ~お父さん久しぶり~!!お母さんも~!!ちょっと手土産にアイスなんて持ってきたんだけど・・・(それ以外はいつものことながら手ぶら、カバン一つも持ってない。仕事帰りにお寿司屋さんによったサラリーマンのようにアイスだけをぶらさげて訪ねる)こんな気を遣わなくていい家族が私にとってはとても嬉しい。さぁ~Oyumichen~私達は座って待っていようよ!というお母ちゃんに誘われ綺麗にセッティングされたテーブルで食べる時間がくるのを待つ。う~ん、なんて幸せなんだろう・・・

IMG_5119.jpgお肉が食べられないゲアダやビルギットの為にベジタリアン隊とお肉隊に分かれる。もちろん私達はお肉隊。ベジタリアン隊の方は鉄板で野菜を焼き、鉄板の下の段でラクレット(チーズを小さいフライパンのような物にのっけてそれぞれがチーズを焼く)をし、楽しむ。

IMG_5117.jpgベアニ~(義理の弟)あんたってもしかしてクリ子に似てる?どういう意味?いや~一人で黙々とチーズに香草とかのっけてずっと焼いてるやん。なんで食べへんの?食べへんにゃったら私食べるえ~。あかん、これまだできてへんねん。いや~もうドロドロにできてるやん。それじゃあかんねん。なんで~??これをな、パリパリのチーズせんべいにするまで待ってるねん。でもな、チーズの苦味がでるちょいと前でやめるねん。これがミソ。へぇ~なんか食事ってよりもそれおやつやん。ましてやクッキーみたいに見えるけど。味見したい~?かじってええで!じゃあ~ちょっと頂くわぁ~。ほんまやなぁ・・これいけるわ。でも私にはこんな長い間ジーとは待ってられへんわ。 なんやったら私の為に一つ作ってくれるとか?

IMG_5124.jpgおかあさ~ん、なんか私毛深いねんけど・・どうしよう・・、え?!ほんまやぁ~ちょっとこれで足の毛抜きなさい!!何、何、何が出てくるの?クリママとゲアダのやり取りがおもしろい。二人で食後に足にクリームを塗って脱毛をはじめた。Oyumichenもやる~?ええわぁ~私は。その間、男性陣は何そのクリーム、臭い!!食後に悪いわぁ~

IMG_5122.jpg食後はプールに泳ぎに行く人、足の毛を抜く人、そのままお庭で話を続ける人、おやつの時間までみんな好き勝手に時間を過ごす。

IMG_5129.jpgなんてお気軽なんだろう。こんな気楽に付き合えるこの家族が私は大好きだ。 spacer.png

わがままになってきたクリ子

お陰様でダウンしていたクリ子は一日で復活し今は馬鹿なことを言いながら毎日元気にしている。だけど腑に落ちないことに病気になったのは何故か私のせい。そういやさぁ~この最近、お弁当作ってもらってなかったやん?だから僕、病気になってん。バランスがいい食事摂れてへんかったんやわぁ~。あ~そうですかぁ~そうですかぁ~なんでも言いよし。嫌な奴め!ちょっとこの最近忙しかったからそうや、お弁当作れんかった。悪かったねぇ~。

そしてまた別の日にはOyumiche~n!体にブツブツできてきた。ビタミンが足らんねんわぁ~。なんていうからいっぱい果物や野菜を摂るように買ってきたのに最初の一日だけおいしそうに果物を食べて、後はどんなに勧めても食べない。折角買ってきたのにこれでは腐ってごみ箱行きだよ。なわけで私がせっせと食べることに。これじゃ意味ないやん。

