床下浸水

新型コロナウィルスの影響で日本にも行けずこちらでもバカンスに行けず、どこか遠出するわけでもなく、ずっとウィーンで過ごした7月。あっという間に夏休みの半分が過ぎちゃったよ~!(泣)今年の夏を返してくれ!!そんなことをいうならついでに春休みもイースターも返してくれ!!と言いたくなる今日この頃。

そんな自粛モードな世界中ですが、我が家の前半の夏休みは我が家でホームパーティーをしたり、人を呼んで遊ぶことが多かったかな。先週末は引っ越して一年も経つのに、コロナの影響で先延ばしになっていた新居お披露目に母ちゃんの友達を呼びました。みんな忙しくって会うのは実に1年ぶり。みんなで楽しく庭でバーベキューをしました。(その時に頂いたハーブたち・・・生憎お天気がこの2日ほど悪くて地植えできず・・・)

この2週間ほどは晴れる日も多くなってきたのですが、それまでの2ヶ月ほどはあまり天候が優れず。そして先日は地下室が床下浸水になりました。この日は夜から急激な雨が30分ほど降り、このワインセラーになっているこの地下室の窓は閉まっているにも関わらず窓の隙間から大量の雨が流れこんできました。

その2日ほど前にインターネットでワインを貯蔵するこれを中古で買ってきたばかりでルーべが洗って乾かしてくれたのですが、下一段目は見る見る間に水の中に漬かってしまいました。先日も九州や各地で大雨が降って洪水になったり、家が浸水したり・・・というニュースを読んだばかり。ちょっとした急激な雨であっという間にこんなことになるんだ・・・と実感させられ、それが一瞬の出来事でどうすることもできない怖さを知りました。

よくニュースで床下浸水して被害になった方々が水が引いてから家の中の掃除をしてられる映像を見るのですが、その時の被害にあった方たちは怒ることもなく淡々と作業をされているのを見て、なんで怒りや悲しさが一切表情にでないんだろう。諦めたようでそれでいながら穏やかな表情で作業ができるのかが不思議だったのですが、なんとなくそれが理解できました。

私達のところは本当に30分だけの激しい雨にも関わらず、窓から滝のように流れて込んでくる雨の速さに太刀打ちできない自然のもたらす怖さを目の当たりにして、これがもっともっと規模が多ければ大きいほど人間の力ではどうすることもできないこと。それを経験されて、あれはもう怒りを通り越した自然の怖さを悟った顔だったんだとわかりました。

我が家はお陰様でこういう時の為に水を一時的に貯めることができる穴があるので、そこの蓋をまず開けてそこに流れ込んでくる水を貯め、そこからくみ上げ式のポンプで水をくみ上げて家族総出でびちょびちょになりながら力を合わせること1時間。どうにか水がちゃんと退いてくれました。(あと30分気づくのが遅ければ、母ちゃんの仕事場まで水が流れ込み、母ちゃんの商売道具も新しくした床下暖房も水に漬かっているところでした。くり子よ、君が飲んだビールのビンを地下に片付けに行ってくれてよかった。それでなければ次の日の朝まで気づかなかったよ・・・)

とりあえず今後の為に外に水量センサーと自動水汲み上げポンプを設置することにしました。こうやって一つ一つ小さいことを経験して大事に至らずに済むように学んでいくことの大切さを知った夜でした。