こんな時だからこそ・・・

先週のピクニック日和から一転今週は本当に寒いです。今も雪が舞っていて気温も最高気温4度。子供たちも外出規制2週間目に入り、少しずつモチベーションが下がってきて、何か気分転換できることを一生懸命探す母ちゃん。

世界中が今、苦しくてみんなが我慢を強いられている状況の中にあってお祝い事をする気分にはならないのが本当のところですが、一昨日誕生日を迎えた母ちゃん。子供たちのテンション、そして母ちゃん自身のテンションを上げる為に家族でちょこっとパーティーをしました。

本当はケーキなんかも焼きたかったのですが、この数日情緒不安定になっているスカイ。ちょっとしたことですぐに泣きだすので、色々と用事を中断されケーキも焼く気持ちの余裕がなかったので、あるものでストレスを貯めずみんなが楽しめるお気楽パーティー。

ルーべが母ちゃんの為に王冠を作ってくれたのですが、これがなかなかの大作。音符の書いてある譜面の要らない紙を使って冠を作ってくれ、目や耳、ビーズでできた宝石なんかもついてます。母ちゃんが被るとインデアンみたいになっちゃったけれど、彼のアイデアが詰まったこの冠は母ちゃんの宝物。

花屋もケーキ屋さんもレストランも生活の必需品にならないものはすべてクローズしている今、くり子に”どこもお店閉まってるし、僕仕事もあって夜にしか帰ってこないからケーキも焼けないし、今回は何にもしなくていいよね?!この騒動が収まったから一緒にレストランにご飯にでも食べにいこう~!!”と言われてしまったのですが、ずっと家を出ていない母ちゃんと子供たち。外も一気に寒くなり気分が沈んできているこの時に僕、何にもしないからね!って言われたら悲しくなるもの。

それでも何か妻を喜ばせるサプライズを考えるのがスマートな男性じゃないのか?スーパーにだって有名どころのシャンパンも売ってるし、気持ちさえあれば何かできるだろ!!と思うのですが、それを提案するのも返って虚しいので、母ちゃん、こんな時にでもオンラインで花束を買えるところを探して頼みました。届いたのは写真とは大違いの赤いバラが6本だけの花束。え?!これで50ユーロ??こんな時だからこそ値段を吊り上げて儲ける人はもちろん出てくるもので、母ちゃん本当ならこのバラ一本2.5ユーロでどこの花屋でも売っていて高くても20ユーロで買うことができる花束をみて悲しくなり、悔しいので庭でブーケにできそうな葉物を採ってきて自分なりにブーケにしました。

母ちゃんのテーマはストレスを貯めず、やりすぎず、こんな時だからこそ気分をあげて楽しむ、そんなお祝い。自分で花束作って、冷蔵庫とにらめっこして自分でできそうな簡単なものを作って主役なのに自分で一人で用意する・・・やっぱり感?!は消えませんがそれでもいいんです。ケーキは以前頂き物で頂いたケーキなんですが、食べきれずに残った分を冷凍しておいたものを解凍してみんなで少しずつ切り分けたもので済ませました。

終わりよければすべて良し!!子供たちが喜んでくれたから・・・そしてくり子が嬉しそうだったから・・・そう、こんな時だからこそ家族がみんなストレスを貯めず笑顔でいてくれることが一番のプレゼント。家族のモチベーションが少し上がったそんなパーティー。これで完結!!!(笑)

こんな中でも春らしく・・・

外出規制の措置が採られてから一週間が経ち、この一週間家の敷地から一歩も出てない母ちゃんと子供たち二人。先日の金曜日、この外出規制が4月13日まで延長されると決まって気の遠くなりそうな母ちゃん。

色々な規制がかかっている今回の措置。基本的にどうしても出なくちゃいけない用事がない限り外には出てはならないし、同居している者以外は家族であっても会うことは禁止されているので、この一ヶ月我が家に住む4人以外人に会うことはできない。外にも出かけらない。

