新年の散歩

年越しをたらふくの食事とワインで楽しみ、夜更かしした次の日、元日は我が家はいつもホテルから程近い温泉に一日浸かりにいくことにしてます。一年の疲れをこの元日に流し落とし、これからの一年に備えます。

そして体がふにゃふにゃになるまで休め、エネルギーを補給したら、次の日2日は毎年山を散策。銀世界の山を登ることで、現実から離れることができる私達にとって、どんなに寒かろうが天気が悪くない限り、山のハイキングを楽しみます。

でも今年の1月2日はあまり天気がよくなく、私達が居たところも一日雪。山登りは諦めようかと相談していたところ、ちょうど雪が止み、軽くお散歩をすることにしました。

今回のコースは7kmコース。農家の横の細い道から山に入って、そこからひたすら歩きます。雪はやんだものの曇り空。これが晴れてたら最高なのになぁ・・・。

山の上に行くに連れて雪が深くなり私の膝丈までも積もる雪の中、坂道を雪を踏みしめながら上っていくと、だ~れもいないハイキングコースに出てきます。

お天気がよければ写真もいっぱい撮ったのですが、あいにくの曇り空。写真はほどほどにして、先に進むとあら?一人の地元の叔父さんが何か動物を引きずりながら雪山を下りてくるではないですか?よく見るとコジカでした。叔父さんによるとこのコジカは山の中で食あたりになり、おなかを壊し体力を失い、寒さの中で凍え死んでいったのだろう・・・とのこと。叔父さんはこの鹿を山から下ろすらしい。ってここからずっとこのコジカを引きずってこの山を下りるんですか?すごい道のりだよ・・・。だけど地元の人の動物を大切にする気持ちがよく伝わってきました。

このハイキングコース、大した距離ではないのですが、時間と共に鼻腔の骨がパリンと割れそうなぐらい痛くなってきます。寒さと風の強さで息をするたびに鼻のテッペンが泣くほど痛い。鼻を一生懸命マフラーで温めながら、山を下りてきたらアラ??ソリ滑りから帰ってきた子供達とお母さんに出会いました。このお母さん、スキーと子供二人をソリに乗せて、山を一人で下りていました。恐るべし逞しいオーストリア母~!!

真冬の夕日

昨日、朝5時にパーティーがお開きになった後、クリ子と二人で朝の9時頃からお掃除、お洗濯、そしてパンを焼いたりと・・・寝不足のわりには元気に体を動かしておりました。そして昨日はあまりにも天気がよかったので、クリ子の提案でちょいと車を一時間ほど走らせて、ちょっと田舎の方に二人でデートをしてまいりました。

行った先はニーダーウーストライヒ州の田舎にあるお城。この日はお天気が良かったのに、風がすごくきつかったのですごく寒かった。気温マイナス10度・・・その上、風がつよいときたら、外にいることが拷問です!だけど久しぶりに二人でゆったりと外の景色というものを眺めた日でもありました。

この半年ほど忙しすぎるくらい忙しかったので、こうして二人でボケ~と同じものを眺めたり、感じたりするのがすごく新鮮だった。

やっぱり人は心に余裕がないと駄目だね!と景色を見ながらクリ子と二人で話したり、色んなことを含めて、外を見るということを忘れちゃいけないなぁ・・なんて思ったのでした。

二人でのんび~りと過ごす時間がこれほど幸せに感じたことは今までになかったぐらい心に安らぎを与えてくれたドライブ。寒くて凍えそうなぐらい寒い日だったけれど、気持ちが優しくなれたひと時でした。

ドナウ川沿いの紅葉

ウィーンから見るドナウ川を見て、綺麗だと思ったことはまだ一度もない。だけどバッハウ渓谷から眺めるドナウ川はいつ見ても感動させられる。

近場で散歩がしたければ、バッハウ。ちょっと散歩がてら美味しいワインが飲みたければ車を飛ばしてバッハウ。そんな私達にとっては頻繁に訪れるところだけど、毎回、感動させられるぐらい魅力を持っているのがバッハウ渓谷。

ワイン畑の上からみるドナウ川はなんとも優美。向こう側の山も紅葉の絨毯のように色づいてとても美しい。

オーストリアの秋は大抵、空がグレーで霧がかかったような日が多い。スカって晴れる日って数えるほどないかも?!

日本じゃ煙突がある家は少ないけれど、ヨーロッパにはまだまだ煙突がある家がいっぱい。そしてその煙突はまだ現役でモクモクと煙を出していて、この煙をみるとあ~冬が来るんだなぁ・・なんてちょっと寂しくなる。

ドナウ川に沿って走る道。この道から見る景色が素晴らしいのさ。その名もロマンティック街道。ベタな名だけど、でもここから見る景色は人の心を夢の世界に飛び込ませてくれる。