春らしい一日

今日は今年初めて春を感じるような天気だった。お空は綺麗にブルーに澄みわたり、風もほとんどなくって本当に心地よい一日だった。4日前にウィーンでは雪が降ったなんて思えない・・・

日中、20度近くまで上がったウィーン。この日を待ってましたと言わんばかりにウィーン人は外でカフェ。それもそこまで暑いかい?って聞きたくなるような格好で・・・

だけど気持ちはよく分かる。今年の冬は本当に毎日、雪か雨・・その上、強風の日が続き、なが~い冬だった。だから皆、春が来るのを心待ちにしていたのだ。

生憎、明日からはまた一日中、雨らしいが一日だけでもこうやってパァ~っと晴れてくれるとそれも我慢できる。

でも早く本格的な春が来てくれないかなぁ・・・・・

Juristenball 2009

最近、さぼり気味なブログ。それなのに、毎日沢山の方にこのブログを見にきて頂き、本当に感謝しています。ありがとうございます。

先週は公私ともに本当に忙しかった。まぁ、自業自得と言われれば、それまでだが、ちょいと今日あたり疲れが・・・

その理由の一つが先週末、王宮で開催された舞踏会。毎年、冬の訪れと共に、舞踏会シーズンに突入するウィーン。それもオペラ座で開催される舞踏会が最高の盛り上がりを見せる、2月がピークで3月に入るとガックリと舞踏会の数も減る。それならば・・2月中に一つぐらいは舞踏会に行っておかなくては・・ということで、週末に王宮で開催されるバルを狙って今回行ってきた。なぜって?そりゃ・・バルの始まりは大抵夜の9時半・・そして終わりは朝の5時だから。なので平日の舞踏会だと、次の日の仕事がしんどい。

今回行ったのはJuristenball (法律家の舞踏会)。舞踏会には職業の名がついているものが多い。例えばパン屋さんの舞踏会だとか、消防団の舞踏会や、コーヒー屋の舞踏会などなど・・・きっとこの日、開催される主なスポンサーがその職業なのだろう。

そして今回の法律家の舞踏会には、いっぱいの大臣や政治家がお目見えになっていた。よくテレビのニュースなどでみる大臣や現官僚、それからオーストリアの経済の一部を引っ張っている大会社などの取締役などが顔を並べる。

そんな人達が手の届きそうな所におられるからびっくりだ。厳重なSPなどもなければ、囲いもない。そんな今のオーストリアの経済を担う政治家達と普通に同じホールでダンスを踊るから不思議だ。まぁ、大抵は1時間か2時間もすれば帰られるのだが・・・

だけど、舞台で私達みたいな普通の人達に混じってワルツなどを一曲、2曲と踊られる光景は日本にはありえない。私達も、いっぱいの人の中できるだけ人にぶつからないようにワルツを踊っていくのだが、それでも無理がある。手が擦れることや、肩があたることはしばしば。そんな時は”ごめんあそばせ~”みたいな挨拶を交わし、何もなかったように踊りつづける。優雅に舞う舞踏会のイメージとは裏腹にこれが現状だろう・・・そしてこんな現状の中にそういう今のオーストリア経済を担っている政治家達も混じっているから面白い。

こんなオーストリアだからありえるゆる~い舞踏会。今回の王宮で行われた舞踏会の色々なホールなどの詳細は長くなりそうなので、また後日。

ウィーンにも不況の波??

世界中で起こっている大不況・・毎日各国のニュースを読んでは、世界経済の先行きに大きな不安を感じずには要られない現状。

そして世界中で株が暴落し、色んな銀行や会社が破産、倒産している厳しい今の状態を見ていて、ウィーンもその打撃は大きいだろうと思っていた。だが、実際フタを開けてみると、小国なせいか、中立国のお陰なのか、独自の道を歩み、それほど不況の打撃を受けてないというのがこの数ヶ月の私の感想だった。

それが2ヶ月ぶりに用事があって今日、街の中心街に出てみると買い物のメイン通りであるケルントナー通りの様子がなんだか違う。

およそ100メートルの範囲で5件近くが店じまいをし、空き店舗になっていたのだ。その様をみて、なんだか体がゾクゾクと寒気が走った。

これも不況の波なのか?それともただ店を閉めた時期が重なったのか?どうにしても至近距離で5件は多いと思う。こじんまりしたウィーン。その中でもいつも比較的、煌びやかな雰囲気をかもち出し、老舗の昔ながらの店が連なっていたケルントナー通り。今ではガラ~ンとした寂しい装いと共に、新しく入る店舗は外国のチェーン店ばかり。

なんとも寂しい。昔は立派な建て物で、中には高級な紳士服が入っていたこのお店も2、3年ほど前から大手の服飾チェーン店H&Mに変わってしまいなんとも寂しい今のウィーン。

どうか不況の波がウィーンにきても、これ以上老舗の店は潰れずに頑張ってほしい。みんなでウィーンのよさを守っていこう~!!

その為にも、ちょっと値段が高かったり、敷居が高くてもそういう店でモノを買ってあげなくてはいけないなぁ・・と痛感する。余裕がなくても、長持ちするモノを、高くっても妥協しずに買って、ずっと大切に使っていくことがオーストリア経済にもオーストリアのよさを守っていくにもいいのだろう・・・その為には市民も頑張らなくてはいけない。