9月の半ばに受験を控えている受験生が最近私のところにやってきた。その子はとっても素直ないい子で真剣に私の言うことに耳を傾け、演奏する。だけどこの2ヶ月で試験まで持っていくにはちょいと時間的に無理がある。本人もそれはわかっている為、来年の入試にかけてもいいのだが今年の試験を受けるだけ受けてみても損はしないだろう!という彼の考えのもと今、試験に向けて精一杯頑張っている。
口調は優しいが決して優しくない私。違う!その音、もっとほしい。そこのタイミングが・・なんかそこ弾きにくそうなんだけど、そこもう一度弾いてみて。なんでそんな指使い使ってるの?その子にあった指使いを見つけてあげる。そしてそして・・・永遠と続く。
一番大切なのは聴く耳をもつということ。これが以外となかなか自分が弾いてると客観的に自分の演奏を聴くことができないのだ。バレンティンもその一人。何回も弾かせてみてどれがいいか自分の耳で確かめさせる。今のは自分でどう思う?よかった?それとも?どこが悪かったと思う?自分でいいと思うものが自分の耳で聴けるまで私は家に帰さない。何故ならばその耳がなくては一週間の家での練習が効率よくできないから。
受験という期限があると生徒もそして教える方もそれにむけて頑張るので結果がどうであれ生徒はすごい成長をする。その為にも今回の受験を一緒に頑張ることにした。彼のレッスンの後はこちらも体力と集中力がかなりなくなってしまう。だけど彼にいいものがあるから音楽の色んな可能性、幅を教えてあげたい。パレンティン、私も頑張るからちゃんと自分の音楽を聴く耳をもって練習し、曲をよりよいものに作っていこう! 残された時間はあとわずか、カンバルのだ!
彼の受験とクリ子の会社の展示会が終わったらちょいと2,3日ほどバカンスに行こうと思う。それまでお互い頑張って今、与えられた課題に取り組んでいこうと思う。って何故かこのバカンス私の稼ぎでクリ子をご招待するという??が飛ぶ旅行。それでもいいの、どっかに行きたい!