緊迫感

前回のブログを更新してからオーストリア国内でのコロナウィルスへの緊迫感が日に日に増して、前回の記事ではコロナウィルス感染者がまだいなかったオーストリアも今では感染者900人近くになってしまいました。

お隣の国イタリアでコロナウィルス感染での死亡率が大変な率になっているのもあってオーストリアも人事とは言えない事態になってきました。明日からはスーパー、薬局、銀行、郵便局、ドラックストアーなどの日常生活に欠かせない店以外はすべて閉鎖。レストランなどの飲食店も全部閉鎖され、違反をした場合は罰金。

そして中・高等学校は明日から4週間休校。(大学は先週から休校)小学校は水曜日から4週間休校に入ります。公園もすべて公共の人が集まる場も閉鎖され、警察が街を巡回するらしい・・・聞くだけで重々しい状況に置かれているオーストリア。

日に日に状態が悪化してきていて、国のトップが下す決断に国民はついていくのに精一杯。ルーべの小学校は水曜日から休校に入る予定だったのに今日日曜日の夜19時に校長先生からのメールで明日から学校を閉鎖することになりましたと通達がきました。学校がまだやっている月曜日、火曜日のうちに働こうといっぱい仕事を入れていた母ちゃん・・・全部仕切りなおし。

スーパーに買い物に行っても色々なものが品切れで一回の買い物では欲しいものが揃わない。日を改めるか何軒かスーパーを回ってやっと物が手に入る状況に慣れるしかないのですが、トイレットペーパーだけは日本同様、5軒スーパーを回ってもどこにもなく、残りわずかな家のトイレットペーパーを大切に使うように節約して?使う我が家。(先週の金曜日の夕方の大型スーパー。いつもは溢れんばかりのいっぱいの野菜売り場やお肉売り場がこの有様)

この緊迫した状況に疲れを感じてきている大人たち。それに比べて本当の状況が理解できていない子供たち。このギャップの中で過ごすこれからの4週間。親たちはなかなかのストレスの中で過ごすことになりそうです。(上の写真3枚はコロナウィルスがここまで深刻ではなく、まだ外でご飯を食べたり、家で楽しくお客さんを招待して過ごしていた頃。10日ほどでここまで深刻な事態になるとは、オーストリア国民の誰が想像しただろう??)

スキーに挑戦!!

スキーをしにきたのにずっと雨と強風で本来の目的のスキーがなかなかできない!旅四日目にして雨から雪に変わって風もやんだのでもう我慢できずスキー場に早速行ってみることに・・・・。

スキー場に近くなるにつれて車が滑っているが気になって急いでチェーンをタイヤにつけたのですが、それでも車は半回転!今の車はスノータイヤを履いていたらチェーンがいらないぐらい性能がよくって、今までチェーンなんてオーストリアの雪山で使ったことなかったのですが、スノータイヤにチェーンを装着してもまだ車が滑るってこれはよっぽど?!なんだか不安!

オーストリア人は雪山に慣れていてみんな車の運転がうまいのに、どの車もツルンツルン滑っている!それでもやっとスキー場につきました。こんな日に一年ぶりにスキーをさせても恐怖心が芽生えるだけだろう・・・とこの日はソリ滑りだけ。でも久しぶりに体を動かせて子供たちは生き生き!!そしてその翌日は今までの悪天候が噓のように晴れました!!そしてその前日に降った雪で新雪のゲレンデ!

この人はずっとやりたかった雪投げ!

でもスパルタ母ちゃんはそんなのでは終わらせません!!折角のコンデションなんだから4歳になったスカイにもスキーに挑戦させてみることに!!

でもちょっとまだスカイには早かった!!母ちゃん一時間ほどスカイと頑張ったのですが、まだ足の筋肉がそこまで発達していないスカイにとってまっすぐ自分の力で立って滑るに一苦労。最後はもうこの通り。お手上げ!ま!仕方ない!!その後この人はひたすらソリ滑りをしてたのですが、かなりのスピード魔なことを発見!!

ルーべはその間くり子とスラロームの練習。こちらはスキーの楽しさを知ったらしく、ずっとスキーを楽しんでました。スカイも来年はスキーを楽しめるかな?!

ここにも影響が・・・

生憎旅の前半は毎日雨と強風でスキー場が閉鎖されていたので、少し足を延ばしてザルツブルグに行ったり、何千年前からある世界で一番古い岩塩抗に行ったり、この地方で有名な陶器工場に行ったり・・・。

でもどこも新型コロナウィルスの影響で人が少ない!!幼児がいる子連れには人が少ない方が動きやすくって嬉しいのですが、やはりここでもその影響を感じることになりました。

ザルツブルグの旧市街は年中観光客で溢れているのですが、今回に限っては有名な通りもこの通り、本当に人がまばら。オーストリアにはまだ感染した人が出ていないこともあってそれほど敏感にもならず、差別も出ていないのが幸い。インフルエンザーも流行っているので、人ごみをできるだけ避けたいのは皆同じ。そういう意味ではほとんど観光客がいないザルツブルグは母さん達に動きやすかった!

他の街とはまた違った地形をしているザルツブルグ。子供たちに一度見せたかったので、母ちゃんは大満足。4時間ほどの滞在でしたが、街を歩いて回り、岩壁に囲まれた地形にルーべもスカイも興味津々。

ザルツブルグの地形や歴史を少し勉強し、前日に行った世界一古いハルシュタットにある岩塩抗で塩について学んだ子供たち二人はザルツブルグでも塩に興味を持ち、ここの地方で作られている塩を見つけては”あ!これあそこの岩塩抗の近くで作られている塩だ~!!”と大喜び。

ルーべが7歳になったことで、こうやって歴史や都市に興味を持ち、少しずつ色々なところに行って今まで知らなかった世界を知れるようになってきたことに母ちゃん大きな成長を感じました!