日本代表?

オーストリアで生活していてこっちのパートナーを持つ者として、いつも気になることがある。あまり日本という国の実態や文化を知らないオーストリア人。ここで日本人から聞く、日本という知識がいつの間にか聞く人からするとそれが日本のイメージになってしまう。だから私はすごく気を遣う。クリ子の仕事関係の人などに日本という国がどういうものか聞かれたらその時、どうこたえるべきなのか?相手は私の思う日本というものを率直な意見として聞きたいのだろう・・だけど私達、ウィーンに長く住むものは意見も物の考え方もどこかかたよってしまう。だから冷静な答えがでない。私の答え一つで日本に対するイメージがまた一つ出来上がるとしたらそれは重要なことなので私も自分の出せる限りの力を出す。

IMG_2803.jpgまたそれは反対にクリ子の仕事が日本企業相手なら、これはまた話が別。接待を受けると口下手なクリ子に代わり、私が彼の仕事をホローにしなくてはいけない。日本企業からの接待。どうか奥様もご一緒に!この言葉が曲者だ。一流のホテルに泊まれて、美味しい一流の料理をご馳走になり傍から見るといい生活に見えるが、実際はしんどい。クリ子という仕事をする旦那を立て、でも彼が持っていない分を私が補う。それもでしゃばってはいけないが話しをとぎらしてはならない。クリ子達の会社とうまいこと話がまとまるように夜の会食でも話を弾ませる。相手はだんだん場が弾むと英語じゃなく日本語で会話がしたくなる。それはそうだ。日本人なんだもん。そうなってくると私に目は向けられる。クリ子に仕事で必要なことは抑えておきながら私に日本語で”久しぶりに日本に帰ってこられて日本をどのように思われますか?日本は今後どのように成長していくと思われますか?”と私よりふた周りぐらい違う社長さんから聞かれても・・でもここは正直に私の意見を述べるべきなのである。ここで逃げてはいけない。いっぱいかき集めた情報と私の思う観点から日本のこれからの発展に必要なこと、そして足りないことなどを述べる。そして大抵くるのが次にオーストリアの経済や社会保障についてだ。ぎょへぇ~私そんなことまで知りませんぜ!折角の一流の割烹料理をご招待いただいてもこれじゃ喉をたおらない。私はあくまでも脇役と心得ながらも求められる答えに答えなくてはいけない・・・・しんどい。だけどクリ子と彼らの会社が大きくなっていく為に。

IMG_2802.jpg決してこれはしんどいことだけではない。色んなことを吸収できる社会を勉強できる私にとってもすごく為になる会だ。だからこそ私も頑張るのである。そしてまもなくまたそのような機会がやってくる。是非とも奥さん共々・・・さぁ~日本の経済新聞を読みあさるのだ!そしてオーストリアのニュースを細かくチェックするのだ!

これからしばらくは社会情勢に敏感になる私なのであった・・・・