こんな時だからこその宿泊先

今回の旅を決めたのは5月中旬。日本行きが絶望的になってせめて気晴らしにと一週間だけ国内で家族4人で旅をしようと母ちゃんにとっては希望の旅計画でした。3ヶ月後のその頃、コロナが一段落しているのかそれともまた感染者が増えているのか、それはまるで賭け。どうなっているかわからないからこそ宿泊先も自分たち家族以外誰にも会う必要がないコンドミニアムに決めました。そしてこの宿泊先のいいところはプールがついていること。時間を選べば自分たちだけの貸切でプールが使えるというこんな時だからこそとても魅力的なサービス。

このコンドミニアムがあるのはグムンデんのお隣の町にある数年前に出来たマンションの一室。ここを買った大家さんが観光客向けにコンドミニアムとして貸し出しているんです。普通のマンションの一室なので部屋も大きめで90㎡。

キッチン、リビング、寝室2室。そしてバスルーム(大きな浴槽つき)と広いベランダ。洗濯機もアイロン台も掃除機もなんでも揃ってます。

リビングには子供たち用の遊び道具からDVDまで全部揃っているのも嬉しい。雨が降って外に出られない時や夜に一緒にオセロやチェスなんかをゆっくりできるのも旅でならでは。

寝室も広々としていてそしてとても明るく風通しがいい。

もう一つベットルームがあるのですが、そこからは野原が見れてなんとも長閑。

プールもお天気がいい日は一日に2回。午前中と午後に入りにいってました。湖がすぐ傍にあるのですが、水温が低いのと水深が深いので子供たちは結局プールの方が安心。

ベランダには大きなテーブルがあるので毎日お天気がいい日はここで食事をしてたのですが、空気がとても澄んでるのでそれだけでも癒されます。着いて荷物をほどいたら、早速一週間分の食材を買いにスーパーへ。結局外でご飯を食べたのは3回だけ。

ベランダに流れてくる空気が本当に気持ちよくってみんなここでゴロンゴロン。

さぁ~二日目からは子供たちの待ちに待ったバカンス。色んなところに遊びに行こう~!!

国内でバカンス

この夏はずっとウィーンに居残り組だったのですが、一週間だけくり子に休暇を取ってもらって国内でバカンスを楽しんできました。行った先はいつも冬の休暇に訪れるザルツカンマーグート。

毎年夏は日本で過ごすので夏にここの土地を訪れるのは始めて。ウィーンから車で2時間半ほどでこんな美しい風景に出会えるなんてなんとも贅沢。

コロナのことがあるので今回もホテルに泊まらず、キッチンから洗濯機までついているコンドミニアム。そしてプールも利用可。食事は毎食ほぼ作るつもりでやってきたので、母ちゃんからの今回の希望は一日でいいから夕日を見ながら湖のほとりで食事を摂ること。これだけ!

そして宿泊しているコンドミニアムからほぼ直進で歩くこと5分のところに魚と飲み物しか提供していないレストランを発見。

岩魚の一種なんですが、このレストランはこの湖で摂れた新鮮な岩魚一本勝負。しっかりと塩をした岩魚を炭火で焼いてこれまたお皿なんてもんは無し。白い紙一枚にのってやってきます。あとは魚を頼めばパンもついてくる。メニューはこれだけ。野菜も何にもありません。でもこれ一本勝負で経営してるだけあって魚は今までオーストリアで食べた魚の中で一番美味しかった。これは日本で頂く魚のレベル。オーストリアでもこんなに美味しい魚が食べられるんだ~と感動。

本当に魚と飲み物しかないお店ですが、それでもお客さんの胃袋を満足させるすごいレストラン。ここは必ずまた是非訪れたい!!

お魚を頂いて、みんな大満足!!そして天気予報では毎日、雨マークが多かったのですが、ほぼ雨にあうこともなく楽しんだ今回の旅行。これからはじまり、はじまり~!!

床下浸水

新型コロナウィルスの影響で日本にも行けずこちらでもバカンスに行けず、どこか遠出するわけでもなく、ずっとウィーンで過ごした7月。あっという間に夏休みの半分が過ぎちゃったよ~!(泣)今年の夏を返してくれ!!そんなことをいうならついでに春休みもイースターも返してくれ!!と言いたくなる今日この頃。

そんな自粛モードな世界中ですが、我が家の前半の夏休みは我が家でホームパーティーをしたり、人を呼んで遊ぶことが多かったかな。先週末は引っ越して一年も経つのに、コロナの影響で先延ばしになっていた新居お披露目に母ちゃんの友達を呼びました。みんな忙しくって会うのは実に1年ぶり。みんなで楽しく庭でバーベキューをしました。(その時に頂いたハーブたち・・・生憎お天気がこの2日ほど悪くて地植えできず・・・)

この2週間ほどは晴れる日も多くなってきたのですが、それまでの2ヶ月ほどはあまり天候が優れず。そして先日は地下室が床下浸水になりました。この日は夜から急激な雨が30分ほど降り、このワインセラーになっているこの地下室の窓は閉まっているにも関わらず窓の隙間から大量の雨が流れこんできました。

その2日ほど前にインターネットでワインを貯蔵するこれを中古で買ってきたばかりでルーべが洗って乾かしてくれたのですが、下一段目は見る見る間に水の中に漬かってしまいました。先日も九州や各地で大雨が降って洪水になったり、家が浸水したり・・・というニュースを読んだばかり。ちょっとした急激な雨であっという間にこんなことになるんだ・・・と実感させられ、それが一瞬の出来事でどうすることもできない怖さを知りました。

よくニュースで床下浸水して被害になった方々が水が引いてから家の中の掃除をしてられる映像を見るのですが、その時の被害にあった方たちは怒ることもなく淡々と作業をされているのを見て、なんで怒りや悲しさが一切表情にでないんだろう。諦めたようでそれでいながら穏やかな表情で作業ができるのかが不思議だったのですが、なんとなくそれが理解できました。

私達のところは本当に30分だけの激しい雨にも関わらず、窓から滝のように流れて込んでくる雨の速さに太刀打ちできない自然のもたらす怖さを目の当たりにして、これがもっともっと規模が多ければ大きいほど人間の力ではどうすることもできないこと。それを経験されて、あれはもう怒りを通り越した自然の怖さを悟った顔だったんだとわかりました。

我が家はお陰様でこういう時の為に水を一時的に貯めることができる穴があるので、そこの蓋をまず開けてそこに流れ込んでくる水を貯め、そこからくみ上げ式のポンプで水をくみ上げて家族総出でびちょびちょになりながら力を合わせること1時間。どうにか水がちゃんと退いてくれました。(あと30分気づくのが遅ければ、母ちゃんの仕事場まで水が流れ込み、母ちゃんの商売道具も新しくした床下暖房も水に漬かっているところでした。くり子よ、君が飲んだビールのビンを地下に片付けに行ってくれてよかった。それでなければ次の日の朝まで気づかなかったよ・・・)

とりあえず今後の為に外に水量センサーと自動水汲み上げポンプを設置することにしました。こうやって一つ一つ小さいことを経験して大事に至らずに済むように学んでいくことの大切さを知った夜でした。