二日目の食事

旅に行ったらそこの郷土料理を食べるのも一つの楽しみ。ってな訳で二日目のレストランはここだ!と決めているところがあったのだが、大人気らしく3週間前に予約しなければ、このシーズンここではお料理を頂けないらしい。トホホホホ・・・残念ながら準備不足の為、思い描いていたお料理は頂けず。

IMG_9558.jpgさぁ~どうする・・・小さい村だけにそんなにちゃんとしたお料理を食べられるところが少ない。色んなホテルやレストランを回ってみるも、私達が思うものには出会えず、結局またここに戻ってきました。

IMG_9680.jpgまずは本日のアペリティーフ(食前酒)。Gelber Muskateller。他の白ワインに比べてマスカットの香りの主張があり、ちょっと甘めのワイン。

IMG_9681.jpgそして前菜はこのレストランで作っている作りたてほやほやのヤギのチーズとルッコラのカボチャオイルがけ。普通ヤギのチーズってもっと硬くてパサパサしているのにここのはお豆腐みたいにすっごく柔らかくて、ヤギのミルクくささがなくってほんとお豆腐かパンナコッタみたいなモノを想像させるお料理だった。これってできたてホヤホヤだからできる技なのね。

IMG_9683.jpgメインは前日、お肉だったこともありこの日は私が白身魚とこの地方で取れたカボチャのリゾット。魚は、すごく身が引き締まっていて臭みもくせもなくとても淡白な味わいだった。日本にはない魚なのだが、オーストリアでは川か池に生息する魚らしい。オーストリアに来てからだいぶ経つけれど、このお魚を食べたのは初めて。

IMG_9682.jpgクリ子はマスと旬のお野菜のお料理。脂身がのったおいしいマスでこの旬のお野菜と食べると、マスとお野菜の味のコントラストがあってとっても美味しかったらしい。

IMG_9686.jpgお腹も膨れてきたところでデザート。今が旬のプラムのコンポート入りクレープ。

IMG_9684.jpgそしてデザートにはそれに合うデザートワインを・・・ってなことでBeerenauslese。葡萄が駄目になるぎりぎり前までワイン畑で育て、熟させ摘み取ってできた甘味と風味がとっても高いワイン。

IMG_9685.jpgそしてそれに合うチーズの盛り合わせのお皿も。フランス式に最後に色んなチーズを食べさせてもらいながら、ワインを頂く。普通頂くものは牛からできたチーズだが、ここのはすべてがここで育てられたヤギのチーズ。ヤギのブルーチーズにヤギのクリームチーズ。そしてカボチャの種が練りこんであるチーズ。リンゴのチーズ・・諸々6種類のチーズ。ヤギのチーズってこともあってどれも淡白でデザートには持ってこいだった。もしかして食後には私、普通のチーズよりヤギのチーズの方が好きかも??

IMG_9688.jpgってな訳皆さんもお気づきだとは思いますが、二日続けて同じところに行ってきました。二日続けても行きたいと思えるぐらい味もプレゼンもお店の雰囲気もとってもよくって大満足するレストランでした。もしここらへんに行くことがあれば是非、立ち寄ってみてください。お料理と価格、すべてにバランスの取れたなかなか満足のいくいい レストランです!

歩いて国境越え!

宿泊先で教えてもらった朝のお散歩コース。それはオーストリアとスロベニアとの国境にある山を登って山のてっぺんからこの地方の景色を眺めること。

IMG_9614.jpgなんだか夜更かししてそうな私達に見えるけれど、前の晩は夜の9時半には眠りにつき、朝7時前には起きて、朝食を食べ、チェックアウトをした私達。ホテルで念入りに地図に細かい目印などをいれてもらい、早速朝市から山のてっぺんを目指した。

山のてっぺんには教会があるらしい。でもそこはもうスロベニアの領域。オーストリアはこの教会の手前まで。ここを境にお隣に国、スロベニアに足を踏み見れることになる。スロベニアがEU圏内に入るまでは、ここにお役人がたっていて教会に行こうと思ったらパスポートを見せてからしか入れなかったのだが、今はここには誰も監視人は立っていず、自由にお隣の国にいける。さぁ~歩いて国境越えだ~!

