お花見

何を隠そう・・・桜の時期に日本に帰ってくるのは8年ぶり。

8年ぶりに見る桜はやっぱり美しいの一言だった。ウィーンにも桜の木はある。だけど花のつき具合や、枝ぶりがかなり違う。

疎水の両側に咲き乱れる桜。お寺や神社に堂々とした佇まいで咲いている桜、どれをとっても堂々としていて、そして優雅でありながら、どこか控えめで・・・なんとも言えないものがある。

今回は3ヶ月の姪っ子と一緒にお花見をしたかったので、乳母車でもいける植物園にお花見に行ってきた。

この日はぽかぽか陽気でお花見にはもってこい。後で気付いたのだが、この日が京都市内の桜の咲き具合は一番美しいかったという偶然でありながら幸運に恵まれた日だった。

この日は母が朝からちょっとしたお弁当を用意してれた。これ、全部有機野菜に卵にお米。大地の恵みをいっぱい受けた自然からの贈り物。

一生懸命おにぎりを15個近く作ったのに、誰かさんがお結びコロリンすっとんとんをしたため、お結びの形がいびつになってたり、米粒がいろんな方向向いてるのはお許しを・・でもお結びには、母が炊いた蕗のとうの佃煮や母の手作り梅干などが入っている。

植物園ってほとんど興味なくって今までに一度しか来たことがなかったけれど、なかなか楽しめるところなんだという新たなる発見をしたのでありました。と言っても私は花より団子だったのは言うまでもないが・・・

最後は夕日で・・・(夕日ヶ浦海岸・京都府)

丹後半島巡りの終盤は夕日ヶ浦でしめよう!

IMG_8875.jpg浦島太郎伝説でも有名な京丹後市網野町。ここにはもうひとつ知る人ぞ知るスポットがある。それが日本の夕日、百選に選ばれた夕日ヶ浦海岸だ。

IMG_8871.jpgほんと、どこがそうなの?というぐらいこじんまりした街で車で走っていると見落としてしまいそうな場所にそれはある。だけど誰もいないところに車を止めて、海岸に下りていくとやっぱり人はいます。カップルで夕日を眺めている人、家族でカメラを構えている人、そして夏休みの子供達とテントを張ってキャンプをしてる人達、沢山の人がこの夕日を求めてここに集まっていた。(夕日を見るために特別にこんな道がある)

IMG_8872.jpg残念ながらこの日は夕日に雲がかかってしまっていた為、はっきりと真っ赤に燃えたお日様は最後までみることができなかったがそれでもみごとな夕日が日本海に一筋の道となって私達を導き寄せていた。

IMG_8874.jpg夕日を沈むところを時間を忘れてボ~と眺めていると何故だかとっても平和な気持ちになれる。

こうやって夕日を見れるチャンスがあると色んな国々で夕日が沈んでいくのを眺めているのだが、日本の夕日が一番優しくって奥深いかな。それは日本人の気質を現しているような・・・今、目に映っている夕日の目に見える哀愁、それとは違って夕日の向こう側にある太陽の伝えたい気持ち・・・そして沈んだ後に言えなかった、でも今まで想い続けてきた深い気持ちっていうのかな?そんな情景を日本の夕日を見ながら感じたのだった。そう思うと日本人って複雑だな、って思ってみたり、だから奥深いだよ、なんて思ったり、なんだか今、自分が生きている情景をこの夕日に映して見てるようであまり長く夕日を眺めてられなくなってしまったりもした。

だけど日本の海は最高です。パ~ンとした華やかさはないけれど奥ゆかしい輝きがあります。それを発見できた今回の丹後半島巡りは私にとってとっても貴重な体験となりました。ここに連れていってくれた母、そして姉に感謝します。ありがとう!!

これにて2008年、夏の日本滞在記を終わらせて頂こうと思います。長い間お付き合いくださいありがとうございました。

今度いつ日本に帰れるかわかりませんが、日本に帰る度にやっぱりここが私の故郷だ、やっぱり一番落ち着くと思う気持ちとどこかに、正直長いこと日本から離れていてどこか意思の疎通ができなく馴染めない自分、そしてどこか置いてきぼりをくらっているような孤独感とでそれを隠すかのように精一杯日本で過ごしている自分とがいる。だけどやっぱり日本、そして京都が自分の故郷であり、そのことを誇りに思い、また私はどうやっても日本人気質で私は日本人の何ものでないのだといつも実感する。それだけ私にとって日本で生まれ育って生活してきたものが心身ともに染み込んでいる。だからこそ私が最後に帰る場所もここだと思っている。そんなある意味違う視点から日本、そして故郷というものを見るようになった自分が今後、帰るたびにどう日本というものを見つめ、感じるかすごく楽しみである。きっと私の成長と共に、見方も視野も変わっていくのだろう・・・・

丹後半島巡り

天橋立から始まった今回の海巡り・・伊根町の先はずっと丹後半島沿いを車で走らせる。そこから見える景色は青い海。最高な天気にも恵まれ、それはそれは、見るものがすべて写真の中に収められたような美しい景色をしていた。

IMG_8833.jpgその中でも一際綺麗だったのが、ここ丹後松島。

IMG_8836.jpg此代から東の眺めが日本三景のひとつ”松島”に似ていることから名づけられた丹後松島。ここは丹後半島の中でも一際、水が美しいと言われている。本当に水に吸い込まれていきそうなほど綺麗な水の色をしていた。

IMG_8841.jpgそしてそこからちょっと行ったところに岩の立っている様が屏風のように見えることから「屏風岩」と呼ばれる所がある。

どこもかしこもドライブしながら見るところすべてが美しいのに、やっぱりこう名所となっているところはそこが名所と分かっていなくてもハっと目を奪われる美しさがある。これはそこに行ってみないと写真からではわからない感覚だと思う。

IMG_8847.jpgもうこれだけでも大満足なのに、ここ丹後半島はまだまだ見るとこが満載だ。さぁ、最後は日本の海をどうしても楽しみたかったクリ子に、鳴き砂で有名な白砂青松の景勝地、琴引浜で〆てもらいましょう。

IMG_8848.jpgここは全長1.8Kmからなる浜で国指定の天然記念物、名勝に指定されている。砂浜を歩くとキュ、キュということから鳴き砂と呼ばれている。

IMG_8854.jpgここはビーチにもなっているのだがゴミがひとつも落ちていない。それはここの砂浜で車を止める時、駐車場でこの砂浜を守る為ということで駐車料金をかなり払った。その駐車料金がこうやってこの砂浜を綺麗に、そして自然のまま残していく為に皆の手で生かされていっているのだ。

こうやってみると日本の海も捨てたものじゃありません。残念なことに今頃そんなことに気づきました。そのことに日本に住んでいる間に気づいていたら、きっともっと海に遊びに行ったのに・・・関西にお住みの方、そして小さいお子様をお持ちの方、是非とも一度、このビーチに行って見てください。心身ともに癒されます。

ただし海、そしてビーチをよごさない為にもゴミはご自分でお持ち帰りください。 それが海、ビーチを使う者のルールでありマナーです。よろしくお願い致します。