嬉しくなくなってきた誕生日

我が家の兄さんは普通の地元の公立小学校に通っているのですが、日本で教育を受けた母ちゃんにとっては色々興味深い。小学校は4年間だし、その4年間クラス替えは一度もない。そして何故かクラスも4年生のクラスの横に一年生のクラスがあったり、一年生だから1階というわけでもなく、ルーべのクラスは一番上の階、3階。入学式の次の日から大きなランドセルを背負って3階まで一人で上っていかなくてはいけない。そして驚くことの一つに、一年生からオペラを見に行ったり、美術館に行ってクリムトやシーレなどの官能な絵なんかも普通に鑑賞する。我が家にクリムトの接吻の絵ハガキがあるんですが、それを見て、これクリムトの絵だ!!とルーべが言ったのにはビックリ。遠足どうだった?と聞いても音楽鑑賞や美術館巡りは本人はつまらないらしく、”つまんなかった!!”の一言ですまされて、何を見てきたのかも何を聴いてきたのかも母ちゃんにはわからないのですが、こうやってつまんないと思いつつもちゃんと頭には入っているんだ!!と思うと、なかなか親としてはオーストリア教育も面白い!!

そういや先週末は母ちゃんの嬉しくない誕生日でした。母ちゃんはやっぱり歳を取るのが楽しみ~!!なんては思えない。子供とサッカーしたら肉離れ起こしそうになるし、ちょっとした際にぎっくり腰になりそうになるし、2年前に取り除いて綺麗にした顔のシミもまた以前と変わらないぐらい出てくるし・・・・。歳には逆らえません!!やっぱり若いことに越したことはありません!!

でも誕生日の日ぐらいは”コラ~何回言わせるの!!聞いてる?!・・・などなど一瞬足りとも目を話せないボーイとの生活から開放されたいものです。クリ子とこの日の晩ぐらいは子供達の行動を気にせず、時間を過ごしたい!義両親に子供達は任せて二人で出かけてきました。

この日は友達主催のコンサートに誘われていたので、まずそれを二人で楽しませて頂いて、その後そのコンサート会場から近い 老舗レストランPfarrwirtで食事をしました。ここに隣接されているホイリゲの方は何回か行ったことがあるのですが、レストランの方は一度行ってみたいとずっと思っていたところ。やっと念願が叶いました。

料理はどれも美味しかったですが、でもちょっと期待はずれ。良くも悪くもなく、美味しいけれど至って普通。でも料金はそれなりにするし、老舗レストランならもっとサービスもスマートで教育されてるのかと思ったら、なんともドタバタ。ウィーンの老舗レストランってとっても教育されているから、歩き方とかも音を立てずに来てくれるし、立ち振る舞いもとっても紳士なんですが、ここは何故か、みなとても若い。そしてすごい足音で早足でやってくる。それはオーナーが来ても同じ。こんなんじゃ折角の料理もゆっくりと食べられない!!

もうちょっとゆっくりと静かに食べたかった母ちゃん達はデザートはワインバーに店をかえて食べることにしました。あ~ここはゆったりしてる!!美味しいワインの品揃えに美味しいデザート。うん!!こういう時間を求めていたのよ~!!ってわけで最後は母ちゃんご満悦のお誕生日の晩でした。