暑さとの戦い!

IMG_5367.jpg先週から続いているウィーンの猛暑。雨が降ってくれないので気温が下がるどころか暑さが蓄積されて益々暑くなっていく。この2、3日は39度なんて数字もちょくちょく見る。そんな中先週に引き続き将来、家が建つであろう私達の土地に仕事に行く。

IMG_5386.jpg何もこんな一番暑い時にそんなところで仕事しなくても!と思うがこの週末しかフリーの日がないのだ。だから暑くても頑張るしかない。今日の仕事は先週に引き続き、残りの穴をあけること。そしてそこに丸太をさし、私達の土地の境界線にロープを張ることだ。

IMG_5368.jpg朝一番からウィーンで丸太やロープ、軍手、もろもろを買い昼過ぎには仕事に取り掛かったのだが暑くて仕事が進まない。ちょっとやったら頭がくら~ときてしまう。それでもやらなくてはこの仕事が終わらないのでいっぱい水分補給をしながら頑張る。 でも暑い~!!

IMG_5388.jpg大きな石が私達の仕事を拒み、そこで時間を費やされる・・と思いきや、次は先週に掘っておいた穴に何か小さな動物が住んでいるではないか!何かと思えばそこには3匹の小さなネズミが住みかをそこに作っていた。クリ子が手で一生懸命その穴を探りネズミを外に出す。だけどなかなか穴から顔を出してくれないのだ。皆さん、お結びコロリンスットントンを覚えてられだろうか?お爺さんのお結びが食べようと思ったら穴に落ちてしまいそれを取ろうとするとお爺さんまでその穴に落ちて・・・・って話。その時に描かれていた絵はまっ逆さまに落ちていくお爺さん。ドスンと洞穴に落ちたかと思ったらそこから横につながるネズミさんのお家。そうネズミは私達が開けた穴から自分達で家のその続きに作っていたのだ。だから私達が穴に手をつっこんでもネズミは自分達の掘った穴の方に隠れてなかなかでてきてくれない。

IMG_5387.jpgそれ以来、クリ子は穴を開ける度に”誰もここに住んでいませんか~?大丈夫ですか~?”と言いながら心配そうに穴をあけていた。こんなんだからなかなか思うようには進まず、結局ロープを張れたのは夜の8時を越していた。

IMG_5392.jpgでもこれで私達の土地が誰から見ても一目瞭然にわかってなんとなく安心。たった穴を敷地にあけ、そこにロープを張るだけでもこんなに時間がかかるのかと思うとなんだか先がすごく思いやられる。

どれにしようかな?

IMG_5328_01.jpgフィルムフェスティバルが開催されている間、市庁舎前からはとっても食欲をそそるような匂いが風にのってやってくる。

IMG_5334.jpgあ~おいしそうだなぁ・・だけど量の割に値段高くないかい?あ~でもなんか食べたいなぁ~。ちょいと割高だと分かりながらもついつい何か買いたくなってしまう。

IMG_5332_01.jpgインドカレーもおいしそうだなぁ~。ここの屋台はすべて有名なレストランからの出店なので何を食べても結構おいしい。

IMG_5337_01.jpgそして暑い夜にはやっぱり冷えたビールか?

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パエリアでも作るのかというような大きなフライパンでは焼きそばが焼かれている。オーストリアでも焼きそばは若い人達になかなか人気がある。でも日本風のオイスターソースではなくほとんどお醤油と胡椒で味付けしたような焼きそばだ。

IMG_5351_01.jpgこの市庁舎の出店のいいところはすべての食べ物がちゃんとしたお洒落なお皿にのってくること。そしてワインはワイングラスで。ビールはビールグラスで頂けるのだ。食べた後はそのまま席におきっぱなしにしていてもすぐお皿などを片付ける人がやってきてちゃんと片付けてくれる。出店でありながらちゃんとしたお料理をお洒落なお皿で食べられるのがいい。

こんなんだからちょっと割高だとわかっていてもついついここにきたら何かを頼んでしまう。気づけはお財布の中が寂しくなってたってことも多々。これは要注意である。

決断

人には決断をしなくちゃいけないことが人生に何度もある。大きな決断にしろ小さい決断にしろ。私に今、また一つの決断を迫られる時が来たようだ。この2日ほど考えに考え抜き、色んな人からアドバイスを頂き今、私は一つの決断をした。この決断が私にとって間違っていないこと、そして後で後悔しないことを望むばかりだ。

私は先月一ヶ月就職活動をした。結婚してやっと労働ビザというものがおり、私は公の場で働くことができるようになった。だけど去年は結婚した時期が日本で言う、仕事や学校の年度が始まる4月を随分過ぎていたので、就職活動ができなかった。(こちらでいう年度始めは9月、そして私が仕事とする業種は4月から6月までに急募や就職活動をするのである)

あえて就職活動をしなくても私は個人レッスンでそれなりの生徒がいるので仕事になってるのだが、やはりどこか学校で正式に雇われるのと雇われないのでは保険や社会での地位が保証されること、そして自分の経歴を積むにあたってどこかで雇われるのはわずらわしい部分もいっぱいあるが自分の地位が確立されるという部分で魅力的だった。

このウィーンの市内ではかなり険しいこの道での就職。そんな中、ある学校から面接の案内状がきた。この世界、面接の案内をもらうだけでも難関なのだ。それもオペラ座の真裏、あまり詳しくここでは言えないがとりあえずすごいところにその学校はある。そんな学校からの案内状、精一杯持ってるものを出せるように面接に向けて努力したし面接でも自分が持っているものを相手に伝えたつもりだ。そこのシェフとお話をしてみると40から50人の応募の中から私を選んで下さったらしい。そしてその上、シェフにも気にいってもらいその場でアナタを雇いたい!という返事を頂いた。

私がそのシェフ(校長)からこの学校の方針や教育のモットーなどを聞き、私とは違う、私のやりたい方針ではないと思いつつも、こんな機会はなかなかない。1、2年ここで働いて経歴を積んで次に進めればと思い一生懸命努力した。教育方針は違っても色んなところでおめでとう!と祝福の声をかけてもらえると頑張らなくてはと思った。

だけどその後のその学校のあり方、雇うにあたっての手続きや金銭の問題、色んな部分に不透明さを私は感じ、折角頂いたお話を今日断ることにした。これは私の贅沢かもしれない。もしかしたらこんなチャンスはこれからないかもしれないし、チャンスを与えて下さったものに従うのが私の身分には相応してるのかもしれない。それでも私自信が不信に思い、でもこれが私のわがままや贅沢でなのかという思いもあったので、この世界で活躍されている私の教授に聞いてみたり、信頼のできる人、色々な人に聞いてみたが皆、私と同じ意見だった。もしかしたら本当にこれは私の間違いかもしれない。だけど私は今、自分で考え、そして色んな人のアドバイスを受け決断に至った。

この世界でのこの就職難、勿体ない話かもしれない。だけど私は自分の決断が間違ってないことを信じ、前に進もうと思う。また私の人生が一から始まる。