IMG_5112_01.jpgそして土曜日などは私が仕事な為、クリ子に昼ご飯を作っておいた。いつ食べてもいいように散らし寿司。だけどクリ子はほとんどその散らし寿司に手をつけていなかった。なんでお寿司食べへんの?この小さい目だまつきの魚が気持ち悪いねん。なんのこと?これ!これ!あ~シラスのこと?折角いいお出しがでると思って大サービス、シラスをいっぱい入れといたのに・・・ちょっとぐらい食べてえなぁ~。私に怒られると思ったクリ子、ウン、食べてみると悪くないね。なかなかいけるわぁ~。だけど3口目ぐらいにはお腹をさすっている。どうしたん?あんな~なんかお腹チクチクしてきた~。シラスがお腹にいっぱい刺さってるか、この魚が僕のお腹食べてるみたいでチクチクする~。そんな訳あるかい!それはあんたのイメージや。目をつぶってこの魚のことなんか知らんと食べたらあんた絶対おいしいって食べてるって・・・といったがもう駄目だった。

やっぱり日本の味はまだまだなんでも食べられるって訳にはいかないのかなぁ~。32度ぐらいあった今日は冷やしうどんに買いたてのシソ、そしておあげさんの炙ったものをのせて出したのだがしっかりシソだけはよけられていた。こんな貴重なものを・・・嫌ならいいです。こんな貴重なものは私一人で楽しませて頂きます!!

素朴な宿

突然イタリアに行くことにした私達。そんなんだからホテルを予約したのも出発の前の晩の夜中。意外と前の日でも簡単にホテルが取れるもので、ベネツィアの宿もフィレンツェの宿もインターネットで写真とそこに泊まった人の意見を読んできめた。

IMG_4915.jpgなにがいいって前の日の晩だから値段が30パーセントから40パーセントぐらい値下がりしていることだ。今回フィレンツェで泊まったホテルは街の中心、ドゥオモと50メートルも離れていないという街のど真ん中。

昔ながらのホテルでエレベーターなどは本当の小さい木箱で今にもつぶれそうな感じだが時代を感じさせるいい味をだしていた。クリ子はいつ止まってもおかしくないこのエレベーターに乗るのを大変嫌がった・・・

IMG_4916.jpgそして部屋はかなり天井の高い、そして大きな部屋だった。箪笥も洗面台も何もかもイタリアの庶民の生活を会話みれそうな普通の素朴なもので返ってこれが私達にとってはよかった。窓からお向かいさんのアパートを眺め歯磨きをする。ちょっとつまりかけたような洗面台で顔を洗おうとしても水がチョロチョロとしか出てこない。シャワーはというとお湯を貯めておくタンクが小さい為一人がシャワーに入ったら後はしばらく冷たい水しか出てこない。だけどこれが普通なんだよ。この国では・・

そして朝はさすが街の中心地というだけあって賑やか。朝の6時前にはバスやごみ収集の車、道路掃除の車などが行き交い、うるさくて目がさめてしまった。さぁ~シャワーを浴びておいしいエスプレッソとパンでも外に食べにいこうかぁ~なんていいながら6時半過ぎに外に出てみるとどこもまだしまっていた。やっぱりこっちの朝は始まりが遅いんだぁ~仕方ないのでお散歩をしながらお店が開くのを待ったが結局お店が開いたのは8時前。これも一つ、ここの文化なんだろうなぁ~。

IMG_4924.jpg高級なホテルも快適でいいけれど今回私達がフィレンツェで泊まったようなイタリアの庶民的なホテルもそこの土地の生活を会話みれたようでとっても楽しかった。 ちなみに二人で一泊76ユーロ。

これをもってイタリアの旅行記は終わりにさせて頂きたいと思います。長いことお付き合いくださいましてありがとうございました。きっと読んでくださった方々は楽しい旅行で何よりだったとお思いでしょう。確かにいい気分転換になって私達にとって有意義な旅でした。でももちろんその中にも珍道中があり、毎日夕方になると降る雨にやられてしまい、思いきり雨で濡れた大理石の階段で滑ってこけてしまった。背中は擦り傷だらけ、そして青シミ、何より痛かったのがビテイコツを打ってしまったことだ。旅行中椅子に座るのも痛いぐらいで今は普通に座ったりなんでもできるがくしゃみやある姿勢で荷物などを持ったりすると骨にヒビが入ったみたいパリパリパリと痛い。まだこれが一週間ほど続くようであれば一度レントゲンを撮りに行け!と言われているマヌケな私。旅には色々なことがつき物です・・・トホホ。