もうすぐピカピカ一年生

春らしい日がウィーンにも少しずつやってきているこの一週間ほどですが、春と言えば日本では入学式の季節。7月生まれのルーべはウィーンでは一足先に去年の9月から小学校一年生になりましたが、日本では今月幼稚園を卒園したばかり。

・・という訳で日本大使館に半年前から頼んでおいた来年度の小学一年生の教科書を大使館に取りに行ってきました。

20歳までオーストリアと日本の両方の国籍を持つルーべとスカイはこうやってウィーンに住んでいても日本の教育が受けられるように申請すれば、無料で教科書が配布されるのです。

母ちゃんの記憶ではもっと一年生の教科書は多いものと思い、車で取りに行ったら、たったの7冊だけでした。え?!こんなに少なかったっけ??でも日本のカラフルな教科書にルーべは釘付け。寝る前に教科書を見て、1ページ読んでから寝るルーべ。いつまで教科書に興味を持ってくれるかわからないけれど、なかなかいい感じ。国語力だけ頑張って夏までにつければ、日本に一時帰国した時にどうにか日本の学校に体験入学できるかな?!

 

謝肉祭 2019

一ヶ月以上も引きずっていた風邪もやっと治って、やっと体調も落ち着いてきたこの最近。あら?気づけばもう3月も半ば?!こんなことしているうちにアッと夏が来てしまうのかと思うと怖すぎる・・・・。毎日の日常に追われて、それをこなしたらもう夜。そんな毎日だけどそれでも充実してるからいいっか?!

さて先週Faschingがありました。Faschingとは謝肉祭のことでカトリックや西方教会の文化圏で四旬節の前に行われるお祭りのこと。子供達はこの日はみんな仮装して幼稚園や学校に登校します。

毎年このお祭りの為に衣装を買うのもなかなか馬鹿にならないので、今年はお友達から貸してもらった衣装や親戚のお古を頂いたもので仮装しました。ルーべのお題は魔法使い。自分で作った仮面と頂き物のマントで彼なりに変装。

・・・とおもいきや仮面は目の位置が合わなかったらしく、前が見えな~いと仮面を取ってしまってこれじゃ魔法使いか何かわからないけど、ま!良しとしよう~!!(本当は帽子もあったのに、嫌だと被ってくれなかったルーべ)

こちらはなりきりお化け~!!ルーべの友達のフェリックスから衣装を借りて、それだけで嬉しいスカイ。もう一日中この衣装で過ごすもんだから、母ちゃん汚さないか心配~。

この日は幼稚園でも学校でもお母さんたちがケーキやお菓子を事前に先生や保護者と打ち合わせして持ち寄りで用意するで、登校してクラスに入った子供達の目の前にはパラダイスのような世界。みんなの協力があってのお祭り。子供達がこの日一日楽しく過ごせたのは色んな人達の思いやりや優しさがあってのもの。子供達のこの笑顔をみると親としては感謝の気持ちしかありません。

 

 

どうやったら心に響くか?

昔は自分のことで苦しみもがき悪戦苦闘してきましたが、今は子育てに悪戦苦闘。独りの時はなんでこんなに人生って大変なんだ!いつも何事も上手くいかない自分に腹立ててましたが、今はその時には想像できなかった子育ての大変さにぶち当たってます。

もっぱらの悩みは上の6歳の兄さんルーべ。昔からソーシャル面で何かと問題があったんですが、小学校に入るまではおっとりした優しい友達に囲まれて、ちょこちょこと先生に注意されることはあってもさほど問題も起こさずやってきたのですが、小学校はそうはいかない。

オーストリアでは早生まれにあたるルーべは体格もどちらかというと他の子より一回り小さく、口もたたない。遊びで言葉でからかわれるとそのまま真に受けて、腹をたてるが、”違う!!”とだけは言えるものの、その後は怒りの方が大きくて、言葉にならない。そしてからかうことをやめない子に最後には手が出てしまう。これだけじゃなくてまだまだ問題はちょこちょことあるのですが、負けん気の強いルーべは遊びの中でたまにふざけて批判されることが許せないし、聞き流せない。そうして寛容になれない。

どちらかというと自分が一番。だから人に譲ることもなかなかできない。もう少し回りの人達がどう思っているか?どうしてあげたら人は喜んでくれるかな?っという心配りがない。気が合う子とは仲良く遊べるが、気が合わないとこれが大変。

毎日のように学校で男の子とやりあってくる。この3ヶ月ほど機会があるごとにルーべと話し合い、時には涙で枕を流しながら寝るルーべ。頭ではわかっていても、なかなか行動では直せない。それはきっと心でわかってないから。

どうしたら心に響くのかと、母ちゃん試行錯誤しながら、この手あの手でルーべの心に話かけるがまだ希望の兆しはみられない。先生もお手上げ状態。でも駄目なものは駄目。今のうちに直さなければ大きくなるにつれて問題は大きくなっていく。

夏に日本に帰って、3週間ほど日本の公立小学校に通うことを夢みて、毎朝公文の国語を頑張って勉強してから学校に行っているルーべ。でもこの調子じゃ日本の小学校に体験入学は母ちゃん、させてあげられないよ・・・。

スカイにはいつもどんな時も優しく、甲斐甲斐しく面倒をみてくれるルーべ。幼稚園に一緒にお迎えに行ったら、スカイの着替えを手伝ってやったり、荷物を持ってやったり・・・。この優しさがどんな子にも向けられるといいのですが・・・。母ちゃんとルーべの試練はまだまだ続く・・・。