手ごわい面接試験

基本的にくり子の服を決めるのは、いや買うのは母ちゃんの役目。そして洗濯をするのも結婚しておよそ12年、もちろん母ちゃんの仕事。でも何故か下着(冬なんかにシャツの下に着る下着のTシャツやボディー)とタイツは自分で勝手にネットで買うくり子。母ちゃん、結婚してこの人の下着とタイツは買ったことありません。・・・そして洗濯するのもこの二つに関してはお一人で優雅に丁寧洗いでせっせと洗濯機をかけるくり子。先日、その洗濯物を干す前に仕事に行ってしまったくり子。母ちゃんが代わりに干したんですが、Wolfordのものばかり。母ちゃんでも持ってませんぜ!!触ってみると手触りが全然違う~!!そら母ちゃんの一時間短縮コースで他のものとザッブンザッブン洗って欲しくはないよなぁ~(怒)自分の肌に一枚目に触れるものは昔から柔らかくって、肌になじむものでないと嫌なくり子。じゃあ、パンツもこだわれ~~!!アンタのパンツ、母ちゃんが10年前に買ったパンツやぞ!!アンタのこだわりが母ちゃんには分からんわぁ~!!!

てただいま5歳のルーべ。まだまだ可愛いもので、クリスマスプレゼントに母ちゃんの仕事関係の方から5歳児の心を鷲づかみするレゴの車をもらったんですが、大喜びで組み立てて遊んでいたルーべがいきなり神妙な顔で母ちゃんに聞いてきた。”ママ~、シッシィーオマ(この方のあだ名)って家にレントゲンがあるんかなぁ?? 母ちゃんなんのこっちゃか分からずしばらく考えていると、ルーべが続けて ”だってこの最近会ってもいないのに、僕がすっごく欲しかったものをプレゼントしてくれたんだよ~。きっとレントゲンで僕の心の中を見たんだよ~!!”・・・まだまだ幼い発想です。(彼の今のブームは忍者!!)

そんな5歳児のルーべ。日本ではまだ年中さんですが、オーストリアでは来年の9月から小学校に入る歳です。・・・と言っても9月が年度初めになるオーストリアなので、8月いっぱいまでに6歳になった子が9月から小学校に入れるので、7月生まれのルーべはオーストリアでは早生まれ。早生まれの子やまだ小学校に行くレベルに達してない子は小学校に入学する前に幼稚園と別にVorschuleと言って小学校準備学校に一年入ることができます。

その子が小学校に行くレベルに達しているか判断するのは希望校の校長先生。校長先生がその子を面接試験して決めるんです。我が家もどの学校にルーべを入れるか普通に小学校に入れるか、準備学校に入れるか、色々迷ったのですが、結局母ちゃん達が選んだのは家から一番近い地元の公立の小学校。

公立の学校だから面接試験っていっても校長先生と少しお話するぐらいで終わるのかとおもいきや、面接試験の指定の時間に学校に行くと、ルーべだけすぐに違う部屋に連れていかれ、そこでみっちり試験があったそうな。

ルーべによると先生に試されたものは、まず最初にリンゴが書いた紙を渡され、それに自分で色塗りして、はさみでリンゴをくり貫く。次はアルファベットの大文字がすべて読めるか?小文字も読めるか?色の判別。数字の判断。投げられたボールがちゃんとキャッチできるか?片足ケンケンで壁まで行って、タッチしてまたケンケンで戻ってくるなどなど。最後は自分の名前を紙に書いて、それを手に持って写真を撮られて終わりだったらしい。(まるで囚人?笑)

思っていたより手ごわい面接試験。ルーべは僕、全部完璧にできたぜ!!と張り切ってましたが、結果は送られてくる封書を待つのみ。

一応、面接試験の一週間ほど前からちょこっと毎晩ルーべと試験の準備をしていたのですが、たかが地元の小学校の面接・・・なかなか疲れたぜよ!!