Badenの街並み

昨日、あんな記事を書いたもののどんな記事を、そして写真を載せればいいのかまだわからないでいます。でも地震が起こってから色々な心の変化がありました。最初の数日は主人と私の捉え方に隔たりがあり、オーストリア人から見た今回の震災、日本人からみた今回の震災・・・当たり前と言えばそうなのですが、これが外国人と結婚したということか・・・と彼の言い分も理解できるが為に悩みました。でも日が経つごとに彼自身の考えが少しずつ変わってき、今では日本の復興、そして未来へ彼は夢を持っています。ニュースを聞く度に一進一退する状態に沈む私の心を救おうと、彼は一生懸命でいてくれます。彼の支えがなくては、このブログもこうやって書いてはいないでしょう・・・。

彼が私に”元気にな~れ!笑え!!”という願いを込めて週末、気分転換に色んなところに連れて行ってくれました。彼の思いを無駄にしない為にも、私は笑い、彼との生活を大切にしていきたいと思っています。そしてその記録をこのブログで伝えさせて頂ければと思っています。彼はいつも言います。”笑え!!”と。”笑うことはみんなを幸せにするし、力を与えると!”

って前置きがくどくなってしまいましたが、昨日、クリ子が連れていってくれたBadenの街並みを載せて頂きますね。私達がバーテンに来るのは5年ぶり。前は温泉保養地ということもあり、ちょくちょく温泉に入りにきてたのですが、今は新しくできた違う温泉に行くようになり、Badenからは足が遠のいていました。

昔、Badenは皇帝や皇族の保養地ってこともあった為、ここは皇族と縁深い街で、その面影が今でも残っています。

街自体の歴史も古く、ちょっとした小道や家の作りがとっても品があって素敵です。煌びやかというより、どちらかというとこじんまりした中に優しさがあります。ここはベートーヴェンが交響曲9番のほとんどを書いたといわれる家。

この街にはカジノがあり、クリ子も昔何度かここで賭けをしたらしい。

そしてカジノの後ろにはこの温泉保養地用の公園が広がっています。この公園が段差や遠近法が使ってあってかなり素敵。何故写真に収めなかったのかは不明。

小さな街で、2時間もあれば全部街並みを見れてしまうようなところですが、なんだかホッとさせてくれて、人を穏やかにさせてくれます。もし皆さんも機会があれば、ウィーンからも近いので是非足を延ばしてみてください。

ウィーンの夜

クリ子とこうやって夜のウィーンの街をゆっくり散策するのって何年ぶりだろう??いつ見ても変わらない安心する風景がそこにはあるから、私はウィーンの街が好き。

店が閉まった後の人気が少ない街を見て回るのが好きな私達。今回もショッテントーアからオペラ座、そしてシュベーデンプラッツまでの細い道を2時間かけて散歩した。この日の晩は気温マイナス4度。ウィーンでは大したことない気温なのだが、風がきつい為、耳が千切れそうなほど寒い。クリスマス市が終わった後の市庁舎。なんの飾り気もない風景だけど、私はかえってこの方が好き。

もちろんのことながら、こんなに風がきついのに国会議事堂はびくともしない凛としたこの佇まいがなんとも男性的。

そして国会議事堂のはす向かいにあるのが王宮。クリスマスの25日の夜に王宮を散歩してる人ってほとんどいないのかと思っていたけれど、この寒さの中わたし達の様に散歩をしてる人達が何人かもいたのにはビックリ。

今日は王宮の中で何か催しものがあるのかな??それともクリスマスの日は王宮の中も静かなのかな??

だんだん街の中心に行くに連れて、クリスマスのイルミネーションがお目見えしてくる。

ここ数年、グラーベン通りはこの飾り。いつもこの風とこの重さによく電線がもっているものだなぁ・・・と関心。これが切れたという話は聞いたことがないので、一応大丈夫なのでしょう・・・。

そしてシュテファン大聖堂からシュベーデンプラッツまでの道も、この数年この飾り。シュベーデンプラッツの方はどちらかというと若者のお店やバーなんかも増えてくるので、イルミネーションもかなり派手め。

この後、まだまだ色んな小道を通って、色んなショーウィンドーを見たり、建物の彫刻をみたり、教会でオルガンの演奏会を聴いたり・・・・とても寒い夜だったけれど、何の目的も持たず街を散策するのはやっぱり楽しい!

クリスマス市 (Schloss Hof)

お城の庭園を楽しんだ後は本来の目的、ここでやっているクリスマス市を見てきました。お城の敷地内の色んなところにこじんまりとやっているここのクリスマス市。

華やかさはないけれど、とてもかわいらしい手作り感が溢れる温かいクリスマス市。

お城の中庭でもホットワインを売っているお店、帽子を売っているお店、何軒かのお店が並んでいました。その中庭でマイナス9度という中、合唱団がクリスマスソングを歌ってくれ、クリスマスモードが一気に盛り上がりをみせていました。

このなんとも素朴なクリスマス市、ウィーンにはないまたよさを持っていてこれもこれでなかなか楽しいです。

そしてウィーンでは見たことがなかったアーモンドのお菓子の実践販売。

銅版のボールの中にアーモンドを入れ、乾煎りしてその上にお砂糖をこれでもか?ってぐらいかけてはひたすら木の棒でかき混ぜる。これをなんども繰り返しして作ったアーモンドのお菓子は、クリスマス市を見ながら食べるのにもってこい!

そしてこちらの実践販売は、練った生地を鉄の棒に巻きつけてくるくる回しながら焼いたもの。さてこれなんでしょう・・・。

答えはこちら。バームクーヘン。このスペルからも分かるようにバームクーヘンはドイツ発祥のものですが、日本で売ってるバームクーヘンとはカタチも味も違います。

そして私達が食べたのが、ワッフル。寒いところに行くと何故か揚げたドーナッツや甘い揚げ菓子が食べたくなる私。でもここでは揚げた甘いお菓子は売っていなかったので、ワッフルに。それもトッピングはカロリー満点の生クリームにタマゴリキュールがけ。こんなん美味しいの?なんて思ったけれど、ウィーンのクリスマス市ではなかなかみかけないものだったので、頼んでみたのですが、これがとっても美味しかった!冷凍庫の中にいるようなところで食べてるんだから、きっとカロリーもすぐ消化されるよね?!

これとホットワインを飲んで、体を温めて、さぁ~もうちょっとだけクリスマス市を見てかえるよ!なんて思っていたのですが、モコモコブーツを履いてきたのに、それでも足先が冷たくて千切れそうなほど痛くなってきたので、ここで私達は退散・・。家に帰ってお風呂にでも入ろ~っと!!