ヨーロッパ・チャンピオンズリーグが昨日からオーストリア・スイス共同主催で始まった。これにあたりサッカーに興味のない人にとっては迷惑なことばかりが続いているし、経済効果がそれほど見込めるとは思えないオーストリア。何を言っても一番の盛り上がらない理由はオーストリアチームが弱いことだろう・・・
このUEFAカップの主催国であるスイスが開催日当日に負けてしまった以上、もう一つの開催国であるオーストリアに頑張ってもらわなくては主催国としての顔も立たないというものだが、開催日2日目にしてオーストリアは強国クロアチアと当たることになった。絶対負けるデ!オーストリアとクロアチアのチームの技術の差はかなりひらくし、その上、サッカーに対する情熱もオーストリア人とクロアチア人では違う。オーストリア人はどうせ主催国だから出させてもらえたけれど所詮弱いチームだし・・みたいなところがありどこか冷めている。それに対してクロアチアはすごい熱狂の仕方だ。
何が嬉しくって日曜日のそれも夕方のオーストリア全土で盛り上がってるサッカーが始まるような時間に仕事に行かなくちゃいけないだろうか?外はサッカー一色。もうすぐオーストリアとクロアチアのプレーオフが始まるという今は街中でそれぞれのチームのユニホームを着て顔まで国旗の絵を描いて、ビールを飲んで・・・そんな中、しんみりと仕事に向かう私、はっきり言って虚しい。
だけど嫌というほどみんなの崩れた姿を見て仕事後に絶対ここの現場を観察に行くゾ!そして写真に収めてやる・・・と心で思っていた私は仕事が終わった後、仕事着のままカメラを持ってサッカーファンの為に設置された歩行者天国に行ってきた。これが虚しいのなんのって・・・仕事着の人は私一人だけ。後はラフな格好にビールでもう出来上がった顔の人ばかり。いやいや折角ここまで来たのだからこの目で主催国オーストリアが戦うオーストリア戦を見なければ・・とかなり恥ずかしかったがそこで見てきたのである。
結局オーストリアはクロアチアに1対0で負けてしまったが所詮こんなもんだろうと私は思う。どこかで”なにくそ~”というハングリー精神がないオーストリアチームに親近感が沸く私がいる。どこか気が弱く、押しが弱いオーストリア人、誇りは人一倍、だけどどこかお人よし・・なんかこれって日本人に似てない?っていうのが私の分析なのだが、こう一面を見ると負けて残念だけどどこか同類という安心感が沸く自分がどこかにいる。
日曜日に関わらず仕事して、家の掃除や洗濯、料理して・・・・・街のゆる~い時間を見てクソ~と思ったけれど、その後、しんどい体を押してダンス教室に行って、そしてワイン農家の今年のお勧めワインの試飲パーティーに行って、色んなワインを飲んで気に入ったワインを結局10カトーンも頼んだ私達。忙しくもあったけれど充実した一日で終わりよければすべてよし!ってな感じかな??