桂離宮を後にし、私達が向かった先とは京都と福井の県境、美山だ。何故ここに行ったかというとここに昔ながらのかやぶきの家でできた集落がまだ残っているからだ。
ここの集落の4割の民家が江戸時代に作られたもので実際にまだここの村の人達が住んでられる。
このかやぶき屋根の厚さにビックリ。すべてススキで出来ている。この村のあちこちで屋根の痛んだところを修理する為にススキが植えられ、切り取り束にして干されていた。
このかやぶきの家の中は見かけとても寒そうに見えるが実際はすごい暖かいらしい。一軒の家に入るとそこには囲炉裏があった。懐かしい・・・そして囲炉裏のヤカンからその村に住まれているお婆ちゃんがお茶を入れてくださった。これがとってもいい香りのお茶でとってもおいしかった。
これは昔のお風呂らしい。お婆ちゃんの家が昔、五右衛門風呂でたまにおばあちゃんの家に行くと台所から面したお風呂の外から薪を炊き”お婆ちゃん、お湯加減はどうですか??”って聞いたことを今でも鮮明に覚えている。こういう昔ながらの家を見ると、お婆ちゃんの台所やそこから面した庭に立派な柿が育っていたことを思い出す。柿を食べるのは苦手だったけど柿採りは楽しかったなぁ~
わらじ・・・外国で暮らすのが長くなってくると異様にこういうものに見ると日本らしさを感じて、一人でジ~ンときてしまう。
外国に住んでるとその国の文化や街並み、歴史ににいっぱい触れることができ素晴らしいが、その分また日本人として日本のよさをも改めて見直し日本という国に新たに誇りをもつのでした。
長い間にわたって書いてきた日本の滞在期もこれにて終わりとさせて頂きたいと思っております。長い間皆さんお付き合い下さいましてありがとうございました。今回、日本に帰って一番に思ったことはやっぱり日本って素敵な国だな!そして日本人に産まれてきてよかったということです。こっちに住んでると外国人扱いされ、自分の生まれ育った国のように思うようにことが進まないことが沢山あります。そしてまた日本に帰っても何をもって典型的と言えばいいのかはわかりませんが、私は典型的な日本人ではなくなってしまっています。どっちの国に居ようが私の居場所というものが見つけられなくなっています。だけど私は日本人に生まれたこと、そして日本人であることに誇り持っています。今回はそのことを改めて自分の心に確かめた日本滞在でした。日本滞在期間中、色んな方にお世話になりよくして頂き、また沢山の友達が忙しい中、私に会ってくださりったこと心から感謝しております。本当に素敵な楽しいひと時でした。ありがとうございました!
最後は日本のこのような素晴らしい風景や文化がこれからもずっと残っていくようにこの神社にお祈りして終わりとさせて頂きます。