くり子はやらなくちゃいけない仕事をいいことに会社に朝早く行って、早く帰って来ると言いつつもそんなことを言った覚えはない!と言わんばかりに遅くに家に帰ってくる生活。この先一体どうなるのか?と不安でいっぱいだった母ちゃんですが、意外や意外!!子供たちが協力し合って二人で仲良く遊んでくれて、ルーべは学校から出されている毎日の勉強も彼なりのペースでしっかりとこなし母ちゃんビックリ!!これがあと3週間も続くと子供たちはどうなっていくのかわかりませんが、この一週間は本当に子供に救われた母ちゃん。

お天気がいい日が多かったこともあって昼からは子供たちと庭で毎日4時間、サッカーをしたりトランポリンで遊んだり、ピクニック気分でおやつを庭で食べたり・・・子供たちととことん付き合って遊んだ一週間でした。

これもお天気がよかったからできたこと。庭の杏の木の花が咲いてくれてとってもいい香り。花の香りを嗅ぎながらオヤツを食べる子供たちの横で庭仕事をして、子供たちがオヤツを食べ終わったら、またサッカーをする母ちゃん。

本気で遊んでやらないとすぐに飽きてしまうので、本気でサッカーをしたら母ちゃん、毎日すごい青じみ。そしてここだけの話・・・母ちゃん、ルーべの大切なサッカーボールを思いっきり蹴ってゴールを決めたのですが、ゴールの横あった竹にボールが当たってボールに竹が刺さってしまい、ボールは大きな穴が空いてペッコンペッコン!!母ちゃん、やりすぎた!!(笑)

来週一週間は気温がグッと下がり、雪も降るらしいウィーン。4時間庭コースは無理なので、家で一緒に長いこと遊べることを見つけなくては・・・。

緊迫感

前回のブログを更新してからオーストリア国内でのコロナウィルスへの緊迫感が日に日に増して、前回の記事ではコロナウィルス感染者がまだいなかったオーストリアも今では感染者900人近くになってしまいました。

お隣の国イタリアでコロナウィルス感染での死亡率が大変な率になっているのもあってオーストリアも人事とは言えない事態になってきました。明日からはスーパー、薬局、銀行、郵便局、ドラックストアーなどの日常生活に欠かせない店以外はすべて閉鎖。レストランなどの飲食店も全部閉鎖され、違反をした場合は罰金。

そして中・高等学校は明日から4週間休校。(大学は先週から休校)小学校は水曜日から4週間休校に入ります。公園もすべて公共の人が集まる場も閉鎖され、警察が街を巡回するらしい・・・聞くだけで重々しい状況に置かれているオーストリア。

日に日に状態が悪化してきていて、国のトップが下す決断に国民はついていくのに精一杯。ルーべの小学校は水曜日から休校に入る予定だったのに今日日曜日の夜19時に校長先生からのメールで明日から学校を閉鎖することになりましたと通達がきました。学校がまだやっている月曜日、火曜日のうちに働こうといっぱい仕事を入れていた母ちゃん・・・全部仕切りなおし。

スーパーに買い物に行っても色々なものが品切れで一回の買い物では欲しいものが揃わない。日を改めるか何軒かスーパーを回ってやっと物が手に入る状況に慣れるしかないのですが、トイレットペーパーだけは日本同様、5軒スーパーを回ってもどこにもなく、残りわずかな家のトイレットペーパーを大切に使うように節約して?使う我が家。(先週の金曜日の夕方の大型スーパー。いつもは溢れんばかりのいっぱいの野菜売り場やお肉売り場がこの有様)

この緊迫した状況に疲れを感じてきている大人たち。それに比べて本当の状況が理解できていない子供たち。このギャップの中で過ごすこれからの4週間。親たちはなかなかのストレスの中で過ごすことになりそうです。(上の写真3枚はコロナウィルスがここまで深刻ではなく、まだ外でご飯を食べたり、家で楽しくお客さんを招待して過ごしていた頃。10日ほどでここまで深刻な事態になるとは、オーストリア国民の誰が想像しただろう??)