2ヶ月ほど前に、義姉のダンナさんのお母さんが突然、亡くなられた。一人暮らしだった彼女は春が近づいてきたので、庭のお花の手入れをしていたそうな。そんな時に突然、心臓発作で亡くなられてたらしい。
一度しかお会いしたことのないこのお母さん。すごく優しそうな方だった。あまりの突然に死に義兄はとても落ち込んでいた。だってこの前義兄から、今から、お母さんに会いに行くんだ~今日彼女の誕生日だから・・・なんて聞いていてその数日後に亡くなったのだから。
そんな義兄もようやく落ちついてきて、お母さんの家の片付けを始めた。そしたら、こんな掛け軸が出来てきたらしい。これをお母さんが大切にしていたみたいで、彼はどうしてもここに何と書かれているのか知りたいと言う。でも残念ながら、私には習字の才能は無い為、これがなんと書かれているものか全然わからない。
彼によると、彼のお父さんが銀行マンでアジアの銀行の人を接待した時にこれを頂いたそうな。だけど息子である彼にはこれが日本語なのか中国語なのかもわからない。だから私にこれをどうにかして読んでくれ!どういう意味がここに込められているのか、説明してほしいとお願いされたのだが、私には役に立てそうもない。だけど彼の頼りにできるのは、私だけ。それならばと思い、今回ブログに載せさせてもらったのですが、誰かこれを読める方はおられないでしょうか?
読めなくても、たぶんこれはこの漢字なのじゃない?というだけでもいいです。誰かヒントを下さい。彼の心をちょっとでもほぐしてあげたいんです。
私にはこの字、こ~見えるよ~!!ってだけでもいいので、もし何かこの漢字を見て、思いつかれましたら是非教えてください。
どんな些細なことでもいいです。よろしくお願い致します。
昨日、母と「無心」って話をしていたんですが、やっぱり書道の先生に観ていただいた方がいいねっということで、お返事がきょうになってしまいました。
文字は、草書で書かれていて「無心」むしん・・・無の心ですね。
左の文字は、「無場公子」むじょうこうし。
これは、この無心の見本となった書を書かれた方の名前なのか、それともこの「無心」をとった本の題名?なのか・・・すみません、これはよくわかりませんでした。
最後の「楸山」しゅうざん・・・は、これを書かれた方の画号です。
たぶん、義兄さんも掛け軸のことが気になってあると思うので、早くお知らせしてあげてください。
そして、今度はお母さんの代わりに、この掛け軸を大事にしてくださいとお伝えください。
yurara..さん
ありがとうございます!!
早速、義兄に伝えさせていただきます。
そうかぁ~一つ目の漢字、これ、”無”なんですね。
無だとは私には、想像もつきませんでした。
でもこうやってこの字を読ませて頂くと、”無心”って本当、日本人にとっては奥深い言葉ですよね。
”無の心”ってなれるようでなれない。なかなか難しい修行のようなものですよね。茶道もですが、無の心や静けさ、こういうものが、大切と日本人はするのに対して、オーストリア人はこの心がなかなか理解できないんです。お茶や書道を習っていれば、理解してくださるのですが、その他の方にはなかなか難しい、日本人の心っていうのは理解してもらえません。
でも無心という言葉を直訳するだけでなく、日本人のそこに込められた気持ちや文化なんかを訳して、義兄に伝えたいと思います。
ほんと助かりました。心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
お母様にもくれぐれもよろしくお伝えください。