東福寺

いつも車で通り過ぎるだけだった東福寺。今回、訪れるまではそんなに大したお寺だとは正直思っていなかった。

それがどっこい。ここ、通天橋から見る景色はその意と反して素晴らしいものだった。

今年は梅雨明けが例年になく遅かったこともあり、どこのお庭を訪ねさせて頂いても、緑が綺麗だったのが特徴的。やっぱり緑が美しいとお庭の映り方も変わるというもの。そういう意味では私達にとって、今年の日本の訪問は最高に恵まれていた。

クリ子によれば、京都はちょっと歩けばお寺にぶつかる。というぐらい色んなところでお寺に出くわす。でもそのお寺、庭園の完成度のクオリティーの高さに心底、驚かされる。昔、住んでいた時にはわからなかった京都のよさが、歳と共に行動範囲が広がり、視野がどんどん広がっていくと共にわかってくる。

そうやって自分の中の芸術性をも高めていけるのだろう・・・だからこそ、よ~くしっている故郷、京都でも日本に帰る度にお寺や自然を求めて足がそちらの方に向くのだろう。

Romantik-Heuriger Oleander

一昨日、野外オペラが見たくて、クリ子と仕事の後、車を走らせてBurgenland州まで行ってきたのだが、生憎チケットは完売。いろんな手でチケット獲得に力を注いだが、結果はチ~ン、沈没。

だったら折角ここまで来たんだから、ちょいとホイリゲにでも寄って帰ろうということになり、今回2度目の来訪。ホイリゲOleander.

外で食事ができるのも後わずかだもんね。外を楽しまなくっちゃ!イコール蚊との戦いなのだが。まずは白ワイン、Chardonnayで乾杯。前回、頂いたワインがあまり好みでなかったので、今回ここに来るのをちょいと躊躇ったのだが、今回はビンゴ。今回のワインは私達の口に合い大満足。

そしてお食事は、豚の串焼きにカボチャのソース添え。市場や農家ではちらほらカボチャを見かけるようになってきた。カボチャが出始めると秋の訪れが近いことを感じ、ちょっと寂しく感じる自分がいる。

でもそんなことはいってられない。なら今を楽しもうじゃないの~!って訳で気を取り直して赤ワインを・・・ってただ赤ワインが飲みたかっただけ??

あと2週間もすればホイリゲにSturmが出始めるんだろう・・・

さぁ~今からはクリ子の会社の10周年記念パーティー。100人以上が来られるそうな。あ~夏休みボケから抜け出せないのか、それとも日本での生活が快適すぎたのか、ドイツ語でみんなと喋らなくてはいけないのが、めちゃくちゃめんどくさい。いつもはこんなことないのになぁ・・・おかしいなぁ・・・登校拒否をしたい気分だが、やっぱり夫の晴れの舞台んに顔を出さない訳にはいかない。って自分を言い聞かせて行ってきます。ってこのパーティーまた長いのよ~。約12時間・・・・。ブツブツ言わんと行ってこいって??フゥ~。

苔寺 (西芳寺)

西芳寺、一般的には苔寺と言われるこのお寺は、名前の通り、庭園が苔一面に広がりなんとも美しい寺だ。

世界遺産にも登録されている為、知ってられる方も多いと思われますが、このお寺は訪れるのには条件がある。

まず、一般の参拝はされていない為、事前にハガキで参拝したい人数などを書いて申し込む。ただしこちらから日程は指定できない。向こうから返事が来るのを待つのみなのだ。お寺側から指定された日時に従い、参拝する形式は私にとっては初めてだった。

そしてもう一つ、このお寺には指定されていることがある。それは参拝者全員に参拝当日、参拝前にお寺の本堂で写経かお経を読むことが義務づけられている。

クリ子はこの日まで、ずっと写経じゃなきゃいいのに・・・と心から願っていた一人。彼にとって1時間の写経は不安で不安でたまらなかったらしい。外国人だからといって免除されるわけでなく、皆と同じように墨をすり、筆で丁寧に般若心経を書かなくてはいけない。彼はこの条件がある為、このお寺に行くのをためらっていたと言っても過言じゃない。

だけど、よかったね、クリ子さん。この日は参拝者全員でお経を読み、後は自分の願いごとを筆で書いて、阿弥陀様に収めるだけで済んだんだものね。

そしてやっと庭園を参拝することを許された私達は、ここまでして来た甲斐があったと心から言えるぐらい素晴らしい庭園に見入った。

聖徳太子の別荘だったと言われるこの場所、奈良時代にお寺が建てられ、今のような苔に覆われた庭園になったのは江戸時代になってからしいが、一体誰がこの庭園を設計したのだろう・・・。

遠近法を上手に使い、なんとも言えないセンスで一本、一本の木、そして池、橋、お茶室などが配置してあり、大きい庭園にも関わらず、雑然としてるのではなく、一つ、一つがこじんまりと品よく、それでありながら、一つ一つに主張がある、なんとも言えない調和がとれた庭園。そしてそこに生息するさまざまな苔。

もう一回でも2回でも訪れたいお寺。ここにはそんな奥ゆかしさがある。