田舎な風景

img_1289.jpgオーストリアでは車でちょいと街から出るだけでのどかな風景が見られる。まずお手軽なところから見ていくとドナウ川だろうか?ドイツの黒い森からはじまりヨーロッパの十カ国を渡り最後は黒海へと流れ込むドナウ川。そんなドナウ川はいつも雄大でかつエレガントだ。ドナウ川に入ってみたいとは思わないが見ていて癒されるのは確か。

IMG_0677.jpgそしてドナウ川に沿って車を走らせるとこんな味わい深い村に出てくる。ここの中庭ではきっと馬が飼われているのかな?

IMG_0676.jpgお家の雰囲気もなんだか可愛らしい。地方によって家の建て方も雰囲気も違うけれどこの村ではこんな家が何件も続いていた。

IMG_0048.jpgあら?これは牛さんのお散歩道かな??この牛さんの散歩道をちょっと拝借!歩かせてもらったらウッヘェ~靴にまだまだ生ぬるい牛さんのフンがべったりついちゃったよ・・ズボンにも・・ギョッヘェ~、これで車に乗るんですかぁ??

IMG_0047.jpgのどかな風景が続くオーストリアの田舎。優しさの中にもなんだか自然の厳しさも感じる。ちょっとした観光ではここまで足を伸ばさない、田舎の風景。だけどここにオーストリアの本来の庶民の生活というものがあるような気がする。

IMG_1552.jpgさぁ~日も影ってきたからお家に帰ろうかぁ・・・・

ニュースでは聞いていたけれど・・・

今日からまた新しいドイツ語コースが始まった。今回、アジア人は私だけ。このクラスは本当に色んな国から生徒が集まっている。アメリカ、フランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、スロベニア、イラク、ボスニア、そして私日本代表。皆さん、この国々を見ていかに私がやばいかがお分かりだろう。ドイツ語を学ぶに当たって日本人、中国人、韓国人はかなり不利だ。文法ができても喋りについていけないのだ。いや、ここは覚悟して一ヶ月頑張ろう。焦らず自分のペースでじっくりやっていこうと思う。

IMG_1134.jpg一人一人がこんなにも違う国から来ていると話もなかなか興味深い。いつもピックリそしてショックを受けるのが内戦がある国々から来ている人の話だ。その中でもボスニアの話はいつ聞いても心が痛む。オーストリアに今住んでいるボスニア人の大抵が国から亡命してきた人たちだ。身に危険を感じ、子供を連れどこ行きかはっきりわからないバスに最低限の物を持ち乗り込み、無事に国を出られることを願ってひたすらバスに自分の身をゆだねる。そして着いた場所がウィーンだったという話だ。

今はもう落ち着いているが内戦が酷かった時の話を聞くと今一緒に授業を受けている人がそんな経験をしてきたなど考え難いぐらい悲惨な話だ。私の知り合いのボスニア人はボスニアで学校に通っていた時、授業が終わると一目散に走って家に帰った。道中、決して止まってはいけない。何故ならが爆弾が落ちてくるからだ。彼女は帰る道中、大切な友達を爆弾で失ったそうな。そしてある時はバスに乗っているといきなりピストルを持った人がパスに乗り込んできて乗客の顔を見ておまえはバスから降りろ!おまえはバスに残っていていいなど判断していくらしい。そしてバスから下ろされた人たちは一列に並ばされる。バスに残っている乗客に外で並ばされている人たちを見ておくようにと忠告されたそうな。そして次の瞬間外に並んでいた人を襲ったのが銃撃だった。そんな残虐な目に彼女は日常茶飯事のようにあってきたのに、彼女はいつも明るかった。そして彼女の目はすごく澄んでいた。どうしてそんな目にあってきたのにあなたはそんなにいつも明るくいられるの?とよく聞いたものだ。彼女達は今オーストリアで決して豊かとはいえないが地道に働き、教養もつけ頑張っている。こういう醜い戦争はいつまで続くのだろうか?もう10年ほどオーストリアに住んでいるイラク人の知り合いはこの二年ほど国に帰れないでいる。2週間ほど前にイラクで彼女の父親が亡くなった時も彼女は最期に父親を訪ねることはできなかった。国に帰るのに自分の身の保証ができないからだ。そんな話を皆、淡々としてくれる。心の中には色んな複雑な気持ちがあるはずなのに・・・

のどかな風景

IMG_2452.jpgウィーンから一歩でれば畑に囲まれた田園風景が広がるオーストリア。日本に住んでいた時は野生のウサギってどんなんだろう?野生の鹿ってどんなんだろう??バンビって本当にいるの??リスって??なんて思っていた。

IMG_2450.jpgそれがオーストリアでは結構な割合でこれらの動物達に普通に出会ってしまう。今週末ずっとお天気が悪かったウィーン。疲れを取るためにも今日は夕方から二人でこっちでいう温泉に行ってきた。今の季節、青々と茂る草畑(これ牛の餌の為に育てられている)や菜の花畑を眺めているだけで気分が開放される。だけどそんな風景に見惚れていると焦る時がある。それは色んな野生の動物が畑から畑へと走りまわっているのだ。まるでピーターラビットの話のように。かなり気をつけないと動物をひいてしまうことになる。まだこれが昼間ならいいのだが夜になると視界が悪くなかなか動物が見えない。今日なんかはウサギが私達の方を向かって道路に座りこんでいるではないか?だけど茶色のウサギ(たいていこっちの野生のウサギは茶色)に気づくのは車が通りすぎる寸前だ。クリ子!危ない!!って言った時には車はウサギの側を通りすぎていた。後20センチでウサギさんをひいてたよ~クリ子。だけど運転席の方からはウサギは見えていなかった。自然と共存して生きていく人間、お互い気をつけていてもなかなか難しい。いつも晩に田舎道を走る時にはかなり目を光らせて走る私達。温泉に行ってきたのにも関わらず肩が凝るのはなんでかな?? これって温泉に行ってきた意味ないって?