ただ今、夜の11時。おクリは今日もまだ帰ってこない。毎日帰りが12時ぐらいだとこっちも疲れる。どんなに疲れたなぁ・・なんて思っても一生懸命クリ子も働いているのだから、あつあつのご飯で迎えてやろう~!ってね。
だけど今日はもういいの。折角私だって9時頃家に帰ってきて体に鞭をうって、この最近の寒さ(日中でも0度を越さない)で冷え切った体で帰ってくるクリ子を熱くて食べれば熱が体に長く保れそうなカレーで向かえてやろうとキーマカレーを作って後はご飯だけをセットすればオーケーってところまで用意したのに、アヤツは会社で晩御飯を食べてしまったとさ。
そうなりゃ、こっちのもんさ。晩御飯ももうお付き合いしなくてもいい。私の仕事も今日で一応今年の山場を越した・・じゃあ、一人で宴会をするしかないでしょう・・・ってな訳で一人でカレーを相手にビール、そして食後にロゼなんかのワインを飲んでおります。
だってだって一応山場越したんだもん。そして一応成果のある年で終われそうなんだもん。何せ単純な私。いつも一生懸命自分ができることをやっているつもりだ。だけどそこに不安もいっぱいある。私生活にしろ、仕事にしろ。
だけど一応、今年の仕事がおよそ終わりかけてきた今日、私のピアノの上には、生徒さんから頂いたクリスマスプレゼントがいっぱい飾られている。お中元、お歳暮という習慣のないウィーンではあまりお礼と言うものはしない。そういうものだと思っていた。それがこの一週間、ある生徒によっては今週でレッスンが最後だ。”レッスン楽しかった。そしてピアノ成長できたお礼にちょっとしたプレゼントが先生にあるのですが・・よいクリスマスを!そして来年もよろしくお願いします!”ってそれぞれ心のこもったプレゼントをくれる。それを見ながらお酒を飲んでると、私、今年一年そんな悪いレッスンはしてこなかったのかなぁ・・いつもこれでいいんだろうか?試行錯誤でやってきているけれどこうやって生徒が慕ってくれて、ご両親からも感謝されるってことは私、いい加減なレッスンはしてきてなかったんだな!ってなんか少し認められているような気がして嬉しかった。
もちろん、プライドと自分のレッスンに自信を持って仕事をしているが、個人レッスンは一人一人個性も違えばレッスンの進め方も違う。そしてたまに私のドイツ語を理解してくれているのだろうか?と不安になる時もある。そんな私自身が毎日、勉強みたいな日なのだがこうやってピアノの前に生徒さんから心こもったクリスマスプレゼントがいっぱい並ぶとやっぱり単純な私は少し認められた、そして自分が今年やってきたことが無駄じゃなかったんだ。プラスになったんだぁ・・と思うと嬉しくてお酒が進むのであった。(だって家の中一人なんだもん・・・)