私の名前は寧々!

私の名前はねね。1月4日生まれのまだ3ヶ月ちょいの女の子。

体を動かすのが大好きで、今から歩く練習をしているのよ~!ほら、支えてもらわなくちゃまだ歩けないけど、ちゃんと立てるんだよ!それからねぇ・・・支えてもらったらオイッチニ、オイッチニって左足、右足・・って一歩一歩前に歩けるんだよ。

今日はね、暑かったらワンピース着せてもらったの。ほら、女の子に見えるでしょ?

でもね、ウィーンに住む気の早いおばさん達がね、私がお腹にいる間にまだ性別もわからないのに、洋服を用意してくれたの。これはね、目がブル~なクリ叔父ちゃんが選んでくれた服なんだけどね、これ着たら、私、男の子みたいに見えちゃうのよ~。ひどいでしょ!

あら、でも不思議、ほんと男の子みたいに見えるわ!髪が薄いからかなぁ・・・

今度からウィーンの叔父ちゃん達に女子らしい服頼まなくっちゃ!!

復活祭

日本から帰ってきた翌日はZ家でイースターパーティーが開催された。

前日の夕方にウィーンに着いた私にとってはなかなかハードなパーティーだったけれど、私の帰りをみんなが待ってくれていて、私の帰国に合わせてパーティーを開いてくれるとなるといかない訳にはいかない。

この日は朝早くから荷物を解き、片付けを済ませてから、午前中のうちに私達が2年ほど近く前に買った土地の手入れにブルゲンランド州まで車を走らせ、お昼はロニーとカーリンとレストランで食事をし、ホッと落ち着く間もなくウィーンに戻り、今度はクリ子のお婆ちゃんを拾いにいき、そしてその足でクリ子の実家へ・・・・

私達がお婆ちゃんを迎えに行くとお婆ちゃんの嬉しそうなこと・・・車の止めてあるところまで、お婆ちゃんを真中にして左手にはクリ子、そして右手には私と、3人で手をつないでお話しながら歩く。お婆ちゃんの幸せそうな顔を見ると、こっちまで幸せになる。

この日は天気が良かったこともあり、お庭でちょっとしたお茶を。この一週間ほどウィーンでは晴れの日が続き、気温も25度近くあるそうな。

結局、この日は朝から晩まで外に出っ放しで、体を休めることはできなかったけれど、みんなの元気そうな顔がみれてよかった。

さぁ~イースターも終わったし、これで本格的にウィーンにも春の訪れだ!

関係

先週の金曜日に突然、クリ子のお母さんである義母から私に電話があった。”Oyumiche~n、確かアナタの誕生日って今度の月曜日だったよね?!私達、アナタをお食事に招待したいんだけど、この週末いつか時間空いてない?”

“そんなのいいよ~だって今度イースターの時にも会うし・・・”と答えのだが、お母さんはそれでもお母さん、お父さん、そして私、クリ子と4人でご飯を食べに行きたいと言う。

一緒に食べに行くことよりも、こうやって誘ってくれるだけでも私はすごく嬉しかったし、気持ちが救われた。

分かってるんだ。ここに込められてる義母の気持ちを。この最近、私の心が義母、そしてあの家族からちょいと離れて、孤独なことを。だからあえてお父さんとお母さんの4人だけでゆっくりとお祝いしましょうってことになったのだと。

いい歳して、人に甘えるな!と言われそうだが、いつも突っ張って生きてるだけに、どこか甘えられるところが欲しいのは正直なところ。だけど私の今にはそれはない。クリ子以外、甘えられる存在というのはなかった。でもクリ子とは夫婦。やっぱり甘えるところあれば、彼を支えなくてはいけないところももちろんある為、母と子という風な甘え方はできない。

だけどさすが4人、子供を育てたことのことはある。あのお母さんはちゃんと私のことを見てくれていたのだ。あのお母さんの言葉に傷付くことも多々だが、だけどこうやって私のことを娘のように心配してくれ、私の為に時間を割いてくれようとする彼女の母としての思いやりに触れただけで私は心細さや、不安がだいぶ緩んだ。

Oyumichenの食べたいもの、そしてお店を言ってくれたら私達そこに行くから・・・・なんて言葉をお父さんとお母さんに頂き、結局、私の大好きなお父さんとお母さんの家の近くにあるギリシャ料理を私はお願いした。

いつもなら、嫁、そしてやはりよそ者としてクリ子の兄弟に気を遣い、ほとんど話しに口出ししないで聞く側なのだが、今回はいつもの家族会などで話す内容とは違う視点で色んな話をみんなでして盛り上がって・・・本当に嬉しかった。

お父さん、お母さん、私いつもZ家の子供達の輪には入りきれなくて、寂しくってどこか居場所がない思いをしてきたけれど、私はアナタ達の嫁だけど、それでも私のことちゃんと娘として認めてくれてるんだね。ありがとう!

大人数でいると私なんて出る幕もなく、いつもチョコンと座ってるだけで辛いけれど、でも今回、こんな風にして私のことを大切に想っていてくれる気持ちがよく伝わってきて私、すごく気持ちが救われた。ありがとう!!

最後にいつも他の兄弟の目もあるので決してできないが、今回はお父さんとお母さんの真中でお誕生日の記念写真を撮らせてもらいました。

クリ子のお父さん、お母さん、こうやって私のことを気にかけてくれてありがとう!本当に嬉しかった! By 娘より