Hotel Spirit

ウィーンから車で走ること2時間弱。ウィーンから約120kmの位置にある、今回の温泉で訪れた街Sarvarまではウィーンから高速に乗り、そのままショプロンを通り越し、後は県道をひたすらまっすぐ走っていくと辿りつけるという、運転者にとっても心地よいコース。

今回の旅行でお世話になったのがこちらのホテル。知り合いの方から、ここの温泉が言いと聞いていたので、今回仕事で疲れているクリ子へ、体を休めてもらいたいと思い、ここを予約した。

何が良いってヨーロッパにしては37、38度の温泉があること。そして毎晩、温泉の閉館時間の後、一回全部お湯を抜き、浴槽をすべて洗い流し、朝に新しいお湯を貯めている為、絶えず新しいお湯につかれるのがいい。

残念ながら温泉の中の写真はないが、(温泉の中までカメラを持っていくという行動がすでにしんどかった。でも写真を撮ってるお客さんもちらほらいた。それもヨーロッパ人ばかり・・・)色んな温泉があり、気分に合わせて色んな温泉に浸かることができる。

そして私達日本人にとって嬉しいのは、お湯が柔らかいこと。オーストリアの水はアルプスからの水なので、硬水だ。それはお水を飲んだ時だけではなく、お風呂に入っている時もそうなのだが、お風呂に入ると体がヒリヒリするぐらい水が硬い。

それがここの温泉はお湯が日本の温泉性質にとてもよく似ていて心地よい。すごく大きい敷地なので、一つ一つがゆったりとしていて、本当にリラックスには持ってこいなところ。時間を忘れてゆっくり~とお湯に浸かり、ちょっと疲れたなぁ~と思えば、ホテル側が用意してくれたガウンを着て、バーでフレッシュジュースを飲んだり、その後はちょっとリラックスチェアーやベットでお昼寝したり、温泉のあらゆるところに、新しいフカフカの綺麗なバスタオルが用意してあるので、お湯から上がる度に新しいバスタオルが使えるのも嬉しい。

クリ子から折角ここにきたのだから、時間を忘れてリラックスする為に時計を見るのはやめよ~と言われ、本当その通り、一度時計を見なくなると、後は時間を忘れたようにボ~とできる自分がそこにはいた。

毎日お世話になりました

旅の間、ずっとお世話になったのが、ホテルの中に入ってるお手軽レストラン。

ホテルにはもう一つレストランがあり、そちらでは毎晩、コースメニューが食べられるようになっているのだが、私達は毎日、コースメニューっていうのはお腹を壊してしまいそうなので、ホテル側に断り、このお手軽居酒屋のようなレストランでお食事を頂きました。

と言っても料理人は両方のレストランとも同じなので、味はどちらも変わらない。ただメニューが違うだけ。このお手軽レストランの方にはどちらかというと、繊細な料理というより、一品でお腹が膨れるようなお料理が多かった。

さむ~い山を歩いた後は、フォークとナイフでお上品に食べるちょこちょこした料理より、こういうがっつりしたお料理の方が体が欲しているようで、毎日、かなりのカロリーのものを食べた。

そして飲み物もビールに始まり、ワイン、そして寝る前の気付け薬のようにホットワインを飲み、後はベットで就寝。なんたって私達がとってる部屋はこのレストランから歩いて1分だからね。

思う存分食べて、思う存分寝たこの旅行。これで体もエネルギーを蓄え、2010年を元気やっていけそうだ!

マイナス14度の散歩

今回の旅行の間で、晴天になったのは旅最終日だけ。朝起きると、カーテン越しに空が真っ青に晴れているのが伺える。

こんな日は朝イチのホテルの朝食でベーコンエッグとパンと果物をお腹に詰め込んで、栄養補給をいっぱいして、さぁ~この日を待ってました!と言わんばかりにスキップをしながら山へ向かう。

山は新雪で真っ白。ふっわふわの雪に一番に足跡をつけるのが快感なのよねぇ~。

前日に続き、この日もまたちょいと山をお散歩。標高1300メートルの地点まで車で行き、頂上まで目指すというもの。今回選んだコースは、雪山ということもあり、夏には車でこの道を通るということができる、比較的広めの安定した道。

風一つない晴天で本当に気持ちいいのだが、気のせいか顔が真っ赤に寒さでバリバリに焼けてしまっているような気がする。

歩いていると暑くなってきて、手袋や帽子を脱ぎたくなるけれど、外気はこの時点でマイナスの14度前後。そら、顔もバリバリになりますわい!

でもそんなことも気にならないぐらい、山を歩くのが爽快!なんたってどこを見てもすごく綺麗なんだもん!

空気もめちゃくちゃ綺麗だし、私達以外には誰もいないここはとっても静かで、自然の美しさだけが自分に入ってくる、こんな贅沢なことってない。

頂上まではおよそ一時間半。頂上に近づくにつれて、スキーのゲレンデが見えてくる。そう、ここはスキー場の裏側の山から登り、最後はスキー場にたどりつくというコース。

頂上までたどりついた達成感とここから見える景色に見とれ、頂上にあるフュッテのベランダで、景色を見ながら頂いたお団子スープは格別だった。だけそその後に飲んだホットワインは標高2000メートル近くでは、酔いが早く、最後まで飲めなかったっけ??

だけど本当に素敵な景色と天気に恵まれました!面白かったのは、頂上から下りる時、行きと同じ道を使ったのだが、帰る頃には、行きには一つもついていなかった、動物の足跡がいっぱいついていた。足跡をみながら、これはウサギかな?これは鹿かな??なんて想像するのも、なかなか楽しい~!約8キロのコース。自然を満喫させて頂きました!