賞味期限

今までラッキョという物が大嫌いだった。そうカレーの時に出てくるあのラッキョ。なんでみんなこんな臭いもの、そして食べてみると歯がきしみそうな食べ物が大好きなのかわからなかった。だから私はひたすらカレーの海に浮かぶ小さなご飯の小島、それだけをひたすら好んで食べた。

IMG_5335_01.jpgそれがあら不思議。先週お友達のお宅でカレーのお供に出てきたラッキョがあまりにもプリプリとした大きな粒で美味しそうだったのでちょいとつまんで食べてみたらこれがおいしいではないか?今だにこれを食べるとなんだか歯がきしむような感じはするもののこりゃ、ビ-ルのお供に最適だわ!なんて発見してしまった。(決してカレーのお供じゃなく・・・)

IMG_5329_01.jpgそんな私は雨が降ってちょいと気温が下がった昨日、冷蔵庫の掃除の為、そして作り置きができて便利な為、カレーを作ることにした。そういや、冷蔵庫に何十年前とは言わんがかなり冷蔵庫の中で長いこと眠っているラッキョのことを思い出した。このラッキョ、姉とウィーンで二人で住んでいた間、ラッキョが大好きな姉の為に母が持たせてくれたもの。もちろん私は大嫌いなので姉が帰った後も封を開けることなく今まで捨てられずに残っていたものだ。味が変っていたら捨てよう。友達の家で食べたラッキョが特別でやっぱりラッキョが嫌いだったらすぐ捨てようなんて思い封を開けた。封には賞味期限2001年1月。という素晴らしい年月が刻んであった。

IMG_5336_01.jpgそしてこわごわ食卓に並べてみると、絶対食べないと思ったクリ子がいきなりコレ何?と言いながら一つつまんで食べだした。あ~これクリ子の好きな味と違うで。きっと苦手で吐き出すわぁ~って言おうと思ったが遅し、ラッキョはクリ子の口の中へ。そしてクリ子の一言目、”これいけるで!これ何?”だった。そう言われてしまうと賞味期限のことなど言えなくなり私も一緒になって味見をしてみるがいや、これいけるではないか!!

何ひとつ味も見かけもかわっておらず(ってらっきょを食べたことなどほとんどないのだが)それどころからっきょがおいしいとまで思えたこのラッキョ。何故か今日は一日お腹を壊しているのはほっといて(クリ子のお腹は今日も健全)賞味期限が6年も過ぎたものを火をも通さずそのまま食べてみようと思う自分にもびっくりだが、賞味期限が6年も過ぎたものでも食べられるのだと発見したのだった。日本は安全一番で賞味期限が余裕を持って短めになっているというのはよく聞くが昨日のこの経験により、これから冷蔵庫に眠っているふる~い物をこの夏の間に食べつぶしていこうと思ったのである。ちょっとしたチャレンジャー気分もなかなか楽しい。さてはてオーストリアの賞味期限はどこまで信用性があるか?試しどころである。

この最近のクリ子

この最近忙しくて笑顔があまりなかったクリ子。そんなクリ子を見ているとなんだかちょいと老けたように思ったりもした。あ~彼も少し落ち着いてきたのかなぁ~なんて思っていたら大間違いだった。

この最近のクリ子の変な言動を少し並べてみるとしよう!

IMG_3358.jpg変な奴第1、仕事から帰ってきたと思ったら同時に冷蔵庫を開けてビールを探し始める。そしてビールとグラスを持って嬉しそうに”男らしい・・男らしい・・”と言っているクリ子を発見。ちょっとなんだか勘違いしてるようなので何が男らしいの?と聞くと仕事帰って第一にビールをプハ~って飲むのが・・・とお答えになる。クリ子~それを言うなら”オヤジくさい・・”って言うんじゃないの?

IMG_3362.jpg変な奴第2、この最近ウィーンは猛暑。夕食を食べた後は暑くって服を脱ぎたくなるらしい。夕食の片付けてをしてるといきなりOyumichen見て見て!と私を呼ぶのでわざわざクリ子のいる方に行ってみると、”タタ~ン、半分裸~!!”とかいいながら変な踊りをしてくれる。クリ子さん、夕食後パンツ一丁になって寝るまで過ごすのはやめてください。そして見てるのが暑苦しいとか言って私まで強要させようとするのはやめてください。私はそんな格好では家の中動けません!!

変な奴第3、私より一足先に毎朝シャワーをかかるクリ子。その後念入りに保湿クリームを塗っているようで私がシャワーから上がってくるとクリームを塗り終えてご満悦のよう。鏡を見ながらなんだかポーズを取っている。そしてクリ子何してるん?と聞くと”僕バレリーナ!!”と言いポーズを取ってくれる。そして最後に5番のポーズを取りながらあ~イタタタタ・・できないわぁ~ってどこかに逃げていく。クリ子さん、アナタがバレーを踊り始めたんですよ、何故いつも最後は逃げる?幼少の頃何故かクラシックバレーを習っていたクリ子。今でもバレーの曲を歌いながら踊ってくれるが本当にバレーを習っていたのか不思議なほどぎこちない。でもなんでアナタはクラシックバレーなどを習っていたんだろう・・不思議。

まだまだ数え切れないほどクリ子の変人の様子はいっぱいある。今までなんじゃこりゃ、見てる方があほらしくて疲れてくるわ・・・なんて思っていたけれどこんな馬鹿なことをやっているクリ子を見ると何故かホッとする自分がいる。いつの間にか私までクリ子ワールドに吸い込まれていくようでなんだかこの最近ちょいと自分がコワイ・・・

苺のポーレ

オーストリアでは春先から夏にかけてイチゴの旬の時期になるとよく見かけるお酒がある。ちょっとした食前酒とでも言えばいいだろうか?これ、甘いお酒が苦手な人でも美味しく頂ける私のお勧めの食前酒。見かけもなかなかお洒落でグラスにこのお酒を注ぎ、飾りにレモングラスかミントの葉でも飾ればパーティーなどのおもてなしにも持ってこい。さぁ~皆さん飲みたくなってきた?それとも作りたくなってきた?そのお酒の名はErdbeerbowle(苺のポーレ)

IMG_5404_01.jpg昨日スーパーでなかなかきれいで美味しそうな苺を見つけたので家で作って見ることにした。作り方は次の通り。

(材料) 4人分

いちご 500g                                        

砂糖 100g

白ワイン 500ml

レモン 絞り汁少々

ソーダ-水 250ml

シャンパン 250ml

(作り方)

1)大きめの器に半分に切った苺、砂糖を交互に入れていき、その状態で1時間冷蔵庫で冷やしておく。

2)1に分量のワインとレモンの絞り汁を入れよくかき混ぜ、冷蔵庫で冷やしておく。

3)頂く寸前に冷蔵庫から2を出し、そこにソーダ-水とシャンパンを入れてグラスに注いだら出来上がり。飾りにレモングラスなどを飾るとお洒落に見える。

とっても簡単に出来上がるのにとってもおいしい上にあっさりしている。何よりお酒に一時間ほどつけられていた苺が暑さで疲れた体を元気にしてくれる。だけど口当たりがよくてゴクゴク飲んでしまうと、後で結構酔ってしまうのでご注意あれ!

これはお酒好きのアナタ、一度試してみるべし。ホームパーティーなどでもみんなに好まれるはず。