バーベキューのお誕生日

今日の晩はクリ子の同僚の奥さんのお誕生日会に呼ばれていた。私からしたら全然関わりがないんじゃないの?って思われそうだけれどこれがこっちの文化。まず何歳になってもお誕生日会を喜んで自分で主催する。歳を取ることに日本人よりこっちの人はポジティブに考えている証拠だろう。そしてダンナの友達、同僚は私の友達。そして私の友達はまたダンナの友達さ!ってな考え方がどこかにあるのだろう。お誕生日会に限らずパーティーと言われるものにはかならず夫婦揃って招待をうけるのだ。

IMG_6313.jpgそして私などはクリ子の同僚のペーターよりフランス人の奥さん、ナターシャと仲がいい。すごく気さくな夫婦でなんでも気楽に喋ることができる。まだペーターはクリ子達の会社に入社してから一年ほどしか経っていないが昔からいる仲間のような感じだ。

IMG_2531.jpg臨月を迎えているナターシャ。二人目の子も男の子。やんちゃな長男をつれて半日ほどバーベキューパーティーをしているのだからやっぱりタフだ。この前のパーティーも昼過ぎからはじまって私達が参加した時間が夜の12時。それから永遠と朝方の3時、4時までパーティーをしているのだからやっぱりすごい。そんなパワーがどこから来るのやら。そして次の日はしっかり仕事をしたのだろう・・・私達のパーティー好きもかなりのものだけどあの夫婦にだけは負ける・・・

IMG_2532.jpg座っていれば次から次へと出来上がったお肉が運ばれてくるすごい幸せな環境なのだが、私ってダイエットがしたかったんじゃなくって?もう半分ダイエットは諦め気味な今日この頃・・・かなり終わってる。

被写体のその後

この数日、ウィーンでは寒い風が吹き、春はどこぞへ?といった毎日が続いているのだがこれを撮影した日は夏を思わせるような汗ばむ日だった。 そんなちょいと懐かしい日の思い出ばなし。

IMG_7290.jpg夏を思わせるようなそんな暑い日、一ヶ月ぶりにまた被写体になった。撮影をして下さっているのは前回と同じ方。お友達ということもあり前回は初めての被写体になる緊張、テレがあった為なかなかレンズの世界に自分を投げ入れることができなかった。

でも今回は折角お互いこんな時間をもてたのだから、できるだけ彼女の想う世界、そして私の想う世界、そしてレンズの中に自分を早い時点から入っていけるように努力をした。

Image2.jpg躍動感のある図も好きなのだがどちらかというと私のイメージするのはクラシックな奥ゆかしさとしなやかさ。求めるものが同じだったのか?それとも私に彼女が合わせてくれたのかわからないが、出来上がってきた写真は私のイメージする方向性だった。

前回の撮影に比べて今回の方がお互い求めているものに近づけたのではないだろうか?だけどやはり写真の世界は奥深い。まだまだ二人が想う、そんなところには程遠い。

こういう世界に入り込むと入り込むだけお互い自分に厳しくなり、欲、そして理想が出てくるのであろう。一回目より二回目の撮影の方が楽しかったのは、自分がちょこっとその世界に入り込むことができてイメージを持てたからかな?

Image3_01.jpgさて今回、この3段にアップされた写真はすべて撮っているカメラが違うそうな。カメラのそれぞれの持つ特質を活かして撮ったらこんなに出来上がりのイメージが変ってくる。撮ってくれている人の腕がいいのもあるが、ほんとカメラの領域は計り知れない。

あれ?お気づきの方もおられるだろう・・・この服どっかで見たことない?そう、あの時のドレスがこんなところで活かされるとは!意外な出番。

Last Supper

昨日はロニーとカーリンに夕食を招待されたので彼らの家に行ってきた。この家は、ロニーが生まれてから今まで30年以上住んできたところ。彼が成人してからは彼のお母さんがこの家を彼にプレゼントした為、彼の所有となり彼はここに今まで住みつづけてきた。

IMG_0215.jpgこの家に対する思い入れはロニーだけでなく、クリ子も沢山あるらしい。中学校以来の大親友なこの二人。時間があればつるんでいた。ロニーが一人暮らしを始めるようになったお互いが大学生の時、クリ子は毎日ロニーの家に通った。そして二人はこの家の改造計画を練った。

IMG_0196.jpg二人の改造計画は今見ても若さを感じる。二人で塗った全室の壁、そして壁紙。そして居間にはレンガで出来た階段をも作った。二人でレンガ屋さんからレンガを運ぼうと思ったらレンガがあまりにも重くて車が傾いてしまい2回、3回に分けてレンガを運んだ話。うけ狙いで天井は新聞紙でデコレーションしたこと、彼らの思い出は尽きることがない。

IMG_0210.jpgだけどこの家ともあと3週間ほどでお別れ。ロニー達は今、家を建てている為、ロニーが生まれ育った家は売り払うことになったのだ。そして3週間後にここを出て行かなくてはいけないのだ。

IMG_0205.jpgそんな訳でロニーとカーリンからここで食べる最後の晩餐に誘われたのだ。私のリクエストでオーストリア料理。今だに自分でオーストリア料理を作ったことがない私は、二人からオーストリア料理を学ぼうと、オーストリア郷土料理をリクエストしたのだ。今日のメニューはRindsroulade (牛肉巻き)とSpätzele(小麦でできた生地)。それに美味しいBurgenland産の赤ワイン2種。

IMG_0212.jpgそしてデザートにはパンナコッタにアンズソース。デザートにはデザート用のワインで。

とっても心のこもった手作りの料理。ついついおかわりをしてしまう。特にパンナコッタは絶品。思わずレシピまで聞いたぐらい。これで私のおもてなしデザートのレパートリーも増えるってもんだ。

食べるだけ食べて、飲むだけ飲んで、話すだけ話して平日の晩に関わらずとても楽しい晩を過ごした。新しい家の建築は前途多難だけど二人のパワーでどうか最後まで建て上げて下さい。完成を楽しみにしてるからね!(この前途多難な家の話はまた後日・・・・)