この数日、ウィーンでは寒い風が吹き、春はどこぞへ?といった毎日が続いているのだがこれを撮影した日は夏を思わせるような汗ばむ日だった。 そんなちょいと懐かしい日の思い出ばなし。
夏を思わせるようなそんな暑い日、一ヶ月ぶりにまた被写体になった。撮影をして下さっているのは前回と同じ方。お友達ということもあり前回は初めての被写体になる緊張、テレがあった為なかなかレンズの世界に自分を投げ入れることができなかった。
でも今回は折角お互いこんな時間をもてたのだから、できるだけ彼女の想う世界、そして私の想う世界、そしてレンズの中に自分を早い時点から入っていけるように努力をした。
躍動感のある図も好きなのだがどちらかというと私のイメージするのはクラシックな奥ゆかしさとしなやかさ。求めるものが同じだったのか?それとも私に彼女が合わせてくれたのかわからないが、出来上がってきた写真は私のイメージする方向性だった。
前回の撮影に比べて今回の方がお互い求めているものに近づけたのではないだろうか?だけどやはり写真の世界は奥深い。まだまだ二人が想う、そんなところには程遠い。
こういう世界に入り込むと入り込むだけお互い自分に厳しくなり、欲、そして理想が出てくるのであろう。一回目より二回目の撮影の方が楽しかったのは、自分がちょこっとその世界に入り込むことができてイメージを持てたからかな?
さて今回、この3段にアップされた写真はすべて撮っているカメラが違うそうな。カメラのそれぞれの持つ特質を活かして撮ったらこんなに出来上がりのイメージが変ってくる。撮ってくれている人の腕がいいのもあるが、ほんとカメラの領域は計り知れない。
あれ?お気づきの方もおられるだろう・・・この服どっかで見たことない?そう、あの時のドレスがこんなところで活かされるとは!意外な出番。