いつも腹時計がグゥーグゥー言い出す昼の3時ぐらいに海から引き上げてきていた私達。一体、夕日が沈む頃の海はどんなんなんだろう??とある日腑と思い、夕日が沈むような頃を狙って海岸沿いを歩いてみた。
私達の宿泊先から街の旧市街まではおよそ8㌔。一時間ちょっとのコース。夕日の移り変わりを見ながらするお散歩。
これはここを訪れた観光客達が遊んで作っていったものなんだろうけれど、その後ろに沈んでいく太陽がなんとも言えない。
景色も少しずつ変化していくので、歩いていてとっても楽しい。何よりこんなに美しい景色を見ながら歩いていると8キロっていう距離はアッという間。
海岸沿いにもローマ時代の名残が残っていて、あ!こんなところにも!!っていう発見が嬉しい。
こんな素晴らしい景色が待っているのに、ここを散歩している人はわずか。それもみんなめいめい、本を読んだり、ボケ~と空を眺めていたり、静か~にこの風景の余韻に浸っている。
船がゆっくりと向こう岸に向かって進んでいく光景を眺めてるとなんてのどかなんだろう・・
海岸から見る景色に見惚れながら歩いているうちにいつの間にか街に着いた。この日は歩行距離10キロを十に越しているけれど、そんな疲れを感じさせないぐらい素晴らしい景色を自分の目で、そして心で見ることができた。