Hohe Wand (食事編)

この最近、お天気がいいウィーン。久しぶりに昨日、クリ子と二人でちょっとしたハイキングに行ってきた。

それにしてもいつものことながら、私達のハイキングには計画性がない。この日も午前中は家の用事をし、昼前にクリ子が”僕、お腹がすいてきました~!!お昼どうしましょう??”と聞いてきたので、家で食べるか、それともお天気がいいから、ちょっとお散歩がてら田舎の方で自然の中で昼ご飯食べるかどっちにしようか?と話し合っていたら、いつの間にか、ここに連れてこられた。行き先はウィーンから高速で1時間弱でいけるNiederoesterreich州にあるHohe Wand。お昼ご飯の為にここまでやってくる私達って一体なんなんだろうか?

着くまで行き先を言ってくれないのが、クリ子だ。家を出る前に”殿、今日のお散歩にはどの靴がよいでしょうか?山靴?それともスニーカー?それとも普通の靴??”と確認だけし、後はクリ子にお任せ。

そんないい加減なゆる~い私達のお散歩。まずはとりあえず山で腹ごしらえでしょう・・・ってな訳でここのてっぺんのテラスで念願の昼食を。

ますはガーリックスープでパワーを。いや、本当のことを言うと、山の上のテラスはまだ寒かった。気温14度ぐらいしかない上に、風がきつくメニューを見ている間に体が冷えてしまったというのが本音だ。

そしてメインディッシュは豚の焼いたものにオーストリアの典型的なお団子。

そしてもう一つが牛肉のクリームソースがけにこれまたお団子。

どちらもコテコテのオーストリア料理だ。普段の生活では一切、私達はこういう料理を食べないので、たまにオーストリアの田舎の方にいくとこんなベタなオーストリア料理が食べたくなるのだ。

たまに食べるオーストリア料理も悪くはない。田舎の方で食べるこういう料理はとっても素材が新鮮で美味しい。これからの時期、オーストリアのお野菜は美味しくなるから、ますます楽しみだ。

さぁ~腹ごしらえもばっちり。クリ子~これからハイキングに行くよ~!!

本日も山なり!

クック殿・・・今日はお天気もいいし、一日フリーなので、どこか田舎の方に行きたいです!中世の面影が残る小さな街をちょっとみて、お食事食べて、その後は自然も素敵なところに行きたいです~!!

はい、了解!姫殿!!

でなんで連れていかれたところが標高1700メートルぐらいある山なのさ?!

クック隊長~今日はここを上るんですか?それも行き先はどこですか?周り一面山なんですけど・・・・一体どの山の頂上を目指すつもりですか??

いやいや姫・・・ここからは見えないあの山の向こう側にある頂上です!ここからだとおよそ2時間のハイキングコースとなります!!

え?!そんなこと聞いてないよ・・・家でる時に普通のブーツじゃ寒いから冬用の防寒ばっちりシューズを履けと言われただけで後は何も言っていなかったのに・・・

さぁ~ここはRaxという山。車の駐車場からゴンドラに乗って一気に1650メートルぐらいまで上れる。だがここからは何もないので、みんなスキーを担いでスキーをする人、そして山歩きをする人、みな目的に合わせてそれぞれ好き勝手に分かれていく。

そして私達が選んだのが山歩き。それもみんなが行く普通のコースは以前に2回ほど制覇しているので、今回は違うコースらしい。だけどこれが大変。だって誰も歩いていないコースなんだもん。だから雪がまだ柔らかくって足がボソボソっと雪の中にはまってなかなか先に進めないのだ。

そして大量の積雪でハイキングコースの矢印はあるものの、一面雪でどこが道なのか全くわからない。お天気が最高によかったのと空気がすごく新鮮だったのもあって、どんなに険しくてもその目的地まで行きたかったのだが、何せ雪が深い。

前を歩くクリ子があ~ボソ!足が雪に入りこんで抜けへん!Oyumichenひっぱって~!!ってアンタ一体どこまで雪に埋もれてるん??両足とも腰まで雪に埋もれてるやん!!(クリ子の身長はちなみに195cm)ちょっと待っといてや~!!今ひっぱるから・・・・ってその前に私まで両足雪にとられて、ひっぱり抜くどころかどんどん雪の中にうもっていく・・・

こりゃ、いかん!目的地変更!!今日は雪が深いのでその山までは無理です。またの機会にしよう~!!!

その後、山小屋でおいしいお昼ご飯を食べている時も、ひたすら隊長は、あそこまで行きたかったなぁ・・・すごいキレイなんやで!頂上から谷間が全部見えてそこに雪景色が広がって・・・写真はすごく綺麗やったのになぁ・・・行きたいなぁ・・・・ブツブツ。

だけどクリさんよ~雪雲が出てきて外暗くなってきてるから、危ないよ。今度、今度!!

今年初めての山

皆さんはもうお正月気分がだいぶ抜け、通常モードに切り替わってきてられることでしょう・・・でも、もう少しだけお正月ネタにお付き合いください。

大晦日をグラーツで過ごし、病にも負けず?カウントダウンまで頑張って起きていた私達は日付が20009年の0時になったところであがる花火と突然、そこら中から流れてくるワルツに合わせて、ウィンナーワルツを踊り、とりあえずオーストリアでの年明けのこの恒例、セレモニーだけ形だけやったよ!と二人で納得して、その後はすぐコテンパンとベットで眠りについた、薄情モノ。

そして次の日は元旦ということもあり、朝からシャンパンがホテルで振舞われ、それに合わせて朝食にスモークサーモンやマスの燻製やキャビアなどが出てきた。後の領収書が怖いゼ!と思いつつも、元日ぐらいそんなこと忘れさせてくれ~とおおいにこの朝食を優雅に楽しんだ私達。

このまま優雅な一日を過ごすのかとおもいきや、さすが我が殿!!半ば病人を連れてお山に・・・やっぱり年明けそうそうに新鮮な空気を吸わなくちゃね!という配慮のもと・・・車で走ること1時間、銀の世界、または何も見えない世界に辿りついた。

この日はお天気があまりよくなかったこともあり、山には深い霧がかかっていた。こりゃ、寒そうだぜ・・・ってな訳で二人とも車で持ってきている服をありったけ重ね着をして、防寒に徹し、ちょいと車を降りて散歩をすることにした。

湖までの約1.5キロの道のりなのだが、これがなかなか大変なのだ。何せ雪が深い。どれだけ深いって??身長が165cm近くある私の膝の上まで雪が積もっているのだ。

一回、足が雪の中にボソっとはまればこれがなかなか抜けない。クリ子に引っ張ってもらっても雪から足が抜けないので自力で頑張って抜け出すしかないってある意味、何かの罰ゲームにでもあったかのような散歩道。

だけど霧にかかった山は幻想的だった。晴れ渡たった雪山も綺麗だけど、見えそうで見えない山の全貌というのもなかなかチラリズムがあってなかなかそそるものがある。

だけどクリさん~どこに湖はあるの??ここ!!

もちろんそこには雪が積もり、湖の容姿は何一つ見れなかったのでした。

って当たり前っていや、当たり前かぁ~。

どんなに寒くてもしんどくてもやっぱり山の空気は人を内面をキレイにする作用があるようで、この後、二人とも体調がかえってよくなったのでした。

だけど寒かった~!!マイナス10度の山登りは体力を使うようで、この後二人は腹ぺこになり、とんかつを揚げたもの2枚にフライドポテトの山盛りを軽く、それぞれ平らげたのでした。って野菜は?って??そんなものついてないのが、オーストリアの田舎の山料理の醍醐味さ!ハハハ~!!