IMG_9615.jpgこれはスロベニア側の国境からみた景色。スロベニア側に来たからといって別になんの変わったこともない。ただ表札がドイツ語からスロベニア語に変わるぐらいかな。

IMG_9624.jpgこの教会の横に展望台があり、ここからオーストリア側とスロベニア側を見ると景色がほんのちょこっと違う。こちらがスロベニアの景色。家などはなく、ほとんどが山に囲まれている。

IMG_9635.jpgそしてこちらがオーストリア側。いっぱいの家が並び、観光地ということもあり開けている感じ。

IMG_9631.jpgだ~れもいないここ。なんだか国境を越えても拍子抜けするぐらい穏やか。2004年まではスロベニアはEU圏ではなかったので、この山を越える時もパスポートの検査や荷物検査みたいなものがあったらしい。

でも私の不思議・・・それは山って広いのに、国境線の全域に昔はお役人さんが立っていたのかなぁ??だけどどうにかすれば簡単にスロベニアからオーストリアに密入国できたんじゃないの?なんて思ってしまうのだが。だって山って色んなルートがあって監視がないところから、簡単にお隣の国に入れそうじゃない?海からの密入国と同じでさ!なんて思うのは私だけなのかしら??

一日目の食事

今回の旅行の目的は綺麗な景色をみる。おいしい物を食べる。そしておいしいワインを飲んで買って帰ること、この3つ。

IMG_9689.jpgじゃあ~早速、おいしい物を食べようではありませんか!ってこの地に着いて一番にしたこと、それが食べるのことだった。っていかに私達が食いしん坊か皆さんこれでお分かりで?

今回はインターネットでレストランの評判をみて、ここだと初めから決めていたところに行ってきました。何より嬉しいのが昼の12時に開店して夜までずっと通しで営業しているレストランなので私達みたいな旅人にとっては何時であろうがおいしい料理が食べられるのが魅力。

IMG_9547.jpgでは早速、アペリティーフ(食前酒)といきますかぁ~。これSchilcher Frizzanteというちょっとロゼに似たもの。Shilcherと名がつく種類のお酒はこの地方にしかない特別の製法で作られたお酒。 お昼過ぎから飲むお酒はなんと優雅なんだろう・・・

IMG_9550.jpgさてさてこの後は何を食べようかねぇ~軽めのコースメニューとかはいかが?ってな訳で軽めのコースメニューを頼んだ私達が一皿目に選んだ前菜がこれ。新鮮なサーモンとイクラのキュウリのマリネ添え。

これ今回の旅行で一番、おいしいと思った一品。サーモンが新鮮でとってもしまっていておいしかった。このサーモンにキューリのマリネ、そしてイクラをのっけて食べると最高。手前にあるソースはドライトマトとパプリカのソース。これもおいしかった。これなら家で作れるゾ!と家にお客様を招待した時に見た目もよくって自分でも作れそうな一品に出会えるととっても嬉しくなる。

IMG_9554.jpgお食事にあわせて次のワイン。今回はこの後、子羊を使った料理を頼んでいたので、ちょっと個性のある重めのワインを頼んだ。こちらがそのワイン。TscheppeのMorillon 2007.これがほんと個性があってちょっと一味違った癖のあるワインでおいしかった。お肉料理にでも負けない白ワイン。

IMG_9552.jpgワインに合わせて、メインは子羊のベーコン巻きに旬のカボチャのリゾット。子羊って癖があってお肉も固めっていうイメージだったのが、ここのお肉はほんとソフトで優しい味で何よりお肉がとっても柔らかくて美味しかった。後で調理法を聞くと、フライパンで表面を焼いたあと、オーブンで蒸し焼きにしているそうな。これは子羊肉があまり好きでない私でも美味しく食べられた一品。

IMG_9557.jpgまだ昼過ぎだったのでこの後はデザートにさせてもらいました。私が頼んだのが、チョコレートムースのケーキと今が旬な栗のアイス、そしてプラムのアイス添え。

IMG_9556.jpgそしてクリ子がリンゴ、洋ナシ、ラズベリーの3つのシャーベット。

どれもお上品な味付けと料理で私達にはとっても快適で最後まで楽しめたそんなコースメニューだった。さぁ、さぁ~次はワイン畑を探索??