またやってきた花の花キン!クリ子~今日の晩どうする~?今週はダンス教室休みやけど・・・”僕、じゃぁ~おじいちゃんとこ仕事の後、行ってくる。おじいちゃんから電話があってな、PC新しいの買ったんやけど、調子悪いから一度、見に来て~って言われてるねん!”
そうかい、ってことは帰りは遅いわけね!(じいちゃんのところに行くと毎回、2,3時間は一緒に時間を過ごし、お食事まで頂いてくるクリ子。だけどそういや、先週末もじいちゃんとこ行ってやん!まぁ~いいとしておこう。これも親孝行ならず、じいちゃん孝行さ)
“じゃあ~私は久しぶりにウィーンのパパ?おじいちゃん?に電話してみるわ!”
私のウィーンのパパとは私が結婚するまで住んでいたところの大家さんのことだ。その当時は随分お世話になって、一緒に旅に行ったり、遠出をした仲だ。それどころか、私が結婚するにあたって自分のピアノをこっちで購入した時、ピアノ探しに一緒にドイツまで飛んでくれたり、車でありとあらゆるピアノ工場に連れていってくれたり・・・それはそれは頭の上がらない、私にとっては大事や大事やお父さんだ。
だけど、最近は仕事が忙しかったり、家庭を持つとフットワークがそんなに簡単にはいかなかったりで、疎遠になっていた。
久しぶりに電話してみると、どこから声が出てるの?ってぐらい驚いた声で”Oyumiche~n~!!”と喜んでくれる。こういう反応がいつも嬉しいんだよね。”この最近どうしてるの~?風邪とかひいてない?体調はいい?もし仕事忙しくないんだったら、近いうち会いたいなぁ~”なんていうと、”じゃあ~明日会おう~!!何時頃がいい?家まで迎えに行こうか?”なんて次から次へと話が進んでいく。
ウィーンのパパと言えども、もう84歳で、何年か前に脳梗塞を起こしてからは、舌のまわりが悪くなり、電話なんかで話していてもなかなか聞き取れないことがある。だけど向上心がいっぱいな人で、いつも自分なりに勉強したり、訓練したりで、今では病気したことなんて忘れてしまうぐらい元気だ。
クリ子もこの親子には信頼をおいているようで、昔の大家さんに会ってくる~!というと”楽しんでおいで~!!どうせ、話こんで夜遅くなるんやろ?!だけどあの大家さんはちゃんとアナタのこと、最後まで家まで送り届けてくれるちゃんとした人やから、心配してへんし、何時まででもいいし、楽しんできたらいいわ~!!”なんて言って送り出してくれる。
そんなみんながそれぞれ信頼で結ばれた関係にある私達。久しぶりに会う、大家さんはやっぱりパワフルでいつも通りだった。この最近どうしてたか?とか、昔一緒にした旅話とか、あそこに行った時、あの時のお月さんは綺麗だったよねぇ・・とか、ブラックジョークとかお互い言い合い、前と変わらい、屈託のない笑顔で笑って飲んで、食べて・・・気付けば日にちも変わりかけてかけてる。そろそろ家に帰るかぁ・・・
長いこと会ってなかったけど、お互い全然変わってないね。安心した~!!また今度、会おうね!!その時までいっぱい色んな話また見つけとくね~!!バイバ~イ!!なんて言ってお別れした。
こんないつ会っても優しく思いやりをもってあってくれる親子は私にはいない。ほんと私にとっては心の支えになっているパパ達です。
くさくさ~カオリン・・・ウィーンのパパがどうしてるのかな??って心配してたよ。二人にブ~が元気だってことを知らせたいから写真撮って、ブログに載せてもいい??と聞いたら”当たり前や~ん!!”って返事が返ってきたのでここにブ~親子を載せます。二人とも全然変わってないでしょ?!
週末は心身ともに充実した時間を過ごされたようですね?
カメラに向けられたお二人の表情から、優しさがにじみ出ていますね?
心から信頼できるって思える関係って素敵ですね。
特に異国でそういう関係を築くことができるって素晴らしいなって思います。
言葉も大事かも知れないけど、むしろ言葉が十分でない分
その人の持っている素の部分が表れるというか、嘘がつけないというか、対人間の付き合いができるのかもしれませんね。
私も、人とのつながりを大切にしたいと思うし、私自身もまた誰かが心を許せるような、そんな人でありたいと思いました。
yurara..さん
私にとってこの二人は偉大なんです。ウィーンのお父さんって言葉が一番なんです。本当は主人のお父さんのことを、私は”ウィーンのパパ”と言わなくちゃいけないのでしょうが、やっぱり違うんです。主人のお父さんはとっても優しくって思いやりがあって、あの家族の中でも一番好き~!!て思うぐらい、大好きなお父さんなのですが、やっぱりそれでも夫のお父さんなのです。
甘えたり、思いっきり喜んでみたり、すねてみたり、冗談を言ってみたり、そういうスキンシップができるのはやっぱりこの大家さんなんです。
この大家さんが、二十歳そこそこで来た何もわからない小娘を、自分の娘のように可愛がってくださり、いつもいっぱいの愛情で私のウィーンでの成長を見守ってくださり、時には相談にのってもらったり、また時には泣くまで言い合いになり、喧嘩になっても、それでもその後、いっぱいの愛情で私のフォローをしてくださったり、いつも私のことを温かく見守ってくれていたそんなウィーンのお父さんなんです。
それが結婚した今でも気持ちは同じでいつも、私のことを温かく見守ってくださってて、あの大家さんが見守ってくれていると思うと安心するんです。
なんだか不思議です。