心を蝕む

徐々にイタリアや他の国でも問題視されつつある家庭内での喧嘩や暴力、離婚・・・記事を読んで人事のように思っていた母ちゃんでしたが、子供たちと3人で家にこもりっきりの生活も3週間目を迎え、この数日でそれが人事のように思えなくなってくるぐらいこの新型コロナウィルスによる外出規制は人の心を徐々に徐々に蝕んでいくんだと感じるようになりました。

今までこんな状況でも子供を守るのは、そして家族が円満であるようにするのは母ちゃんの仕事だと思い頑張ってきましたが、終わりが見えないこの現状に母ちゃんの気持ちの持っていきようがわからなくなってくる日がでてくるようになりました。

先週の木曜日から自宅で仕事をするようになったくり子ですが、朝食を食べたら、すぐ仕事をしに下の階におり、昼ごはんの30分だけ私達のところにやってきてそれからまた晩までひたすら一人で篭って仕事をしていて、彼が今何をしているのか家にいるのかどうかもわらかない状態。気づけばまたオフィスに行っていて、こんな状況だから学校が休校している子供がいる家庭は子供の面倒も見ながら仕事をすることになるので、いつのように100パーセントで仕事だけに向き合えないのも仕方がないことと言われていますが、我が家はそんなことも関係なく、いつも以上に必死に仕事に没頭しているくり子。

丸一日スーパーウーマンのように得意なことも不得意なこともすべてをこなさなくてはいけない今の状況。くり子の仕事が終わった夜ぐらい母ちゃんの話も聞いてほしいと思うのだけど、子供たちがくり子といっぱい話し、くり子もそれを聞きたくて耳を傾けて聞いてたらあっという間に寝る時間。子供と一緒に寝てしまうくり子。母ちゃんが仕事ができるのも自分の時間ができるのも子供が寝てから。家が静まり返った中で一人ぼっち。そんなわけで母ちゃんの思うこともストレスも何もかも自分の中で整理させなくちゃいけない・・・こんな時だからみんなその悩みを抱えているんだ!ってわかってはいるけれど、母ちゃんだって人間。たまには爆発するさ!!

情けないことに今日はその日でした。くり子の仕事も忙しくて顔が険しく、母ちゃんが何か言うとめんどくさそうな顔をするぐらい彼も言わないけれど、大変な時なんだと思う。だからこそ自分の中で抑えてきたけれど、もうどうにもできなくなった母ちゃん。いつもならそれでもどうにか理性や身体がどうにか動いてくれるのですが、今回はもう何もできない。ひたすらボーと怒ることも苛立つことも動くことも、しなくちゃ!と思うことも全部どこかに忘れ去ってきたかのようにとにかく何もかもが止まった無気力状態。ここで悟った・・・このコロナウィルスの心を蝕む怖さ。そして長期で戦っていかなくてはいけないこれからのコロナウィルス対策。気を荒立てず、求めず完璧を目指さずゆっくりと穏やかな目で過ごすことも大切だと自分に言い聞かす今日。

学校や大学はいつ再開されるかははっきりと言えないが、4月中は現実的に再開することは難しいという発表を昨日オーストリアの教育相が会見で言っていたけれど、まずは経済を動かす為にきっと4月半ばからレストランなど商業が再開される見込み?!その時がきたら食べに行くことはまだ控えたいけれど、デリバリーにもたまには頼ろう!!(今現在デリバリーサービスをやっているところもあるのですが、やっぱりウィルスのことが気になって頼む気になれず、食材を自分でちゃんと洗って自分の手で調理するようにしてます)

我が家には本来ならこの3週間、毎週お客さんを招いて食事をするはずだったので、最後の駆け込みで色んな食材を買っておいたのですが、政府が外出規制や諸々の自粛を出したので食事会が実現せず、食材だけが我が家に大量に残ってました。この2週間はそれを消費するがのごとく普段作らないような料理を作ったりして、食卓に変化をつけたつもりですが、子供たちが気に入るものもあれば拒否するものも。(笑)でも母ちゃん、やっと丸2週間でお客さん食材がなくなって冷蔵庫がすっきりして嬉しい!!!

今日は一日悶々と気持ちの行き所がわからずイライラしていたけれど、明日からはまた笑顔で穏やかに過ごすぞ~!!えいえいお~!!