Kaffesiederballの裏側

デビュタントやオペラ歌手、政治家や角界の人達が華やかに舞台に華を添える裏側は、7000人もの人達がこの舞踏会に足を運んだ。

王宮は広いとは言えども、7000人の人が世界各国から集まっていると考えると、すごい人口密度だ。

オーストリア人にとってはこの時期、どこでも開催される舞踏会だが、たとえばお隣ドイツやイタリア、スイス・・・・舞踏会というものはない。

だから世界各国からこの舞踏会の為だけにホテルを取って、ウィーンに足を運ぶ人達が沢山いる。そう思うのと私達は恵まれているのだろう・・・・。

そんな舞踏会は踊るのが目的というより、雰囲気を楽しむっていう人がほとんどかな?だって7000人の人もがこの場にいるってことは、どんなけ踊るホールが用意してあっても、それでもぎゅうぎゅう詰めだもん。

だからちょっと踊っては一緒に来たお友達や知り合いとちょっとしたものやワインを飲みながら、その場を楽しんで、また気が向いたらちょこっと踊るっていうのが、一般的かな?

まぁ~クリ子の叔父、エアリッヒみたいに踊るのが目的で、会場に行くのも夜中12時過ぎ・・・みんなが帰り出す夜中の1時ごろから踊り出して、舞踏会が終わる朝4、5時まで踊り続けるっていう人もいるけれど、私達には無理かな。

21時に始まる舞踏会も朝方1,2時頃になれば、体力も足も痛くなり疲れてくるので、帰りだすっていうのがほとんどなので、実際踊ってる時間なんてほんのわずか。

それでも年に何度かは舞踏会を訪れたくなるのは、現実から離れた華やかな世界に自分自身を置くことができるからだろう・・・。

Kaffesiederball 2010

今年も舞踏会の季節がやってきている。毎年、2つぐらいを目処に舞踏会に出ることにしているのだが、今年はまず一発目、クリ子が行きたいと言っていたKaffesiederball。

クリ子は学生の頃にこのバルには参加したことがあるようで、とても気に入っていて、また久しぶりに行きたいなぁ~なんて言っていたのだが、週末でない限り、次の日の仕事のことを考えるとちょっと辛いので、行けないでいたバル。でもKaffesiederballの評判は私自身、毎年色んな人から聞いていたので、この日を楽しみにしていた。

評判どおりこの舞踏会、かなりいい。王宮で開催されるのだが、去年、同じく王宮で開催されたJuristenballに参加した時との満足度が全然違う。

まず舞踏会で演奏してくれるオケが国立オペラ座のオケなので(ということはウィーンフィルってわけです)演奏がいい。やっぱりさすがでした。それに合わせて踊るのがなんと心地よいこと・・・。

そしてその他にもオペラ歌手が要所で歌ってくれたりして、聴かせてくれる。

そしてデビュタントのクオリティーもかなりのものだった。毎年、色んなバルに訪れているけれど、ここまでデビュタント全体の質がいいのを見るのは初めてかも。(自分達で撮った映像なので、あまり綺麗ではありませんが、舞踏会の様子が見たい方はプレーをクリックしてください。)

全体的にすべての質が他の私が知っているバルよりよかったし、(もちろん上があることも知っている)全体的に品があって、とても素敵なバルだった。

来年も是非、この舞踏会に参加しよう~とクリ子と家に帰る道中で約束したのでありました。明日はこの舞台裏版?!

Ristorante Arcadia

先日、気分転換に食べに行ったレストランArcadia. 何年も前から気に入って通っているイタリアンレストランなのだが、今回はなんと半年以上ぶり?

フォルクスオーパーから50メートルのところにあり、うちの家からも歩いていける距離なので、イタリアンが食べたくなったら、散歩がてらフラフラと歩いて食べにいくのが私達流。

ほんとこじんまりした小さいお店で、イタリア人だけで経営しているなんともアットホームなお店。どちらかというと南イタリアを思い出させるようなそんな温かさと、料理が出てくる。

夕方の16時から24時までずっと開いているということもあってとっても使いやすいレストラン。フォルクスオーパーでオペレッタを見た後なんかにもちょいと寄っても、気さくで美味しいお料理が頂ける。

決してメニューが多いわけではないんだけれど、魚介類が充実しているのと、頼めばお客の要望に応えて、メニューにない料理なんかもだしてくれる。今回は前菜に牛肉のカルパッチョ。見かけは大したことない盛り付けなんだけど、食べるとジューシーなお肉と、ルッコラとチーズの相性が最高。こんななんの変哲もない前菜なんだけど、お店によって全然味が違うから不思議。

そしてコニャックで香りづけされたトマトスープ。

そしてお料理に合わせて、今回はこの赤ワインを選んでみました。そんなにふか~い味わいではないんだけど、まろやかで丸く調和が取れていてとっても飲みやすい赤ワイン。

このお店は手作りパスタを出してくれるレストランでもあるんだけど、今回はパスタな気分ではなかったので、メイン料理として牛のステーキとポルチーニ茸、ホワイトソースがけ。このお肉、オーストリアには珍しく脂が良く乗った美味しいお肉だった。

そしてもう一品、ブランチーノという地中海でしか取れないらしいお魚。黒鯛に似たお味。ここのお魚はいつも新鮮でとっても美味しいんだよな~。その新鮮さにいつもびっくりさせられる。

そして付け合せのジャガイモと温野菜。こんなほんと大したことない料理なのに、なんか普通のイタリアレストランと一味違うんだよなぁ・・・。なんでなんだろう??素材のうまみを上手に引き出して、シンプルなんだけど、どれも一味、二味違う。

この後、食後にお口直し?にマティーニを飲んで今回は退散。やっぱり美味しい食べ物は人を幸せにする!