私は家政婦か??

昨日からクリ子の様子がおかしい・・・変な咳と目がうるうると充血していて、もしやインフルエンザーをぶり返したか??

クリ子は結局、年明けに私のインフルエンザーをちょっともらったものの、そんなにひどくなることもなく2日ほどですぐに治った。あまりにも軽い症状だったのであれ?もしやクリ子のは普通の風邪??なんて思っていたのだが、今回のはどうも違う。なにやら嫌な予感。

今日の朝から高熱と吐き気と頭痛、まったくと言っていいほど食欲がない。本当は今日は二人でウィーンから車で小1時間のところにある湖がこの寒さ(日中でもマイナス7度ぐらい)で凍ってしまっているので、そこでスケートをしよう~なんて言っていたのだが、それももちろんボツ!

朝から居間のソファーでヒーヒーとうめいて横になっているクリ子。そんなにしんどいならもう一回薬のんでベットでちゃんと寝てきたらいいのに・・・と言っても寂しいから・・僕、眠たくないから・・などといい訳をしてなかなかベットにいかない。

そのくせして、寒い・・・もう一枚毛布!と言ってみたり、私が昼ご飯にパンを焼いたら、臭いから窓を開けろ~と言った3分後には寒い~窓しめろ~だの、もうこの殿のが病気になったら大袈裟で大変なのだ。首にタオルをまき、後はホカロンを持たせ、ベットで寝るように仕向けて2時間。私はこの間、病人がいない間に急いで掃除を済ませるも、2時間後には起きてきて、ちょいと元気になったのか、私が何かしているのを見て、僕はプリンス~!!今日は僕はソファーで寝てるだけで、Oyumichenが全部後はやってくれるから僕幸せ~!!こんなに楽なんやったら僕いっつもプリンスでもいいかも??なんてふざけたことをおっしゃってる我が家の困った殿。

だけどその5分後には今度はぼく~朝からなんにも食べてへんねんけど、なんか食べたいなあぁ・・・ケ~キでも食べようかなぁ・・なんて言っている。おいおい、そんなの食べられるわけないだろうが・・もっと栄養がつくものを食べろ!とやっていた用事もやめて、今度はクリ子のご飯作り。白いスープが飲みたい~というのでジャガイモ、たまねぎ、ベーコン、マッシュルームにたっぷりのパセリのクリームチャウダーを作った。

そして食べて2口目には熱くて食べられへん!といい、冷ましている間に、僕がプリンスやったらこんな法律を僕の国に作るねん!としょうもない話を永遠としている。クリ子~スープが冷める!!冷めたら意味なやん!それ食べて、いっぱい汗かいて、着替えて薬のんでもう一回寝ておいで!と言っても、僕がプリンスやったら、まずはこの国にはインフルエンザーの菌持ち込み禁止令を作るやろ~(そんなもん、みんな欲しくてかかってるちゃう!知らん間に菌が入り込んでいるというのに・・)それから、女性はみんなかわいいミニスカート履いていたら京都で着物着てたらタクシー代ただとかになるんと同じで、電車賃タダって法律作るやろう~とかふざけたことばかり考えている。

結局、口は元気な割に、おなかの調子が悪いようで3口食べただけで終わってしまった。その後も永遠と彼のくだらない話は続き・・その間もウ~ウ~寒いなの、履きそうだの、いいつつ全然寝ない。胃によさそうな体にあったまりそうな飲み物を作っても、ほとんど飲まない。

もうコンロの上にはクリ子がリクエストして作らされた3つの鍋が残っている。どれもちょこっとずつ食べたり、飲んだりして終わり・・・そんなに悪いのなら、ベットでねりゃいいのに、それもしない。どうにもならん奴だ。

やっと寝たと思ったら、また居間にやってくる男。そして熱い~のどか乾いた~パジャマが汗で冷たくなった・・・ベットで独りでいると退屈で寂しいから、居間にいる~。どっかいかんといて~!!なんかしゃべって~!!

なんだい?私は??アンタのなんでも屋さんかい??ワタシャ、アナタが王な国には絶対住みたくないです!!!

さぁ~なんでもいいからクリ子よ、今日一日で元気になるのだ~!!

