コロナの中で暮らす

新学期が始まっておよそ一ヶ月。じわじわとコロナ新規感染者が増えてきて、予断を許さないところまできているヨーロッパ。オーストリアも一週間ごとにコロナ対策の規制が厳しくなり、これから冬にかけて先が見えない状態です。

いつ収拾がつくかわからないコロナ。だからと言って子供たちをずっと家に閉じ込めておくわけにもいかない。やんちゃ盛りの子供をどうにかコロナの中でもできる範囲でいろんなことをやらせてやりたい!というのが親心。

今まではサッカーを週一回習っていたルーべ。でもサッカーのレッスンが続けられるのはいつまでかかなり怪しい。あと2,3週間もすればサッカーが中止になるかもしれない。でも何か運動をさせたい!!ということで先週からテニスに挑戦。これなら人との距離が保てるから、テニスのレッスンは受けられるかな?!

テニスの後は何ヶ月ぶりかに外でご飯を食べました。20年近く通っているイタリアンレストラン。コロナで足が遠のいていた間にオーナーさんが代替わりしていて、顔ぶれがガラリ。スキンヘッドのイタリアのおじちゃんに会えないのが寂しい・・・。

でもキッチンは以前と同じ人たちが調理してくれているので、味は変わってなくってホッと。でもあのおじさん達の笑顔が見られなかったら足は遠のくかなぁ・・。母ちゃんの学生頃からの思い出のお店だっただけに残念。

今週からはレストランでもコロナ追跡の為に客のテーブルの番号、電話番号、E-mailアドレスのデーターを提出しなくてはならなくなりました。どんどん規制がかけられてきて息苦しくなってくる毎日。その中でもできるだけ気持ちにゆとりを持った暮らしを心がけたいものです。

今度は東屋

我が家の庭には110年前に建てられた東屋があるのですが、私達がこの家を買う前、3年間放置されていたこともあって東屋の横に植えてあった藤の木が無法地状態になり伸び放題。その結果東屋の屋根に絡みに絡みまくって、私達がこの家を買った時にはこの東屋は藤の木の重さに耐えかねて歪んでしまっていました。

専門の業者さんに見てもらったところあと2年は倒壊する恐れはないけれど、それ以降は保障できません。小さなお子さんがおられることを考えると何かあってからじゃ遅いので、2年後までにこの小屋をどうするか考えてください・・・と言われていました。(これが2年前、家を購入した時の状態)

とてもオリジナリティーがあって素敵な建物だったので、これと同じものを復元するか修復することを目指したのですが、これを復元するとなるとどの業者さんに聞いても500万円ぐらいは見積もってください。と言われ断念。先日取り壊すことにしました。

立派な建物だけに取り壊すのが勿体ない!!心を鬼にして、レンガを一枚ずつ剥がしていき、これだけで4時間。110年前の建物は材木もすごく素晴らしく、時間をかけて職人さんたちが一から自分たちで愛情をこめて作ったことがわかるもの。

建物の内側もちゃんと2面構図になっていて、耐久性を考えたものでした。だから110年も倒れずに頑丈だったんだと木板を一つ一つ剥がしていく工程で感じられずにはいられません。

窓も付いていて、電気も通っていてここで昔の人はお茶でもしたのかなぁ・・・。あ~残念。でもこの写真を見てもらって頂いてもわかるようにテーブルもなにもかもかなり歪んでいます。

どんどん剥がされていって、ここまできたらもうあのクラシックな建物の雰囲気は何処へ?

最後はくり子が週末に全部やってくれ、母ちゃんが出掛け先から帰ってきた頃にはすべてが取り除かれてました。

ここにはまた新しい違うスタイルの東屋を建てるつもりでいます。それまでもうしばらくは今まであった東屋に思いを馳せよう!

これぞ待っていた生活

新学期が始まっても最初の二日は短縮授業だったり、スカイは病院の診察があって幼稚園を休まなくちゃいけなかったりとまだまだ子供がすぐ家に帰ってくる数日ですが、それでも二人が同じ時間に幼稚園や学校に行ってくれることで少しだけ自分の時間ができました。ほんの10分、15分でも誰も居ない家でホッとできるこの時間。前はこれが当たりまえだったのですが、半年子供たちがほぼ毎日家にいる生活を経験した今は、なんと至福な時間なんでしょう。(笑)今までそんなことを気にしたことはなかったのですが、始めて今日、深呼吸できたような気がします。今までイノシシのように動き回って子供たちを叱って(苦笑)そんな生活をしてたので、いつの間にかとても呼吸が浅くなっていたような気がします。新型コロナによってはこの生活がいつまでできるのかわかりませんが、子供が学校や幼稚園に行けるうちはこの時間を大切にして、また体力を充電しようと思います。

そういや先日、頼んでおいたリビングの絨毯が届きました。コロナで生産が遅れて、頼んだものが何ヶ月も遅れてやってくるってことが常の状態で2週間遅れて届いた絨毯は優秀!!たかが絨毯、どこにでもありそうな絨毯ですが、自分で生地を選び淵の布を選んで部屋や家具にあったサイズで発注して、出来上がりを見るまではある意味、賭けです。これで自分の描いていた理想のものが注文できた!と思っていても出来上がってきたらイメージと違ったってことは多々あります。そういう意味では自分の中で描いていた図どおりのものが仕上がってきてそっと胸を撫で下ろす母さん。

ウィーンも朝晩は冷えるようになってきて少しずつ秋を感じるようになってきました。日本の四季の素晴らしさをこっちでも子供たちに感じて欲しいので、できるだけ季節ごとに家のコーディネートをしてるのですが、そろそろ秋支度をしなくちゃ!と思いつつも重い腰はなかなか上がらず、スパークリングワインに逃げる母さん。

庭では一時期小康状態だったバラたちが咲きだし、庭には色々な色のバラがまた咲きだしだした。そろそろキノコやカボチャ料理を作らなくっちゃ!