この一週間ほどウィーンはとても暖かくてもう春がそこまで来てるのを感じます。・・・とは言え、まだ2月に入ったばかり。また寒い日もやってくるんでしょうが、外がちょっと春らしくなると気分もワクワクしてくるもんです。
さて小チビが産まれてきて早いもので10日が経ちました。ちょっとずつ我が家の生活リズムもできてきて、少しずつ家の中も落ち着いてきました。今回の出産、申し分のない安産で母ちゃん、体力をあまり使わなくてよかったせいか産後の回復もルーべの時に比べて早いような気がします。
小チビは思ったより頭も体も大きかった為、母体にかかる負担を減らす為に出産予定日を待たずして一週間前に出してしまおう~と主治医の先生に言われて、1月22日の朝に今回もルーべの時同様”ひまし油”を飲みました。ルーべの時は飲んだ時期がちょっと早すぎた為、何の効果もなかったのですが、今回は妊娠39週目に入ってからの”ひまし油”なので効果はありそう・・・っていうのが母ちゃんの予想。”ひまし油”だけ飲むととってもまずいらしいのですが、我が主治医はスペシャルレシピとして”ひまし油60ml ”にコニャック(我が家にはコニャックはなかったのでラム酒)と牛乳と蜂蜜をブレンドしたものを飲むように勧められたのですが、これかなり美味しいです。もっと飲んでもいいぐらい!!お酒まで飲むの??なんてびっくりされる方もおられると思いますが、出産日にちょこっとお酒を飲んでリラックスするのはこちらではいいとされているので、陣痛がきたりしたらまずはリラックスして赤ワインなんかを飲みなさいと勧めるお医者さんもいるぐらい。
さて飲んで5時間経ってもなんの変化がなく、やっと昼の3時ぐらいになってお腹を壊しだしたものも陣痛はこず。夕方の6時まで経っても陣痛がこなければアニーのところに預けているルーべを迎えにいこう・・・と後もう少しでルーべ迎えにいくから・・・とアニーに電話した直後に、あれ?今パツンっていった??あれ、羊水みたいなのがちょろっと出た???こりゃ様子が変わってきたゾ!すぐさまクリ子に電話して仕事から帰ってきてもらうようにして、アニーに今からやっぱり病院に行くと電話し終わったら、あら・・・急に陣痛が・・・それもいきなり5分おき。
会社から家まで10分で通える距離のクリ子。急いで帰ってきてくれてそのまま病院に入ったのが夕方の6時15分。前回の時もそうなんですが、最後の最後に産むという時まであまり陣痛の痛さがない母ちゃん。病院について・・・あの~羊水がちょろって出て、陣痛が今2,3分おきに来るんですが・・・。もう主治医の先生には電話してこっちに向かうように手配してあるんで、入院宜しくお願いします~!!なんてインフォのところでニコニコしながら言ったら、助産婦さんが”ヤッホ~!!産まれるねぇ~!!”なんて和やかな雰囲気で会話して、一人の助産婦さんが”とりあえず陣痛室で陣痛の波を図りましょう”・・となったのですが、”いや、その前に子宮口の開き具合を見てみましょう~!!”と言われて見てもらったら、”子宮口8センチ開いてます。こりゃ陣痛室でゆっくりしてる場合じゃないよ、アナタ、分娩室まで走れる??”
”ハ~??今走れっていいました??” 走れって・・・なんてこと言うんだこの助産婦。もしこの助産婦が私の担当だったらかなり不安だよ・・・なんて思っていたら的中!!最後までこの助産婦でした・・・母ちゃん。(笑)その後、分娩室に急いで入ったのが6時半。その後主治医の先生が分娩室に到着して、先生に”ごめんねぇ・・・今晩花の金曜日だから用事あったんじゃありません??大丈夫でした??” ”マニュキュアの予約入れていたけれど、明日に来てもらうことにしたから大丈夫よ~!!”なんて会話をしながら出産の用意を先生がしてくださって、新米助産婦・・・主治医の先生の言うことも聞かず、クリ子には入院手続きをとりあえず早くしてきて・・・!と言ってくる。主治医の先生は前回同様、産まれてくるの早いと思うから、入院手続きは出産後に・・・なんて言った下さったのですが、いや、先してきて下さい・・・と食い下がらない助産婦。それを聞いて主治医の先生は”とりあえず携帯持って走って行って来て~!!なんて言われてバタバタする中、入院手続きに行ったクリ子。
その3分後・・やっぱりもう間に合わない・・・やっぱり今すぐ帰ってきて~!!!もう産まれてしまうよ~!!”と先生が電話してくださり、また走って帰ってきたクリ子。そしてそのまま踏ん張ること20分。7時には元気な赤ちゃんが産まれていました。病院に着いてから一時間足らずでの出産。もう何がなんだかすべてが目まぐるしく動いて、気づけばアッという間に産まれてきてくれた我が子。
教え子のお母さんが凄腕の産婦人科医で、その先生に今回出張出産のお願いをして挑んだ出産。結局助産婦は何もせず・・・産まれてきて赤ちゃんを見て、”大きな赤ちゃん!早く体重と頭の大きさを測りたいわ!先生、今測ってもいいかしら??”なんて間抜けなことを聞いている助産婦。”その前にいっぱいやることがあるでしょ!測るのはあと!!” となんとももう呆れて何も言えなくなる私達。この主治医の先生がいなかったら今回の出産はここまですんなりと安産で生むことができなかった・・・!!4回の妊娠生活のすべてを見てきて下さった先生だけに、今回は本当に側についていて下さって心強かったし嬉しかった!!!先生ありがとう~!!それにしても間抜けな助産婦よ!!もっと実習つんでこい~!!!!