今年初めての山

皆さんはもうお正月気分がだいぶ抜け、通常モードに切り替わってきてられることでしょう・・・でも、もう少しだけお正月ネタにお付き合いください。

大晦日をグラーツで過ごし、病にも負けず?カウントダウンまで頑張って起きていた私達は日付が20009年の0時になったところであがる花火と突然、そこら中から流れてくるワルツに合わせて、ウィンナーワルツを踊り、とりあえずオーストリアでの年明けのこの恒例、セレモニーだけ形だけやったよ!と二人で納得して、その後はすぐコテンパンとベットで眠りについた、薄情モノ。

そして次の日は元旦ということもあり、朝からシャンパンがホテルで振舞われ、それに合わせて朝食にスモークサーモンやマスの燻製やキャビアなどが出てきた。後の領収書が怖いゼ!と思いつつも、元日ぐらいそんなこと忘れさせてくれ~とおおいにこの朝食を優雅に楽しんだ私達。

このまま優雅な一日を過ごすのかとおもいきや、さすが我が殿!!半ば病人を連れてお山に・・・やっぱり年明けそうそうに新鮮な空気を吸わなくちゃね!という配慮のもと・・・車で走ること1時間、銀の世界、または何も見えない世界に辿りついた。

この日はお天気があまりよくなかったこともあり、山には深い霧がかかっていた。こりゃ、寒そうだぜ・・・ってな訳で二人とも車で持ってきている服をありったけ重ね着をして、防寒に徹し、ちょいと車を降りて散歩をすることにした。

湖までの約1.5キロの道のりなのだが、これがなかなか大変なのだ。何せ雪が深い。どれだけ深いって??身長が165cm近くある私の膝の上まで雪が積もっているのだ。

一回、足が雪の中にボソっとはまればこれがなかなか抜けない。クリ子に引っ張ってもらっても雪から足が抜けないので自力で頑張って抜け出すしかないってある意味、何かの罰ゲームにでもあったかのような散歩道。

だけど霧にかかった山は幻想的だった。晴れ渡たった雪山も綺麗だけど、見えそうで見えない山の全貌というのもなかなかチラリズムがあってなかなかそそるものがある。

だけどクリさん~どこに湖はあるの??ここ!!

もちろんそこには雪が積もり、湖の容姿は何一つ見れなかったのでした。

って当たり前っていや、当たり前かぁ~。

どんなに寒くてもしんどくてもやっぱり山の空気は人を内面をキレイにする作用があるようで、この後、二人とも体調がかえってよくなったのでした。

だけど寒かった~!!マイナス10度の山登りは体力を使うようで、この後二人は腹ぺこになり、とんかつを揚げたもの2枚にフライドポテトの山盛りを軽く、それぞれ平らげたのでした。って野菜は?って??そんなものついてないのが、オーストリアの田舎の山料理の醍醐味さ!ハハハ~!!

ウィーンでお節料理

先日、友人宅で行われた新年会にご招待して頂いた。う~ん、新年会って響きがなんだかなつかし~いなんて思いながら軽い気持ちで行ったらビックリ。

そこにはお正月、日本に帰れなかった私達の為に、お節料理が用意してあった。またその内容が素晴らしい。日本で食べるお節料理の内容、ほぼ再現されていたのだ。

ごまめに数の子、なます、お煮しめ、昆布巻き、出汁巻き・・・なかったのはきんとんだけだった。後はすべて日本食材店や日本から持ってこられた食材で丸2日かけてこの日の為に作ってくださったのだ。

生憎、お料理の写真は他のゲストの方の妨げになると思ったので、撮らなかったのだが、関東の方では飾るというお米や塩、昆布などをこっちであるもので柔軟にアレンジして今年一年を願ったものまでちゃんと用意されていた。

この日の流れは、まず結び昆布と梅干が入ったお茶、(これなんて言うんだっけ?使わないとどんどん忘れていく言葉の一つ・・・言われるとすぐ思い出せるのに、自分の口からはもうなかなか思い出せないそんな悲しい現実・・)と軽い和菓子から始まり、

御とそ・・皆で新年のご挨拶をし、日本酒を頂く。お料理が運ばれてくるまでに、ちょっとしたお酒のあてにと、塩辛とたこわさや、手作りおぼろ豆腐が一口ずつ用意してあるのがなんとも憎い演出だ。

そしてその後がお重に入ったお節。もうこれが感動もの。だってどれもちゃんと時間をかけてお出汁からとって、丁寧に作ってあるのがわかる数々。そしてこっちでも食べても日本で食べるお節に劣らない食材がもつ美味しさを感じることができるぐらい、食材を殺さず、ちゃんと生かしたお料理になっているのだ。

これ、日本で食べる時よりお節の喜びと美味しさを堪能できるかも。こういう味に飢えているのもあるけれど、日本料理というのはそれぞれの食材のもつ個性を尊重して、それを生かした調理法をしているんだ、ということをひしひしと感じられた時。

その後も関東風お雑煮を頂き、〆に白玉とあんこのデザートまで頂き、本当にここまで手間ひまかけて一人で用意してくださったお友達にありがとう~!!の感謝とお礼の気持ちしか表現できないぐらい本当に嬉しいサプライズだった。

こんな素敵なお友達をウィーンで持てたことに心から感謝すると共に、これらすべてのお料理に込められた彼女の気持ちというものをちゃんと私自身の心で噛み砕いて、自分なりに今年一年を色んな意味でちゃんと見つめていかなくてはいけない・・・と痛感した一日だった。