素朴な宿

突然イタリアに行くことにした私達。そんなんだからホテルを予約したのも出発の前の晩の夜中。意外と前の日でも簡単にホテルが取れるもので、ベネツィアの宿もフィレンツェの宿もインターネットで写真とそこに泊まった人の意見を読んできめた。

IMG_4915.jpgなにがいいって前の日の晩だから値段が30パーセントから40パーセントぐらい値下がりしていることだ。今回フィレンツェで泊まったホテルは街の中心、ドゥオモと50メートルも離れていないという街のど真ん中。

昔ながらのホテルでエレベーターなどは本当の小さい木箱で今にもつぶれそうな感じだが時代を感じさせるいい味をだしていた。クリ子はいつ止まってもおかしくないこのエレベーターに乗るのを大変嫌がった・・・

IMG_4916.jpgそして部屋はかなり天井の高い、そして大きな部屋だった。箪笥も洗面台も何もかもイタリアの庶民の生活を会話みれそうな普通の素朴なもので返ってこれが私達にとってはよかった。窓からお向かいさんのアパートを眺め歯磨きをする。ちょっとつまりかけたような洗面台で顔を洗おうとしても水がチョロチョロとしか出てこない。シャワーはというとお湯を貯めておくタンクが小さい為一人がシャワーに入ったら後はしばらく冷たい水しか出てこない。だけどこれが普通なんだよ。この国では・・

そして朝はさすが街の中心地というだけあって賑やか。朝の6時前にはバスやごみ収集の車、道路掃除の車などが行き交い、うるさくて目がさめてしまった。さぁ~シャワーを浴びておいしいエスプレッソとパンでも外に食べにいこうかぁ~なんていいながら6時半過ぎに外に出てみるとどこもまだしまっていた。やっぱりこっちの朝は始まりが遅いんだぁ~仕方ないのでお散歩をしながらお店が開くのを待ったが結局お店が開いたのは8時前。これも一つ、ここの文化なんだろうなぁ~。

IMG_4924.jpg高級なホテルも快適でいいけれど今回私達がフィレンツェで泊まったようなイタリアの庶民的なホテルもそこの土地の生活を会話みれたようでとっても楽しかった。 ちなみに二人で一泊76ユーロ。

これをもってイタリアの旅行記は終わりにさせて頂きたいと思います。長いことお付き合いくださいましてありがとうございました。きっと読んでくださった方々は楽しい旅行で何よりだったとお思いでしょう。確かにいい気分転換になって私達にとって有意義な旅でした。でももちろんその中にも珍道中があり、毎日夕方になると降る雨にやられてしまい、思いきり雨で濡れた大理石の階段で滑ってこけてしまった。背中は擦り傷だらけ、そして青シミ、何より痛かったのがビテイコツを打ってしまったことだ。旅行中椅子に座るのも痛いぐらいで今は普通に座ったりなんでもできるがくしゃみやある姿勢で荷物などを持ったりすると骨にヒビが入ったみたいパリパリパリと痛い。まだこれが一週間ほど続くようであれば一度レントゲンを撮りに行け!と言われているマヌケな私。旅には色々なことがつき物です・・・トホホ。

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