春めいたウィーン

母ちゃんの疑問・・・4月いっぱいまで外出規制が出ているオーストリアなんですが、イースター明けから規制が少しずつ緩和され、一週間前から日常必需品以外のお店も開くようになりました。たとえば洋服屋さんやジュエリー屋さんなんかも。花屋さんなんかはまだわかるのですが、どちらかというと贅沢品である洋服やジュエリー店はレストランも営業してなきゃ、イベント類すべてまだ禁止なのに誰か今必要なんでしょう?経済を少しずつ取り戻す為の一つの対策なんですが、外出規制が出ている今、実際こういうものを買いに行く人がいるんでしょうか?

さてこの6週間家から出たのは3回だけ!という母ちゃんと子供たち。買い物は一週間分まとめてくり子が買ってきてくれるので、ほぼず~と家で過ごしている三人。天気がいい日はできるだけ子供達を庭に連れ出し、身体を動かしたり、日光浴させたり・・・その一環で天気のいい日は庭で昼食を食べるようにしてます。

くり子はテレワークでお昼ご飯の時間を取れるのは長くても30分。できるだけすぐに食べられるサンドイッチであったり、丼ものであったり、簡単なもので手作りのものを用意するようにしているのですが、この日は掃除をしていたのでキッチンを汚したくなくって冷凍のピザ。こんな日もあります!!(笑)でも外で食べると子供達がその後、庭仕事なんかを少し手伝ってくれたり、水まきをしてくれるので外にいる時間を稼げるので母ちゃん、それも狙ってます。(笑)

この日は3回目の外出!車でアニーおばさんの庭へ。(ウィーンの人は郊外に夏用の小さなセカンドハウスを持っている人が多い)80歳を超えていて喘息の持病があるアニーは今回のコロナウィルスにかかると大変なことになってしまうので、この2ヶ月ほど誰に会うことも家から一歩も出ることなく過ごしてきました。でも先週あたりから電話でも声に張りがなくもう限界がきていたので母ちゃん、アニーから庭の鍵を奪って(笑)庭に車を走らせ家の片付けや水道水の栓をあけたり、アニーがここにきたら誰の手を借りずとも一人で全部できるように用意しました。家から車で庭まできて、庭仕事をしてまた家に帰る・・・誰に会うこともなく道中は自家用車だけ。これなら大丈夫!!

こうでもしなかったらアニーはコロナウィルスにかからなくても、まだまだ先が見えないこの状態に一人暮らしのお年寄りの精神面だけでなく、物忘れや足腰が弱くなっていざ高齢者の外出の規制がなくなったとしてもその時にさてはて外に散歩に行けるだけの力が残っているか?それが怖かった母ちゃん。(この数年、少しずつ物忘れや足腰が弱って杖歩きをしています)庭に行く用事ができたことで、毎朝8時には家を出て4時間ほど庭仕事をして毎日電話をしてくれるアニーの声に張りが戻ってきました。アニーには娘さんがいるので、あまりでしゃばったことはしない方がいいと母ちゃん我慢してきたけれど、強引にでも庭の鍵をもらって庭に行ってよかった!