聖なる礼拝堂

サント・シャベル、”聖なる礼拝堂” という意味を持つこの教会にはその価値が世界最大級といっていいほど見惚れるステンドグラスがある。

IMG_7752.jpgルイ9世によって造られたこの教会は昔、王宮の礼拝堂として造られた。しかし時代と共にその後、宮殿自体はなくなってしまった。今では最高裁判所として高貴な貴族たちが自分たちの陳述を王の前に訴える場としての「法の寝椅子(lit de justice)」となっている。

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しばし、この美しいステンドグラスを堪能して下さいませ。

IMG_7750.jpg600㎡にも及ぶこのステンドグラスはそのうちの3分の2が1248年に建てられた当時のものである。1248年って一体日本でどの時代よって話よね。それがオリジナルのまま、こうやって色んな時代を超えて残っていることに感動する。

IMG_7751.jpgこのステンドグラスは聖書を通じて語られている人間の歴史、創世記からキリストの最後までが描かれており、このステンドグラスを眺めていると飽きない。

IMG_7758.jpgルイ9世の命令によって造られた礼拝堂は王が宮殿から直接通り抜けられるように造られていた、まさに王の為のチャペルなのだが、この下には宮殿のすべての居住者のために教区教会として使われた教会がある。それがこれ。

IMG_7761.jpgそしてこの教会の横にはマリーアントワネットが死刑にされるまで過ごした牢獄がある。今では裁判所と牢獄にはさまれたひっそりして目立たないこのサント・シャベル教会。だけど警備はどこの観光地よりも一番厳しく、荷物審査から身体チェックまでしっかりとされ、やっと通してもらえるそんな教会なのだ。

あ~明日はまた滞在ビザのためにお役所に行かなくてはいけない。この地の人と結婚してても毎年、滞在ビザの更新では腑に落ちない。結婚してビザ更新、3年目になる今年こそは5年ビザをもらうぞ!ってこれが結構面倒なのよ。移民局みたいなところに朝から列になって長いこと待たなくちゃいけないから・・・でも仕方ない。ってわかってても東系の言葉が行き交うあの場に行って、役所の人からも粗雑な扱いを受けると思うと今から億劫・・・あ~何事も経験!と自分に言い聞かせよう!

オペラ・ガルニエ

ウィーンのオペラ座とは比べ物にならないぐらい華やかなパリのオペラ座。一度見てみたかったのよ~って言っても今回の旅ではバレエを観賞する時間の余裕がなかったので、昼間にオペラ座の中の見学に行ってきた。

IMG_7826.jpgパリ・ガルニエはナポレオン3世の決定により作られたパリで13番目に建てられたオペラの為の劇場である。

IMG_7833.jpgこのオペラ座の名前からもわかるようにこのパリ・ガルニエのガルニエとはここを建築した建築家の名前だ。彼は当時、無名の建築家でこのオペラ座を建てるに当たって行われたコンクールによって選ばれた35歳の若者だった。

IMG_7828.jpgこのオペラ座の中でも最も知られている場所の一つである、大階段は様様な色の大理石から造られていてよく見ていくと楽しい。

IMG_7829.jpgこの階段自身が劇場の一つで舞台の役割を果たしている。ここに招待されたドレスで着飾った当時の貴婦人達が行き交う、社交界の劇場だったのだ。

IMG_7843.jpg15年かけて造られたこのオペラ座。どこからみても大変素晴らしく、華やか。だけど一見、見方を変えると色彩や装飾がすごく派手でやりすぎにも見えるのがこの時期パリに建てられた建物に共通するところ。

IMG_7841.jpgだけどホールの中に入ってみるとその華やかさが一瞬に消え、しっとりした雰囲気になっている。これはきっと建築物そのものに観客の目を引かすのではなく、本来の目的であるオペラに集中させる為にあえて落ち着かせた雰囲気にしてあるのではないかと私は思うのだが真相のほどはいかに?

IMG_7838.jpg天井画はシャガールによって描かれたもの。ここにフランス人の心意気がみられる。

IMG_7840.jpgちょっとしたところまで細工がしてあり、その曲線が綺麗であったり洒落ていたりするのはさすがフランス人。オペラの為に建てられた劇場なのだから、毎日オペラが上演されているのかと思いきや、1989年にオペラ・バスティーユが出来てからはここオペラ・ガルニエでは主にバレエが上演されている。

今度ゆっくりパリを訪ねた際は、是非ともここでバレエを観てみたいものだ。

シャンゼリゼ通り

パリのもう一つの代名詞、シャンゼリゼ通り。あのですねぇ~私はどこかもう少し洒落た通りだと思っていた。だけどこりゃただのブティック街だわ。

IMG_7768.jpg車の通りは半端じゃないぐらい多いし、人だらけだし、有名ブランドにあまり興味がない私達にとってはちょっと歩いただけでもういい・・って感じだったかな。それよりもむしろそこからの小道などにあるレストランや小さいブティックに興味があったかな。

IMG_7818.jpgだけどこうやってパリの風景を写真に撮ってみると実際、自分達がこの目でみた風景より雰囲気がよくでるのは気のせいか?これがパリの凄さなのかもしれない。自分達が自分達の目で見たより、素晴らしい風景が写真に自然と残るってこれ、すごいことよ。これはコンコルド広場から見たシャンゼリゼ通り。

IMG_7771.jpgシャンゼリゼ通りに行ったら折角だから凱旋門も見ておこうってことになった。この門は名前の通りフランス軍が戦いに勝って、将軍や軍隊が凱旋した門。ナポレオンの命で建てられた門だが、結局彼が生きている間には完成しなかった。ここにはナポレオンの軍隊の勝利への道のりが刻まれている。

IMG_7786.jpgナポレオンは流刑の地セント・ヘレナ島で亡くなったが彼の遺体はこの凱旋門を通ってここアンヴィリッドに眠りについた。